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シリアルキラー自殺

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モスクワ郊外の拘置所で、10年に渡る女性連続殺人事件の容疑者アンドレイ・エジョフ(53)の遺体が発見された。

『拘置所の部屋で女性連続殺人容疑のカシール在住53歳男性の遺体が発見された。容疑者はストゥピンスキー地区やカシール地区で連続殺人、性的暴行の容疑がかけられていた。専門家によると、男性の死因は機械的窒息。』

現在、捜査機関は拘置所の職員を事情聴取し、事の原因や状況を調べている。聴取後、拘置所職員の行動/無行動について評価が下される。

エジョフは最後の被害者であるカシール地区の一軒家に住んでいた88歳女性殺害後、2020年6月に拘束された。

女性の遺体は介護ヘルパーが発見。捜査の過程で、警察は監視カメラの映像で男性が書類の束を捨てているのを発見し、それが被害者女性のものだと判明した。

DNA鑑定の結果、他の殺人事件への関与も明るみになった。ところが、エジョフの指紋は警察のデータベースになかった。尋問により殺人犯は全て自供。最初の犯罪は2010年に行ったと捜査員に話した。

『この10年で複数の女性を暴行し殺害したことを認めます。自分の殺害欲求を満たす為に犯行に及びました。半年に一回、ときどき一年に一回、衝動に駆られました。」エジョフは証言した。

エジョフの最初の被害者はカシール地区の一軒家に住む79歳女性で、性的暴行後首を絞めた。3年後、ルナチャルスキー通りの高齢女性の後をつけ、松葉杖の彼女を強姦した後、首を絞め殺害しようとした。女性は生き延びたが、3週間後心臓のトラブルで死亡した。

「気の毒に、事件後3週間生きながらえたけど、自身の身に起きたことを信じることができなかったみたい。医者は何とか救おうとしたけど、動揺しすぎて心臓が持たなかったのね」被害者の隣人が語った。

エジョフは2013年4月、3回目にストゥプキン地区の61歳女性を襲い、犯行を2年休む。2015年、42歳女性車掌を襲い殺した。遺体を車でテスナ駅近くまで運び、森に隠した。

「車の後部座席から女性を取り出し、道路から離れた溝まで引きずって投げた」エジョフは実況見分で話した。

5年後、2020年1月3日深夜、起業家の家に忍び込み、10歳の娘を性的暴行し、首を絞めたが、父親が起きてきて失敗。

『窓が割れていて、上部がテープで止めてあった。テープを剥がして、ガラスを下ろして、中へ侵入した。』(エジョフ)建物に侵入する前に、家の中の人数を調べていた。

2020年2月、モスクワ郊外のストゥピンスキー地区の家に一人でいた、14歳少女を首を絞めて殺そうとした。ところが、襲撃中激しく抵抗して難を逃れた。何度も殴打され、男は窓を割って逃走。

6月26日、エジョフは新たに2件の強姦殺人を自供。2019年9月と10月に60歳と50歳の女性を殺害したと話した。

エジョフは水道修理屋として働いていた。近所の住民はマスコミに、酒に酔っているのを見たことがあるが、そんなに素行は悪くなかったと話した。『特別トラブルもなかったので、悪く言うこともできない。騒音もなかったし、迷惑かけられたこともない。ごく普通の隣人でした。』

カシール住宅管理部の職場の同僚たちも、彼は静かで落ち着きがあり、争いを好まない性格だったと証言。

エジョフの妻は児童センターで児童心理カウンセラーとして働いていたが、夫の変な行動には何も気が付かなかった。ある情報によると、2020年に彼に性的暴行された10歳の女の子は妻の開催するセミナーに訪れており、まさにそこで容疑者は彼女に目をつけたという。

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