【感想】「化物語」前衛的な映像演出が目を引く日常系アニメ
アニメ『化物語』を全話見たのでレビュー。どんなアニメなのか?いいところ、悪いところを紹介していきたいと思います。なお、原作は読んでおらず、アニメだけのレビューです。忙しい人はまとめだけ見てね。
PVが見たい方はスペシャル | 化物語 - 西尾維新アニメプロジェクトに飛んでください。
評価
★★★★☆4/5
アニメ『化物語』について
どんなアニメ?
それをきっかけに暦は、怪異に出遭った少女たちを助けるために次々と奔走することになる…。
基本情報
タイトル:化物語
ジャンル:日常系(怪異、恋愛)
製作:シャフト
放送期間:2009年秋アニメ
話数:全15話(13~15話はインターネット配信)
公式サイト:化物語 - 西尾維新アニメプロジェクト
化物語は<物語>シリーズの第一作目。<物語>シリーズが気になる方はこの作品から見ればヨシ!
記事執筆当時Amazonプライム・ビデオで全話見られました。
全話見た感想
主人公が女の子に憑いた怪異をどうにかしようと奔走する話
物語は主人公の阿良々木暦は学校で階段を踏み外して落ちた戦場ヶ原ひたぎを助けたところから始まる。その際に暦はひたぎの秘密を知ってしまう。罵りを受けながらも暦はひたぎの問題を解決しようと協力を申し出る。そんな暦にも秘密があって…
主人公の暦が女の子に憑いた怪異をどうにかしようと奔走する話です。その途中で恋愛したり、戦ったり、ただ単に会話したり。数話ごとに関わる怪異が変わり、話の区切りになっています。
話の重さの落差が激しい日常系
ジャンルは癖の強い日常系。話が進むにつれて恋愛要素が強くなっていきます。あと、少々グロ注意。内容としてはただの雑談が7割、怪異がらみの本編が3割の構成。雑談シーンが多いものの伏線はしっかり張られておりテーマごとに非常にまとまった話になっています。
雑談は軽く見られますが、本編になると女の子の過去に衝撃的なものが多く、話が重くなります。落差が急でジェットコースターに乗っている気分。でも重い部分はあまり尾を引かないのでスッキリ見られます。
最初の2話は世界観を見せるためなのか雑談が少なく、重い印象ですが、3話目からは雑談中の笑い要素が強くなり雰囲気が軽くなりました。2話まで見てあきらめるのではなく、せめて5話までは見てほしい!
前衛的な映像演出が特徴
映像演出が前衛的な作品。具体的にはカット編集を多用した感じだったり、文字だけの画面になったり、実写が混じったり。この演出がただの雑談を印象深いものにしたり、本編の話へより引き込んだりしています。ただ、演出に気を取られすぎると内容が頭に入ってこなくなるので注意。あと、画面の切り替わりが激しい箇所があるので見るときは部屋を明るくしてテレビから離れて見てください笑。
古さがあまり気にならないアニメ
2009年ともう10年以上前に作られた作品なので解像度は低く、本編にガラケーが出て来たりします。ただ、古さは前衛的な映像演出であまり気になることはなく、他のアニメにはない特徴的な作品なので雰囲気が合えば今でも十分に見る価値はあると思います。
テーマごとに変わるOP・ED
OPはテーマごとに変わります。個人的にOPが話数によって変わるアニメは名作。特徴的なのがOPの一部が変わるのではなく、OPのアニメーション・曲すべてが変わること。しかもテーマごとに変わるので全5曲のOPがある。どれだけ労力割いてるんだ製作会社よ…しかもEDのアニメーションもテーマによってちょっと変わってる。もう今じゃこんなにOP・EDに労力を割くアニメはないんじゃないだろうか…