面接で聞かれる「何故退職したのか?」という理由には毎回ウンザリしますよね?
志望動機と同様に退職理由は必ず聞かれる質問ですから、ちゃんと答えらるようにしておかないと面接は通過できません。
何故退職したのかは、つまり何のために職場を変える必要があるのか?を意味しています。
私たち採用担当者にとっては、ごくごく当たり前のシンプルな質問ですが、答えようによっちゃ天国にも地獄にも変わるから、転職者にとっては気が抜けない質問です。
目次
みんなの転職理由ランキング1位はもちろん人間関係
転職理由は、リストラや雇止めにあったの場合の会社都合を除き、人間関係か待遇への不満の2択。
これ以外にも、キャリアアップしたかった、夢を現実にしたかった系のポジティブ思考な転職理由もありますが、どう考えても建前ですよね?
未経験から介護職に転向する人の多くが、逃亡型と呼ばれる、いわば会社事情に起因する転職理由が多いのに対し、介護業界内での転職は職場の理念や方針との違和感に起因するものが多いのも面白いですね。
それだけ介護に対する思いが高いってことなんでしょうか?
とある転職サイトが「何故転職するのか?」という理由のアンケートを取ったところ、表層的な回答ばかりが上位にあがってきた理由は、これはできるだけポジティブに回答した方が転職が上手くいく心理が働いています。
しかし、それらは建前であってその裏に隠されている本音は似たに寄ったり。
中には、面接の最中に元上司や元職場への不満が爆発して、思わずゲロってしまう人も後を絶ちません。
公益財団法人介護労働安定センターが毎年行っている、介護労働実態調査を見てみましょう!
第1位:人間関係
逃亡型のダントツ1位がこれ。
転職理由の20%が職場の人間関係に起因すると言われています。
これはもう、生まれも育ちも違う他人同士が同じところに集まると起こるので仕方ありませんよね?
女性の割合が多い職場だと余計辛い思いをしたかもしれません。
第2位:結婚・出産・育児のため
続いて第2位が、結婚・出産・育児のためいったん退職したって理由です。
人間関係とほぼ同割合で18.3%。
他の転職理由が負のオーラをまとっているのに対し、これは至ってまっとうな理由ですよね?
第3位:職場の理念や方針に違和感を感じた
17.8%で第3位。
会社への不満は、歳を取れば取るほど高まっていく傾向にあります。
長時間労働だけでなく、上司や同僚の目を気にしてのサビ残、パワハラやモラハラ、心身が壊れるほどの環境であれば即刻退職すべき。
あまり我慢しすぎるとタイミングを逃してしまう可能性も無きにしも非ずですよね。
第4位:他に良い求人を見つけた
他に良い求人を見つけたって転職理由も16.3%報告されています。
この手の人は、隣の芝生は青く見えるタイプの人です。
下手すれば、ジョブホッパーになって一生転職してしまう可能性があるので、注意が必要です。
若いうちはそれでもいいかもしれませんが、歳を取ると転職回数の多さは不利になります。
これは、元ジョブホッパーの私からの忠告です。
第5位:業界に将来を見いだせなかった
自分がいる業界に将来を見いだせなかった転職理由も15.6%報告されています。
時代と共に消えゆく産業もあるので、タイミングの見極めが難しいですが「もっと早く転職していれば…」と後悔するまえに、新たな人生を切り開く必要がありそうですよね。
未経験者が介護職への転職理由を語るポイントを解説
転職理由や志望動機を考えるのは面倒と、町の書店で買える転職攻略本や、ネット上のノウハウで代用してしまおうって短絡的な人が後を絶ちません。
そもそも考える土台が何もなければ思い浮かばないのは理解できますが、新卒者ならまだしも、大の大人が「模範解答」を丸写しはダメ。
模範解答はあくまで模範解答であって、転職する職種も業界も違うあなた達が使うと違和感しか残りません。
本音ベースの人間関係や待遇への不満は口にすべきではありませんが、転職理由と志望動機に一貫性のない転職者からは意欲を感じることはありません。
模範解答として紹介されている誰にでも当てはまる当たり障りのない文言を使われると、「どうせ他でも同じこと言ってるんだろう」って印象を受けます。
役を演じて乗り切ろう
これまでの経験をアピールしつつ、求めらている人物像を演じれば書類選考・面接共に突破できます。
私が転職回数が多くて元ジョブホッパーでも転職できるのは、この技術を会得しているから。
ただし模範解答を丸写しして、いかにもな人物になりきっても「どうぞ突っ込んでください」と言わんばかりの矛盾だらけの人物像になるのでオススメしませんが…。
模範解答をベースにしても構いませんが、あくまで自分の言葉で語ってください。
面接は演劇のテストをする場ではないので、あなたの演技力を試そうって意味でもありません。
モノは言いよう
書類選考を通過して面接で合格して内定が欲しいなら、何を聞かれてもポジティブに答える訓練をしておくべき。
介護職に転職してくる人って、みんな真面目という自分を表現するのが非常に下手。
別に事実を捻じ曲げてまでキラキラしたポジティブ人間を演じろと言ってるのではなく、モノは言いようだと言っているのです。
給料が安くてやってられなかったってホンネでも、自分の能力をフルに発揮できるよう正当に評価されたいタテマエを語ればそれらしく聞こえます。
自分がネガティブと考えている理由も、相手からすればポジティブだったり、もちろん逆も然りです。
繰り返しますが、転職活動において先入観は命取りです。
気を付けてくださいね。
未経験が転職理由を語るなら限りなく実話を語るべし
冒頭で説明した通り、なぜ退職したかは、つまり何のために職場を変える必要があるのか?を意味しています。
矛盾がなく適切に回答するためには、自身の言葉で語り可能な限り事実に近い自分ストーリーを練っておくべきですが、だからと言ってホンネをぶっちゃけるのは絶対にダメです。
面接は絶対に負けられない戦(いくさ)です。
綺麗ごとで通用するなら、どうぞ本音を語ってくださいとアドバイスしますが、現実は人間関係や待遇への不満を口にする転職者は上手くいきません。
幸いに、介護職に就くのであれば、叶えたいこと重視ストーリーが使えるので参考にしていただければ幸いです。
叶えたいこと重視パターン
他の業界に転職する場合も同じですが、叶えたいこと重視で転職理由を伝えると上手くいきます。
これはいわゆる
- キャリアアップしたかった
- 夢を実現したかった
ってポジティブ系の転職理由を語ってください。
特に、「人と接するのが好きだから」「縁の下の力持ち的存在」という志望動機と共に語ると威力を発揮するので、一度使ってみてはいかがでしょうか?
もちろん、「前職で叶えたかったが正当に評価されたなかった」とホンネを口にすると、「うちで評価されなかったらまた転職するんですか?」と返され、そこで面接は終了してしまいます。
率直に語ってもおかしくない立派な理由ですね。
やりたい仕事パターン
もちろん前職でもやれたが、介護職になってより一層〇〇なりたかった、御社でなら実現できるってイメージを与えることができれば、好印象ですが、前職でやれなかった理由を論理的に説明する必要があります。
どちらにしろ、転職理由と志望動機に矛盾がないことを確認しておいてください。
フィクションが混じり過ぎると、矛盾があちこちに生じツッコみどころ満載なってしまいますよ。
介護職で採用される転職理由は叶えたいこと重視まとめ
最後に要点をまとめておきます。
- リスト1
- リスト2
- リスト3
- リスト4
- リスト5