ヒプノセラピー 脳科学・認知心理学・哲学

催眠と暗示について!

 

催眠とは、とても自然でナチュラルな状態です。

ですので、人は催眠にかかっていても、それが催眠だとは気づきません。

 

実際には、催眠にかかっているという感覚は全くなく、ただリラックスしている、

という状態です。

 

催眠状態に入った後は暗示をかけていくのですが、暗示とは、望む結果に向かった行動を

起こせるよう、潜在意識に言葉のプログラムをインストールすることを言います。

 

そして、マインドの深い層に暗示をインストールしていくためには、

クライアントを、より深い催眠状態に導く必要があります。

 

催眠状態の具体的な例

 

催眠状態の具体的な例として、例えばホラー映画を見ている時を想像してみて

ください。

 

集中して観ているうちに、本当に怖くなってきませんか?

 

身体が緊張してきたり、ドキドキして震えてきたり、冷や汗をかいたりと、

作り物のイメージを観ているだけなのに、何故、このように身体が反応して

しまうのでしょうか?

 

これらが虚構の世界である、と頭ではわかっているのに、徐々に恐怖の感覚に

陥ってしまうのは、人の心には、現実と非現実の区別が付かずに全てをそのまま

受け入れてしまう潜在意識の領域があるからなのです。

 

人の心には、顕在意識(意識)と潜在意識(無意識)があり、

人間の心の90%~97%を占めるのが、この潜在意識といわれています。

 

そして、映画に集中した催眠に入っている状態は、潜在意識にアクセスした状態なので、

現実と非現実の区別がつかず、作り物がまるで本物に観えて、虚構の世界を、

現実の世界だと受け止めてしまい、身体反応を引き起こしているのです。

 

レモンのイメージテスト

 

もう一つ例をあげると、ここにレモンがあると目を閉じてイメージしてください。

 

そのレモンを薄くスライスして、輪切りにして一つ摘まんで口に入れて

ギュっとかじってみましょう。

 

いかがですか?

 

唾液が口の中から湧き出して、人によっては背筋が震えるほどの酸っぱさを

感じるかも知れません。

 

現実には、そこにレモンはないにもかかわらずです。

 

しかし、レモンがないことは意識としては認識しています。

 

意識は現実的で分析的なので、レモンがないことをしっかりと分析して

確信しています。

 

ヒプノセラピーはこのような現実と非現実の区別がつかない無意識の領域に

アクセスして肯定的な変化を起こそうとするものなのです。

 

起きている目覚めている状態ではアクセスしにくい潜在意識(無意識)という

領域に対して、「催眠」という状態を利用して、アクセスしやすい状態を

意図的に作っていきます。

 

暗示のための事前準備

 

催眠状態に入った後は暗示をかけていくのですが、マインドの、より深い層(潜在意識)に

暗示をインプットしていくためには、クライアントを、より深い催眠状態に導く必要が

あります。

 

そのためには事前準備として、クライアントとの信頼関係を築き、ラポールを

形成する必要があります。

 

クライアントとセラピストの間で深い信頼関係を築き、ラポールを形成することで、

クライアントはセラピストに身を委ねることができ、深いリラックス状態に入ることが

可能となります。

 

このような状態のことを被暗示性が高い状態といい、セラピーでは事前準備として

意識的にこの様な意識状態に持っていく必要があります。

 

すべての催眠は自己催眠といわれています。

 

こちらがいくら催眠をかけようと思っても、意識的に拒否されたら催眠に

導くことは不可能です。

 

このことからも質の高い暗示をインストールするためには、ラポールが大変

重要となってきます。

 

また、暗示をかける前に、クライアントがセラピーを受けた後にどうなりたいのか、

ゴール設定をしっかり行うことが重要となります。

 

例えば、クライアントから前世療法の指定があった場合、ただ前世療法を

行うのではなく、どうなりたいのか、どこに行きたいのかを明確にします。

 

せっかくお金を払って体験するのであれば、前世を知るという興味本位だけで

行うのは損です。

 

どうなりたいのか明確な目的をもってセラピーを受けることで、セラピーを

受けた後の満足度にも大きな差がでてきます。

 

有名人の自己暗示について

 

日本の子供達は自己肯定感が低いといわれていますが、周囲や親、学校の先生などから

否定的な言葉ばかりを浴びせられて育てられてきたことが大きな原因と思われています。

 

つまり、自分を否定する暗示にかかっているといえるでしょう。

 

その一方で、プロのスポーツ選手や有名な経営者など、子供の頃から自己暗示を

うまく利用して成功している方々もいらっしゃいます。

 

そのプロのスポーツ選手や有名な経営者も実践している、自己暗示はどのような方法が

あるのでしょうか?

