初春海老蔵歌舞伎 千穐楽@新橋演舞場 | 明日もシアター日和

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観たもの読んだものについて、心に感じたことや考えたことなど、感想を綴ってみます。

 昨日ですが、千穐楽に行ってきました。初日に続いて2回目なので、舞踊2題についてだけ感じたことを簡単に。というか、千穐楽を観たのは、ぼたんちゃんとカンカンの舞台を見届けたかったからなので…。もう完全に保護者化してる😅

 

「藤娘」ぼたんちゃん藤の精、可愛いいと同時に色香が増したように見えました。所作がずいぶん滑らかになって流れに曲線が感じられ、手や首の曲げ方に女性らしさがUP🎊  時々遠くを見つめたり流し目にしたりする目元も自然かつ心情が窺えて、とっても良かった。幼いなりに大人の女の恋心を精一杯表現していたのでしょうけど、それ以上に、藤の精としての可憐さ清らかさが全身から溢れていたし、また、一人で堂々と踊っている姿がけなげで、感動しました。

 

「橋弁慶」カンカン牛若丸、化粧(特に眉)が凛々しくなっていて、キュッと結んだ口元が精悍、キリリとした表情になっていました🎉  少年ながら武勇に優れ、のちに立派な武将になる牛若丸というお役を、カンカンなりに理解し、それにふさわしい姿・演技をしているように見えたな。芝居心のあるカンカンならそれくらい考えるよね。所作にはキレがあり、片足立ちも全く揺るがず安定していて、見得も形良く決まってかっこいい〜。そして立派なセリフ回し。こりゃ海老さんより上手くなるね、絶対‼️  と思いましたよ😆

 

 幕が降りて拍手が鳴り止まず、カテコで親子3人が登場。海老さんが客席の上手と下手に手を差し出してお辞儀をしたら、横にいるカンカンもぼんやり手を左右に出していました。役者としての師匠である海老パパの真似を意味分からぬまましたんだと思う。偉いなーと感心したけど、あれ、カンカンにちゃんと教えたほうがいいよね🤔

 2度目のカテコではカンカン、ぼたんちゃんにつられてアイドル風のいわゆる「お手振り」だったけど、歌舞伎の本公演なんだから、そういう「可愛い」はふさわしくないかな。それでなくてもカンカンは歌舞伎役者としての自覚があるようだから、カジュアルでインフォーマルな形ではなく、役者がするべきお客さんへのきちんとした挨拶(お辞儀)の仕方を、海老さんはカンカンにいま教えてあげるべきだと思いました。そこまで含めて舞台のお仕事だよと。

 

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