今日が終わると面接予定がないため、いつも以上に気合を入れ、面接会場(会社)最寄り駅へ1時間前に到着。
日中まだ灼熱の都内。
汗を落ち着かせるため、会社からそう遠くはない場所にカフェがないかを探す。しばらく歩くとレトロな昔ながらの洋食屋さんを見つけた。お店に入り、席へ着くと既視感に襲われる。「・・・ここ来たことあったような???」。アイスコーヒーを一気に飲みほしながら思いをくぐらせる。「あ~・・・そうだ。前も面接前に寄った場所・・・。」忘れもしない、印象の悪い面接官ベスト10に堂々ランクインの高圧的で感じの悪いコンサル会社の面接前に立ち寄った洋食店がここだった。懐かしいな。あれからもう10年。今回はいい出会いがあるといいな。
移動中、汗をかいてボサボサになった髪を軽くとかし、面接会場へ歩いて向かう。「んっ?」・・・足元に違和感・・・やっちゃった。ストッキングに穴が開いた。。。このタイミングで伝染するとは・・・。ビルにお手洗いがあれば履き替えよう、と考え会社へ向かう。この辺はあまり来ないけど、街全体の空気がどんより重たい。街もひとも、呼吸ができてない。そんな気がした。
会社が入っているビルの受付は、夏だというのに暑く生ぬるい空気で鬱々としていた。歩いたせいで、一気に汗が噴き出す。
受付を済ませ、お手洗いを探すが見当たらない。諦めよう・・・。
1時間も前に最寄り駅に着いたというのに、、、タイミング悪いなあ。エレベーターに乗り指定された会議室へ向かう。
面接官はすぐにやってきた。
今日の面接官は3名。2名は社内、もう1名はWEB会議での参加だった。広い社内だというのに、ソーシャルディスタンスどころか面接官との距離があまりに近い。外部の人間に対して気遣いができない会社なんだなぁ~、そう感じた。
実はこうした細やかな点にこそ、社風や社内の人間性が顕著に現れる。初めて中途面接を受ける方や、5~30社くらいの面接を受けている方は、こんなところも注意しながら観察しておくといいと思う。ここはいわゆる官僚体質なのだと、この対応で十分にわかった。昔からの伝統的な日本企業に多い。もちろんお茶もでない。
面接がはじまり、ひとこと雑談を交えて挨拶をするも、完全にスルーされる。面接というのは、企業側が穏やかな空気を作る配慮をするものなのだが、ピリピリした空気の中、自己紹介が始まる。イヤ~な空気だった。ストッキングからは指が出てるし・・・。ぴょこーん。見えない場所だけどさ。よりによって足のネイル飾りが取れて、靴下に小石が入ってるような違和感。モゾモソ・・・。このタイミングで・・・。笑
ちなみに、面接はもし縁があり入社することになった場合、転職後生活の中で、最も優しい態度であるので、万一、最悪の態度である面接官の場合、入社後はもっとヤバイということを肝に銘じておくと妙な企業へ行かなくて済むかもしれません。圧迫面接というのはただの言い訳で、そんなもんありません。これまで1,000社ほど面接を受けていますが圧迫面接なんてものはありません。単に性格が悪く歪んだ面接官を庇うアホらしい造語。また、お客(面接者)に対しても平気で悪態や態度の悪さを出す人材を面接官として登場させてしまうような企業は、やはり感覚がおかしい異常気質である会社だということは、どうか皆さん、頭の片隅にでも。
さて、面接ではいつも通りに自己紹介。もう何千回も説明した内容。相手にとっては「初」だから失礼がないよう、短く簡潔にを心掛ける。その後、面接官より、採用についての業務内容等の説明、質疑応答の順ということだった。面接官から事業部の説明、今回求めているスキルセットの説明が始まった。が、話し方が猛烈に攻撃的で高圧的だった。
「あー・・・これ危険案件だわ」
内心で激しく警報が鳴る。
とはいえ、よくいるタイプでもある。30代中盤くらい。このタイプはみせかけの仕事ができるひとで、実際はたいしてできないことが多い。
事業部についての説明は、さっぱり理解できなかった。
よくわからないカタカナと横文字の略語で、どうにも理解できなかった。困ったもんだな・・・聞き返すべきか、スルーすべきか、など考えていたが、スルーすることにした。
続いて社内における部署と事業内容の立て付けについての説明。この部署は会社の頭脳的役目を果たす部署らしい。で、説明している攻撃高圧君がこの中でもっとも仕事ができるとされているようだ。部署はいくつかのチームで編成されており、この頭脳チームには20名ほどいるということだった。最近できた部署らしく業務がわかっている、できる人間がいないとのことで、この攻撃高圧君が唯一できる存在らしい。大手のためその上に役職がわんさかいる。よくある名ばかり管理職。
募集要項に書かれていた内容は、どちらかというと事業企画のサポート的な役割メインだったから、給料もその分抑えめだったものの、在宅ワークが組み込まれ、コロナ禍の対応として、とても有難いな、いいな、と軽く考えていた。
しかし、この攻撃高圧君が上司となるとなると話は別だ。
攻撃高圧君が画面に資料を投影しながら具体的に自社課題について話してくれた。一見キレイにまとまって見える資料だったが、中身をよく読むと内容がまるで見つからない、、、デザインだけで、スッカラカンだった。自分が所属してきた企業だったら、上司や役員に破り捨てられそうな・・・。見た目はキレイなんだよね。ものすごくセンスがよかった。
話をよくよく聞いていると
募集ポジションは「ディレクター」とのことだった。
あれ?サポートじゃないの?
