リブレから出ているチタン製のラウンドノブです。
14モアザンのハンドルにノブ単体を、オシアコンクエスト301PGに装着しているSB55-60の標準ノブとして使っています。
タイラバ、ナイトシーバス、バチコンアジングがメインの使用となっています。
ラウンドノブとしては選択肢の少ないダイワハンドルタイプS、シマノハンドルタイプAの選択候補の一つとなります。
LIVRE EP37
定価 7,000円
新しくEP41が出るまでは、EPシリーズでダイワ ハンドルタイプSとシマノ
ハンドルタイプAに装着できるのはEP37のみでした。
そのためかつては、ダイワ旧3500番までのリールと、シマノの汎用モデルの4000番は必然的に選択肢がEP37に絞られていました。
モアザンLBDは元々、フォルテシモノブ仕様のウィング100を装着していました。
ダブルハンドルを採用していたのは、スローリトリーブが中心のナイトシーバスがメインのリールのため、等速巻きを重視したのが一つ、ローター逆転時のハンドル逆回転のブレを軽減するのがもう一つの理由です。
一見、理想的な組み合わせなんですが、一つ欠点がありまして、それがファイト時などの負荷のかかった場合です。
摘まむタイプのノブだと、ごり巻きがキツく、ファイトがしんどいというのが正直な感想でした。
特に大型が釣れる訳ではありませんが、港湾部は係留ロープやら投げ棄てられた自転車などのストラクチャーが多く、ごり巻きが求められる状況が多いのです。
(そもそもレバーブレーキである必要性が・・・)
かといって、筆者の4000番に搭載しているようなラウンドノブを装着すると、ファイト時は楽ですがデッドスローが苦痛になってしまいます。
そもそも摘まめないので疲労も貯まってしまいます。
そこで選択肢に上がってきたのが、オシアコンクエスト301PGのSB55-60に装着されているEP37です。
タイラバがメインのこちらも、誘いはスロー~デッドスローで、青物などが掛かることもよくあるため、ファイトはそこそこのパワーか求められています。
指を添えて楽に誘ってファイトは握って力強く、を既に実践していたため、モアザンLBDのノブとして採用しました。
ノブの特徴は一言で言うと、摘まむIノブと握るラウンドノブの良いとこ取り、です。
仕様
自重
メーカー表記で14.5gです。
チタンの中空ノブのため、ノブは計量に仕上がっています。
アルミラウンドとは違い軽いため、感度の面が犠牲にならないのは大きなメリットです。
直径
ラウンドノブの直径はその名が示す通り37mmです。
しかし、奥行きが23mmくらいなので、握り込むといった感じのノブではありません。
奥行きがないので、握った時にノブの裏側に回った指がちょっと余る・・・指先を含めずに握る、といったイメージです。
リトリーブ時は摘まむ感じに軽く握って、ファイト時に強く握ることになります。
そのため、ジグをメインに使用する場合はショアであれオフショアであれ微妙な使用感になります。
しゃくり続けていると、指の根本から中間部分に負荷が集中するので痛くなってきます。
ジギングの場合は全ての指に力を分散できる大型ノブの方が楽でしょう。
使用感
操作性
軽く添える、摘まむ、といったイメージでの使用です。
ラウンドノブ部分には軽く添える感じでノブの軸をつまむ、という使い方もできますw
スローで等速巻きの求められるタイラバや、デッドスローメインのナイトシーバスなどでは感度の面も含めて使いやすいノブです。
チタン中空ノブなので、微妙な当たりや変化はわかりやすいノブです。
その辺りも、水流の変化や微妙なアタリにうるさいタイラバやナイトシーバスに向いていますw
ファイト感
ファイト時はノブを握り込むことで力を込めることができます。
少ない指で魚と勝負しなければならないIノブと比較すると、込めることのできる力に大きな差が生まれます。
ごり巻き時でもつまむ以外の選択肢のないIノブと比べると、誘いとファイトで使い分けることができるメリットがあります。
欠点
つまむノブ、握るノブ、どちらのノブとしても最終的には中途半端なことです。
これはある意味仕方ありませんが、感度を求めるならIノブの方がやはり優れています。
リブレ内ならフィーノ、フォルテ、フォルテシモのいずれにも及ばない感じです。
また、ノブの径は37mmと大きいですが、奥行きがないので握り込むには少し小さいという欠点もあります。
その差が大きく響き、38mmの夢屋アルミラウンドノブとは違いEP37では指先の力をノブに反映することができません。
頻繁には訪れない大物とのファイト時に限定すればとるに足りませんが、常時握って使用するジギングなどでは、ショア、オフショアに関わらずあまり適していないと感じます。
握るノブには違いありませんが、指先の力は使えず、指先の根本から中間部分の力で握るイメージです。
総評
「つまむノブ」と「握るノブ」の良いとこ取りのノブです。
そのため、誘いはスローで感度の求められ、尚且つ、ファイト時はパワーの求められる釣りに適しています。
そのどちらにも当てはまるタイラバやナイトシーバスにはかなり適したノブと言えるでしょう。
その特性から、誘いの一部分のみ握れれば良く、その際ある程度の力も求められる釣り、具体的にはイカメタルやティップラン、バチコンアジングなどのオフショアのライトな釣りにも適しています。
重量のあるルアーや仕掛けを一時的に動かす釣りであれば、指先が使えないデメリットも苦にはなりません。
つまむ、握る、どちらの要素も兼ね備えているサイズのラウンドノブは他にもありますが、感度まで備えているのはチタンノブならではだと感じます。
それらが求められる釣りには特にオススメにノブです。