ebay輸入ワシントン条約[輸入規制品]に気をつけよう

こんにちは、ヨシです。

 

コンサル生さんが時計を輸入をしたのですが、時計のバンドがワニ皮と
いうことで、税関でストップされてしまいました。

何かトラブルがあった時にはPayPalに連絡をするとほとんど解決しくれますが、
今回は手元に商品が届かないため、PayPalも買い手保護の立場を守ってくれる
ことができませんでした。

なんとか解決するところまで来ましたが、その解決までの道のりをシェア
したいと思います。

 

ワシントン条約って何

 

まず今回商品が輸入できなかった理由は時計のバンドにワニ皮が使われいて、ワニ皮は
ワシントン条約の規制品になっており、輸入には許可が必要ということなんですね。

 

ワシントン条約というのは

絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)は,野生動植物の
国際取引の規制を輸出国と輸入国とが協力して実施することにより,
絶滅のおそれのある野生動植物の保護をはかることを目的とする。

 

というもので、普段はあまり気にしない法律なんですが、稀に品物の一部に
こうしたものが使われているということがあります。

今回は時計のバンドがそうだったというわけです。

ワシントン条約というのは知ってはいたけど、僕も実際に規制にあったのは初めてでした。

 

色々調べて見ると、輸入するには輸出許可書がないと輸入できないとなっていました。

ちなみに経済産業省のページにこんな記事がありました。

 

インターネットオークションで海外から購入する商品について

現在、インターネットオークションでの取引が普及していますが、海外のオークションで
ワシントン条約規制対象種が使われた商品(ワニ革バッグやニシキヘビ革靴等)を落札、
購入して輸入する際には、輸出国発給のワシントン条約に基づく輸出許可書が必要となります。

この輸出許可書がない場合、我が国の税関で輸入が認められないこととなりますのでご注意下さい。

[出典: 経産省のHPより]

 

つまり、輸入する際には発送前にセラーから輸出許可書をもらっておかなくては
いけないということなんです。

 

ちなみに最近流行りのタイ輸入なんかはワニ革のサイフなどを輸入して、ヤフオクやamazonで
販売していますが、あれは許可書を現地で取得して、日本に輸入して販売しています。

 

今回のコンサル生さんの場合は輸出許可書もなかったため、輸入できないことと
なってしまったんです。

 

セラーに連絡するも返答なしPayPalに連絡するも・・・

 

生徒さん
「ワニ皮で輸入できないから、セラーに返品したいとメッセージを送りましたが、
一向に返事がないんです」

 

ということで、次にPayPalに相談しました。

 

PayPalの方にはクレームとして挙げたようだったんですが、数日してPayPal
から連絡があり、こんな通知が届きました!

 

 

まさかの却下です\(◎o◎)/!

 

 

生徒さん
ヨシさんどうしよう~

 

ヨシ

と連絡が来て大丈夫!必ず解決するっていったものの正直PayPalが却下っていうのは
僕もビビりましたね

 

 

最後の頼みのPayPalが却下

 

最後の頼みのPayPalが却下ってことで、さすがにどうしたらいいだろうって
思いましたね。

でも、長年の経験で解決できない問題というものはないと思っているので
何か手があるはずだと思って考えました。

そもそも返品して、お金が返ってこないなんてことはないよなって思ったんですね。

ebayでもreturn itemという項目があるので、返品すればお金が戻ってこないことは
ないだろうと冷静に考えました。

数千円であれば、勉強代と思ってあきらめるという選択肢もあるのですが、
今回は20万もする高級時計だったんですね。

さすがに物は手に入らないし、お金は20万出るしじゃシャレにならないので
何とかしようとしました。

 

解決方法はただ一つ

 

とにかく

セラーに返品するから、返金して欲しいということをもう一度
しっかりと
伝えること!

 

これ以外にないと思ったんです。

それで、コンサル生さんにセラーにもう一度メッセージを送ろうということで
英文を作ってみようといったんです。

そして、英文を作ったら一度見せてと伝えたんですね。

 

その時の英文がこちらです

Dear seller

It’s about trading Rolex watches.
ロレックスの時計についてです。

Because this watch uses crocodile leather, it cannot be imported into Japan.
この商品はワニ皮を使っているので、日本には輸入できないんです

The clock is kept at a Japanese post office.
時計は日本の郵便局に今あります

It has not arrived at me.
私の手元にはないんです。

Sorry, what can I do to complete this transaction?
申し訳ないですが返送してもいいですか?