攻撃高圧君は何もせず、できそうな人間を順次雇って、全業務丸投げして、成果だけもらいたいのか・・・。。。
ここからは、高圧攻撃君による事例Q&Aが始まった。
どこまでも面倒くさいやつだな。ネチネチ。ネチネチ。しつこかった。
「予算5,000万円で売上5,000万あげるには?」
利益ゼロの事例・・・。涙が出そう・・・
「無駄作業なので、何もしないほうがいいですね?」という嫌味を飲み込む・・・ううううう・・・自分がイヤや奴化してきとるがな・・・
・・・色々突っ込みどころ満載すぎて・・・。
まずどのサービスだよっていう前提もなく、市場規模もなんも見えず、仮設も立てられない・・・。10万のサービスなのか?2500万のサービスなのか?そもそもニーズはあるのか?顧客は誰か。競合は?国内だけが対象なのか?なにもないのに、このひとこと。たぶん、職歴にコンサルタント的な記載が少々のっかっているから、試したかったんだろうと思う。
その後は
「うちは営業部ではない。この事業部におけるKGIは受注数にしている。 (この辺でわたしも疲れ果てて、ほぼ左から右へスルーパス)」
私「珍しい設定方法で斬新ですね。BtoBサービスで他社事例ですと、KPIとして、〇〇〇〇を目標設定するケースを見受けます。その後は、営業に引き渡し、営業部で改めて高圧君がKGIとして設定している数字をKPIとして設定するケースを見かけますが、こうした高い目標設定は斬新で前向きですね」
その後も、コンサル会社の面接でもないのに、意味不明なQ&Aが続く
攻撃君:「この製品を億単位で売る戦略と実行プランは?」
マーケティング関連の質問が20程度続き
営業に関する質問、
企画に関する質問、
営業企画に関する質問、
実際の成果についての事例を話すように言われる
デジタルマーケティングの質問も30程
質問はヤマのようにくるのだけれど、そもそも態度が攻撃高圧的で不快でたまらなかった。とても疲れました・・・。
途中退出できる空気でもなく・・・地獄。
高圧攻撃君の考える道筋で進むと、えらい大失態を食らうことになるのだけはハッキリしている。だからせめてこの不快な面接への置き土産として、同席の役職達に考えるきっかけを与えるべく、あえていくつか意地悪な質問を攻撃高圧君に返して見舞ってあげた。役員たちも思わず驚いていた。これで十分だな、そう思って、巻いて面接を切り上げました。
「井の中の蛙大海を知らず」
外の世界をまるで知らない、大企業の典型的な社員達。
ということで、転職活動はまたしても振り出しに戻ってしまいました。なんだか毎回、毎回、こんな面接ばかりでとても疲れます。
どうも世の男性において、女性がある程度キャリアを積んでいると、気に食わず、喧嘩を吹っかけてくる雑魚が多い日本。
次こそは、ひとがいい会社に巡り会えるかもしれません。
明日は丸一日、転職活動やお休みして、リフレッシュしたいと思います。
スカッとしたいので、CCレモン買って飲みました!
おいしかった~。あれって「シュワシュワ系」だったんですね。炭酸がすさんだ心身にスカーッと染みて、とても美味しかったです!うんめ~!CCレモンよ、本当にありがとう!スカッ!
なんとか前を向いて進むしかないので、今日のことは忘れて、気持ちを切り替えたいと思います。