 

また、自己暗示を実践する際は、何を気をつけたら良いのでしょうか?

具体的な、プロのスポーツ選手の自己暗示を見ながら考察していきましょう。

 

先ずは、イチロー選手の小学校時代の作文からご紹介します!

【僕の夢】

ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。

そのためには、中学、高校でも全国大会へ出て、活躍しなければなりません。

活躍できるようになるには、練習が必要です。

 

ぼくは、その練習にはじしんがあります。

ぼくは3才の時から練習を始めています。

 

3才~7才までは、半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、

365日中、360日は、はげしい練習をやっています。

 

だから一週間中、友達と遊べる時間は、5時間~6時間の間です。

そんなに練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。

 

そして、中学、高校で活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。

そして、その球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。

ドラフト入団でけいやく金は、1億円以上が目標です。

 

ぼくがじしんのあるのは、投手と打げきです。

去年の夏ぼくたちは、全国大会へ行きました。

そしてほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバ-1投手とかくしん

できるほどです。

 

打げきでは県大会、4試合のうちに、ホ-ムランを3本打ちました。

そして、全体を通して打りつは5割8分3厘でした。

 

このように、自分でもなっとくのいくせいせきでした

そして、ぼくたちは1年間まけ知らずで野球ができました。

 

だから、このちょうしで、これからもがんばります。

 

そして、ぼくが一流の選手になって試合にでれるようになったら、

お世話になった人に招待券をくばって、おうえんしてもらうのも1つです。

 

とにかく一番大きな夢は、プロ野球選手になることです。

 

サッカー日本代表の長友選手、本田選手が小学校のころから作文に

イタリアのプロサッカーリーグに行くと記載していたことは有名です。

 

長友選手の小学校時代の作文です。

【21世紀私の夢】

ぼくの夢は、イタリアで自分の好きなサッカーをすることです。

自分は勉強もできずサッカーしかとるところがない人間です。

 

でも、自分に一つ得意な物があってすごいと思います。

すごい選手になるには、一日一秒でもいいからボールをさわることだと思います。

 

ある先生と約束しました。

「ぜったいプロサッカー選手になります。」

 

先生は、

「お前だったらぜったいなれる。」

といってくれました。

 

ぼくはその先生のことが大好きです。

人生にはいろんなことがあります。

つらい時もあります。

 

先生は、今そういう所に立っているのかもしれません。

でも先生には、北中サッカー部、そしてこのオレがいます。

先生の悲しんでる顔などみたくありません。

 

先生が悲しい顔で、ぼくに相談してくると、ぼくは涙がでそうになります。

 

続いて、本田選手の小学校時代の作文です。

【将来の夢】

ぼくは大人になったら 世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。

世界一になるには 世界一練習しないとダメだ。だから 今ぼくはガンバっている。

 

今はヘタだけれどガンバって 必ず世界一になる。

そして 世界一になったら 大金持ちになって親孝行する。

 

Wカップで有名になって ぼくは外国から呼ばれて ヨーロッパのセリエAに

入団します。

 

そして レギュラーになって 10番で活躍します。

一年間の給料は40億円はほしいです。

 

プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り 世界中の人がこの僕が作った

スパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。

 

一方 世界中のみんなが注目し 世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに

出場します。

 

セリエAで活躍しているぼくは 日本に帰り ミーティングをし 10番をもらって

チームの看板です。

 

ブラジルと決勝戦をし 2対1でブラジルを破りたいです。

 

この得点も兄と力を合わせ 世界の競ごうをうまくかわし いいパスをだし合って

得点を入れることがぼくの夢です。

 

3名の作文に共通しているのは、子供の頃から将来の明確なゴールが設定されており、

目標が具体的でイチロー選手や本田選手などは打率や順位、契約金など細かく数値化

されています。

 

そして、作文などで周りに宣言して、うまく自己暗示することで、潜在意識への

肯定的な刷り込みに成功して、普通の小学生では考えられない練習量や練習内容を

難なくこなしてきたと思われます。

 

自己肯定感が高く、今の自分に妥協して成長を止めたり、傲慢になることなく

将来の夢を手に入れました。

 

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