G1:Day4 内藤の横綱相撲

昨日は良い試合とダメな試合がハッキリ分かれる大会でしたね。いや、好みの問題なのかもしれませんが…。

第1試合 復活なのか?何なのか?

序盤は完全にSANADAペース。KENTA戦で痛めた右肩をセオリー通りに攻めるSANADA。技もシンプルかつ的確。今回も後藤は難しいのかと思いきや、ラウンディングボディプレスの自爆からあれよあれよと言う間に畳み掛けで後藤の勝利。

その爆発力こそが後藤の魅力なのかもしれないけど、あまり説得力が無かったような?

11分と言う短い試合時間にもやはり不満が残ります。NJPWphileが優勝候補として挙げたSANADAと石井がともに2敗発進と言うこともありますが(笑)。

後藤の次の試合はメインで内藤と対戦!ここでは爆発力と復活劇を見せてほしいですね。

第2試合 王道レスリングでも良かったんじゃ?

プライベートは実は仲良しと言われる棚橋と矢野。コミカルな試合も良かったけど、序盤で見せた王道のレスリング勝負がハイレベルで、そのままでも良かったのに!と思わせる程。

そろそろテーピング絡みも飽きてきました。

第3試合 白熱の試合

ようやく良い試合を見せてくれたジュース vs KENTA。WWE時代に二人は戦っていたんですね。KENTAのバックステージコメントが珍しくアツいメッセージが込められていて、それが試合展開にも現れていました。

KENTA「(前略)重要なことはというとだな、自分の心にウソをつかず忠実生きた方がいいってこと。少なくともニュージャパンでは、俺たちにはそうできる自由があるんだから(後略)」

出典:新日本プロレス公式サイト

試合のペースを握るためにノラリクラリすることはあっても、真っ向勝負でバチバチの試合を繰り広げたKENTA。そしてUSヘビー級のベルトを切望し、モクスリーとの戦いではトレードマークのドレッドヘアをバッサリ切って気合を見せていたジュース。今後のUSヘビータイトルを巡る攻防も俄然楽しみになってきました。そして、この試合があったからこそ、この大会の中盤が締まりました。

あっ、お父さんの白のランニングシャツは段々見慣れてきました(笑)

第4試合 もう勘弁して

YOSHI-HASHIは頑張っていましたが、EVIL組の方が一枚も二枚も上だったのか?

と言うより昨年G1出場を逃したような選手に対しても二人がかりで金的しないと勝てないのか?誰が対戦相手でも同じパターンの繰り返し。

ジェイやKENTAの試合が良かっただけに、ヒールとしてのこの戦い方は既に古臭さを感じる。

第5試合 二人の攻防が素晴らしい!

ザックを苦手と公言していた内藤。勝ちにこだわると言うより、敢えてザックの土俵で戦い、その上で勝つ!と言う勝負にこだわる姿勢は、さすが二冠チャンピオンにふさわしい。

ザックの土俵にはなるべく乗らずに戦うのが、最近の対ザック戦のセオリーだったので、これだけ多彩なザックの技を見るのは久しぶりだ。こう見るとザックはやはりプロフェッショナルな選手だし、受ける内藤の横綱相撲も素晴らしい。

高度な攻めぎあいを堪能しているうちに、もう25分経過。これには両選手も驚いていたが、見てる方もびっくり!そんなに時間が立っていたのか…。

内藤も徐々に自分のムーブを見せ始める。さすがにザックの土俵で勝つのは難しかったのだろうが、ここまで付き合っただけでもスゴい。そして同様に焦るザックはザックドライバーで強引に仕留めようとする。

ここで技の特質の差が出ましたね。

正調式しかないザックドライバーに対し、技への入り方が多彩なのはもちろん、切り返しとしても使えるディスティーノの方が手数が多く、その分ダメージが蓄積する結果となり、最後は正調式ディスティーノでトドメ。

残り3分を切り、お互いの身体がクルクルと回り続ける攻防は、時間の制約もありスリリングな一瞬でした。

もしここでザックが負けないことを選択して、サブミッションで攻め続けていれば、既に攻め疲れが見えていたザックがタップアウトを奪うことはできなかったものの、時間切れ引き分けも狙えたでしょう。それでもザックが一か八か、勝ちを拾いに行ったのはザックの性格なのか?それとも序盤、ザックの土俵で戦い続けた内藤に対する敬意だったのか?真相はもちろん、もしかしたらザック自身も分からないのかもしれませんが、今回G1の記憶に残る、試合巧者同士の戦いだったことは間違いないでしょう。

このペースで試合をしていたら、シリーズ中盤に崩れて優勝を逃すと言うことはあり得ますが、内藤の”三冠”に向けた戦いに目が離せませんね!

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