令和2年5月2日地域内組織との連携

このカテゴリーでは、住民自治組織(自治協議会、町内会、自治会等)の運営のうち、地域内にある各地域活動団体・ボランティア団体等について、組織の成り立ちや活動、連携の仕方について紹介する。

東広島市 篠原裕次郎


 

女性会・婦人会との連携

 

R020701女性会・婦人会

R020701女性会・婦人会

女性会(婦人会)とは、女性によって組織された団体で、教養・娯楽・社会奉仕などを目的とする。もともとは、地位の低かった女性の地位向上が目的であり、明治以降1970年代まで婦人会(婦人団体)と呼ばれることが多かったが、国際婦人年(1975)以降は、時代に合わせて「女性会」「女性団体」という名称が増えている。

政治、宗教のために組織された女性の団体も女性会と呼ばれることがあるが、当方で取り上げる団体はあくまで住民自治に関するボランティア団体のこととする。

 

活動内容も様々で、親睦を深めるための日帰り旅行、趣味のサークル活動、地域の運動会手伝い、町おこしイベント、集会所の掃除、敬老会の主催などなど。

行事の縮小や、町内会に委託するなどを経て、解散する女性会も増えている。しかし、地域の結びつきが希薄となり、独居老人の孤独死や、虐待などの様々な弊害も起こってきており、隣が誰かも分からない地域も増えている中、地域のつながりのメリットとデメリットを世代どうしで共有し合って、女性会を含んだ住民自治を、新しい繋がりの形に変化させていくことが求められている。

 

女性会との連携は、主に自治協が手伝ってもらうことの方が多い。お祭り運営のスタッフとして、敬老会のスタッフとして、民生委員・児童委員と連携した見守り、など、かなりの部分で自治会活動と重なっている部分があるため、こういった活動との連携を進めていくには、自治協議会の創設とともに、構成団体の一員となっていただくことが望ましい。特に福祉部会の中心を担ってもらうのに適任といえよう。

 

↓福祉部会事業の例

R020701福祉部会事業一覧

R020701福祉部会事業一覧

また、地域活動に女性が入ることにより、運営に優しさや温かさなどが生まれ、また女性ならではのつながりやエネルギーにあふれ、柔軟にまた円滑に活動を進めることができるようになるため、そういった意味でも女性の参画は大変貴重なものとなる。

 


R020701女性会・婦人会との連携

東広島市 篠原裕次郎