今回は簿記や会計のお話です。
こんにちわ。
とある事務職員です。
簿記や会計というと、一般的には「経理部」や「財務部」といった伝票を処理する人たちが知ってることという認識の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
会計などの知識は若いころは意識しなくても特に問題がない場合も多いですが、管理職になる頃には知っていないと苦労する場面も出てきます。
私はもともと高校時代から簿記を習っていましたし、日商簿記検定などを取得しておりますので基本的な知識などはありますが、よく社内でも
簿記ってよくわからないよね
といった意見や会社の損益計算書などを見て
数字を見るだけで嫌だな~
といった意見もちらほら聞きます。
ただ、いつまでもそう言ってばかりもいられないということで管理職の方や営業マンの方なども仕事での活用やキャリアアップの為に簿記を勉強される方もいると思います。
ここで簿記を勉強しようとされる場合、
貸借対照表?仕訳から覚えるの?
といったことで悩まれる方もいるように思いますが、簿記には
「貸借対照表」と「損益計算書」があります。
こんな感じのやつですね。
実際に勉強する際は「現金・預金」といった貸借対照表の資産の科目や、「買掛金」といった負債の科目などはあまり意識しなくてもいいと思います。
(あくまで簿記の試験を受けるなどしない場合です)
というのも、貸借対照表は基本的に経理部門の方以外はほとんどの方が直接関わることはないからです。
(これは現金をもらったり、旅費などの振込を受けることはあっても、科目を使うことはないという意味ですね)
実際に管理職の方などもプロジェクトや商品の販売などに当たって資金調達~利益計算などの予算管理も行うかと思いますが、基本的には「損益計算書」の費用や収益に関係性が強いと言えます。
例えば、ボールペンを1本100円で現金で買った場合、下記のような仕訳となります。
反対に、ボールペンを1本を60円で仕入れ、100円で売った場合、
こういった仕訳になります。
基本的に上記の仕訳の赤下線の部分を理解していけばいいと思います。
実際には仕訳まで覚える必要はないとは思いますが、社内で使用している科目を意識するだけで、損益計算書を数字がどのようになっているのかをイメージできてくると思うので少しでもいいので意識してみることをお勧めします⤴
経理の担当者に雑談でも「こういった場合どういった科目を使うの?」と聞いてみてもいいかもしれませんね。
私は経理の担当者の経験もあるので、そういったことを聞かれると結構嬉しいもので、喜んで回答してもらえると思います(^^♪
(中にはコミュニケーションが苦手な方もいると思いますがそこはご注意ください)
簿記の仕訳を覚える方法として、科目の意味を考えて覚えたり、資産が増えるから貸方に・・・といった風に覚えることをイメージしがちだと思いますが、まずは何も考えず暗記するのをお勧めします。仕組みを理解しながら勉強することは大事なことなのですが、なんでこうなっているのか、とか考えてしまうと時間がかかってしまいます。
そういった仕組みは慣れてくれば自然と分かってきますので暗記するのをお勧めします。
(あくまの個人の意見です)
財務会計「Financial Accounting」とは外部に対し定められた基準に基づいて開示することを目的とした会計です。
会社法:すべての会社に適用されます
金融商品取引法:主に上場企業に適用
こういった会計規則によって作成された財務諸表を開示するための会計です。
上場企業には税効果会計・時価会計・退職給付会計・減損会計などは上場企業などに義務付けられており、中小企業には義務付けられていません。
※中小企業に対しても積極的に適用が求められている会計処理もあります。
税務会計「Tax Accounting」とは税金を計算するための会計となります。
基本的に利益に税率をかけて計算するのですが、実際には税務会計上の利益「課税所得」から税金を計算するので、「財務会計」の利益とは違う「税務会計上の利益」を算出する会計となります。
交際費等については大企業と中小企業で損金算入の制度が違います。
資本金1億円以下の中小企業は、
①交際費等のうち、飲食費の50%まで
②交際費等のうち、年間800万円まで
の有利な方を選択となります。
それに対し、大企業は
〇交際費等のうち、飲食費の50%を損金にすることができます。
交際費等は「財務会計」では費用で計上されておりますが、「税務会計」ではその額はそのまま費用とは認められず、税金を支払う必要があります。
こういった財務会計と税務会計の費用の差を計算するのが税務会計となります。
管理会計「Managerial Accounting」とは企業の業績や成績などを把握するための会計で、「経営のための会計」になります。
基本的に管理会計には定められたルールはありません。
財務会計のデータを利用して社内の生産性や利益率であったり、会社の付加価値などを含め、経営を行っていくために必要な情報を作成する会計です。
管理会計を理解するにあたっては「財務会計」の知識が必要となってきます。
「管理会計」を理解するには「財務会計の知識」が必要となってきますので会社の数字を理解していくために財務会計の知識を蓄えていくことが近道となってきます。
年を重ねてから簿記や会計の勉強をするのは正直しんどいと思いますので、今すぐに必要でなくても、若い頃からこういった知識を勉強することをお勧めします⤴
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