I am waiting for a reply.
返信待っています

Best Regards,

 

この英文を見た時に思ったのが、「これじゃあ返信くれないかも」ってことだったんです。

このメッセージでは「私が困っているから何とかして」というようなニュアンスなんですよね。

今回の場合はセラー側に特に非があるわけではないので、立場がかなり不利でした。

こういう時は丁重にメッセージを伝えて、相手に同情してもらわないといけないわけです。

 

ヨシ
こういう時は日本、世界問わずやはり丁重な書き出しというのが結構大切なんです。

そこでこのように書き直しをしました。

 

Dear sir,

My name is Eriko.

I am so sorry this time.
(この度は本当にごめんなさい)

Altuough I sent message to you , I had no reply from you,
(前回メッセージを送ったんだけれども、返信を頂けなかったので、)

so I consulted to PayPal directly.
(直接PayPalに相談をしました。)

I think I couldn’t say to them what I would like to say.
(彼らPayPalに自分の意思をうまく伝えることができなかったと
思っています。)

That’s why I send the message to you again.
(だから今回再びあなたにメールをしています。)

I bought Rolex wrist watch on your auction.
(私はあなたのオークションでロレックスの時計を買いました。)

I was happy to win this auction, but unfortunately,
(オークションで競り勝ちうれしかったですが、残念なことに)

this item have not been passed through Japanese custom,
(この商品は日本の税関を通ることができませんでした。)

because the band of this item is made from Crocodile leather.
(なぜなら、時計のバンドがワニ皮だったからです)

Crocodile skin is regulated by the Washington Convention.
(ワニ皮はワシントン条約で規制されています。)

Actually I cannot receive the item now.
(実際私は今現在商品を受け取れていないんです。)

So, I cannot help returning the item to you by Japanese post office.
(だから日本の郵便局経由で返品せざる負えません)

Of course I will pay for handling charge and so on.
(もちろん手数料などのもろもろの費用は負担をします。)

I need your help.
(あなたの助けを必要としています。)

Please reply to me.
(返信お待ちしています。)

Best regards,

 

こういう感じでメッセージを送りました。

 

セラーからの返信

 

すると、返事があったんですね!

前に送った時は返事がなく、PayPalに相談せざる負えなかったのに1日で返事がきたんです。

しかもちゃんと同情してくれてたんです!

その返事がこちらです

Dear buyer.
Sorry to hear that.
(それは大変でしたね。)

Ok we can refund you after receive the item.
(わかりました。商品が届き次第返金させて頂きます。)

But not now. bcz we didn’t receive the item.
(ただ、まだ届いていないので、今ではないですよ。)

Btw what is it if we can help you?
(ところで何か他にお手伝いできることはありますか?)

 

前は数日待っても返信がなかったのに、今回はすぐに返信が来て、
しかも返金も認めてくれました。

 

ヨシ
やっぱり丁重な気持ちで送ると違うんだなって改めて思ったんですね。

 

どうやって返送するのか

 

では手元にない商品をどうやって返送するかですが、これは保管してくれている
郵便局に返送の手続きをすればOKです。

郵便局の方で返送が完了すると追跡番号を教えてくれるので、
その番号をセラーに伝えればOKです。

 

商品を返品したのに返金されなかったらどうなるのか

 

商品を返品したのに返金されなかったらどうなるのか、これも不安なことの一つですが、
それについては大丈夫です。

もう既にセラーから返金の了承のメールをもらっているので、万一返金をしてくれない
時にはebayでもPayPalでもこのメッセージのやりとりを見てもらえれば、
買手保護の立場で返金をしてくれます。

 

まとめと教訓

 

ワシントン条約に抵触するような恐れのあるもの、動植物を使用したものについては
ワニ皮等でないかの確認が大切です。

トラブルの時には丁重にメッセージを送ることが大切です。

 

トラブルの時の丁重なメッセージですが、これはかなり有効で、実は前に
普通の海外のショッピングサイトで偽物を掴まされた時がありました。

そのサイトはPayPalが使えなく、クレジットカードだったんですが、
カード会社は偽物と訴えても返金してくれなかったんです。

 

最初は

「偽物だ!話が違う!返金しろ!」とメッセージを送っていたのですが、
一向に返事をもらえなかったんですね。

そこで考え方を改めて、丁重にメッセージを送ってみたんです。

 

「偽物だ!」とかではなく、「品物の品質は素晴らしいです!」というような内容で
書き出してみたところ、メールがすぐに返ってきたんですね。

そして、全額ではなかったですが、返金もしてくれることになりました。

 

向こうは偽物ということは認識して売っているので、その類のメッセージが来ても
無視するわけです。

ところが、

 

「すごくいいものだよ。ありがとう」

 

というような内容のことを書いていると向こうも気分がよくなるのか
返事をくれるんですね。

丁重な言い方というのは日本独特と言われていますけど、世界共通なんだなって
いうことを今回の件で改めて思いました。

もし、セラーとトラブルになったら、この記事の英文を治して送ってみると
いい方向にいくんじゃないかって思います。