後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔311〕ラボ教育の神髄を示す2冊、門脇厚司『社会力育ての現場を訪ねて-ラボ教育メソッドの魅力と価値』、仁衡琢磨『ことばがこどもの未来をつくる―谷川雁の教育活動から萌え出でしもの』出ました!

2020年11月12日 | 図書案内
 私は2006年からラボ教育センターの言語教育総合研究所の活動に参加していますが、ラボ教育センターとはどのような組織で、どのような活動をし、その基本的考え方は何なのかということを明らかにしてくれる本が相次いで2冊出版されました。
 まずは言語教育総合研究所の代表を継続して勤められている門脇厚司さんの本を紹介します。
 まさにラボ教育入門といった、とても読みやすい本になっています。ラボの発足から独自の教育法の内容、ラボ教育で育った彼らの現在、ラボは何を育てているのかということがわかりやすく書かれています。
 私が最も注目しているのは、物語を丸ごと身体表現する「テーマ活動」という取り組みです。
 本の概要を出版社のHPから引用してみましょう。

■『社会力育ての現場を訪ねてーラボ教育メソッドの魅力と価値』門脇厚司、冨山房インターナショナル、1,760円

 ラボ教育センターが行っている教育の魅力と成果を多くの人たち、とりわけ子育てに悩み、あれこれ思案している母親や父親たちに知ってもらいたくなり、諸々の体験活動に参加し、人間として成長し大人になり、各界で活躍しているラボっ子ОB・ОGたちのその後と現在を紹介し、「このようなことを体験したら、このような人間になる」という実例をまとめたのがこの本です。ラボっ子ОB・ОGたちの人となりをじっくり見届けていただければ幸いです。(「まえがき」から)

目次

第一章 ラボ教育センターの歩みとこれまでの実績
第二章 ラボ教育メソッドというユニークな教育方法
第三章 ラボ教育体験で育った人たちの今
第四章 ラボっ子OB・OGたちの特性
第五章 社会力が人類社会を救う

 もう1冊は、このブログで皆さんお馴染みの矢部顕さんに教えてもらいました。メールを紹介します。

■福田三津夫さま

『ことばがこどもの未来をつくる―谷川雁の教育活動から萌え出でしもの』
(仁衡琢磨著、アーツアンドクラフツ社刊、)
という本が出版されたのはご存知でしょうか?

全362頁という大著を上梓したのは、仁衡琢磨くんというわたくしの若い
友人です。元ラボっ子で谷川雁研究会の仲間です。

先日、出版記念会があり、わたくしも参加しました。参加といっても、
いまはやりのオンライン(Zoom)での参加です。

とても素晴らしい本ですので、テューターのなかでも話題になっているかも
しれませんが、ぜひご購読をお薦めします。

一般の本屋でも購入できますが、下記のWebサイトをご覧ください。
内容の紹介もありますし、購入もここから申し込めます。ここでは特別頒価
となっていますので、書店で買うより安いですし、ご希望があれば著者サイン
もしていただけるようです。

内容ご紹介・特別頒価購入サイト(正誤表も公開中)
https://nihira.sakura.ne.jp/

『感動の体系をめぐって―谷川雁 ラボ草創期の言霊』(松本輝夫編、
アーツアンドクラフツ社刊、2018年1月)
はラボを始めた谷川雁の志、夢、教育理念がとてもよく理解することが
出来る本です。

全国各地から、テューター仲間で読書会をやっているという便りがとどいて
います。
わたくしの知っている方で、「テューターを辞めようと思っていたが、この本
を読んで辞めるのを止めた」というテューターがいました。

そのラボ教育の「ことば、物語、表現」を核にすえた独創的な教育手法
を受けて育ってきた著者が、その教育手法は50年以上の時を経ても
決して古びることは無い、逆に、あまりに先駆的すぎたかに見える手法
は世界・社会の諸問題が浮き彫りになってきた現代でこそ活きる、と
熱く記しています。

                     矢部 顕

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