春先から大会が増えてくると思いますので、大会における応援マナーの向上を願って記載します。
最近の応援の傾向
一般、ジュニア大会の応援については、規制が厳しくなっていると感じます。例えば、大会によって「声出し禁止。応援は拍手のみ」もあれば、拍手などの応援そのものを禁止している大会もあります。下記ではその3つの原因を述べます。
解説①近隣住民からの苦情
大会によっては住宅街に囲まれたテニスコートで試合が行われます。そのため、声が大きいと近隣住民からクレームが来るのです。
応援だけがクレームの原因ではありませんが、近隣住民からのクレームが多いと、大会が開催できなくなることもあるため、応援を厳しく規制しています。
解説②応援マナーが悪い
「コート外からの観客による侮辱や妨害」とも言える行為があります。例えば、拍手のみの応援が認められている地域でも
・ダブルフォルトで拍手をする
・サーブを打つタイミングで手を叩いて音を鳴らす
などの行為が観客によって時々行われます。また、声での応援が認められている地域では「対戦相手への侮辱」や「味方選手へのアドバイス」とも言える発言もあります。
※コート外から選手へのアドバイスはルール違反です。
解説③定義が難しい
声での応援を認める場合は「何が侮辱で何がアドバイスなのか」、拍手であれば「どこまでが許容範囲でどこからが妨害なのか」というように定義が曖昧なのです。そのため、選手と観客でも揉め事が起こります。
解説④トラブルの例
対戦相手「侮辱された」
観客「侮辱のつもりで言ってない」
対戦相手「観客がアドバイスしている」
観客「アドバイスではない」
対戦相手「自分がサーブを打つ時まで観客の拍手が行われている」
観客「拍手は応援で認められているから問題ない」
という内容です。
そのようなトラブルも防ぐために応援禁止が進んでいるのです。
解説⑤大会運営側の本音
大会運営の観点から述べると、ジュニアや一般の大会で「応援禁止」の流れは賛成です。私の経験上の話ですが、「マナーの悪い応援を注意する」ことは物凄く面倒なのです。なぜなら、丁寧に優しく注意しても時には逆ギレされるし、何よりも再犯率が高いからです。そのため、大会運営側としての応援禁止は助かります。
しかし、選手としての観点から述べると、応援禁止は寂しさを感じます。
解説⑥試合中に相手側の応援マナーが悪い場合
ロービングや大会運営者を呼んでください。応援の「マナーが悪い」、「侮辱発言」の定義は難しいですが、そこはロービングが判断します。そのため、試合中に不快に感じる観客の発言や行動があったら、ロービングを呼ぶ価値はあります。
解説⑦団体戦は過激になりがち
特に団体戦の場合や応援人数が多いと過激な応援になる傾向があります。ルールブック上、「チーム戦で選手を妨害するような応援をした場合、その妨害応援をした選手側にコードバイオレーションが科されます。」
こちらは以前解説しているので、⇓⇓をご覧ください。
最後に:応援マナー向上を願う
応援は時に力を与えてくれる素晴らしいものです。
応援に対して熱くなる気持ちは私も凄くわかります。自分の子供や仲間が必死に戦っている姿を見て、冷静でいる方が難しいです。しかし、時には過激になってしまい、ルール違反になる時があります。一部のマナーの悪い応援のために、応援全体を禁止することは寂しいです。そのため、地域や大会で決められた応援のマナーやルールを順守し、選手たちが気持ち良く試合をできることを願います。
次回:賛否両論のアンダーサーブについて
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