『日本進化論』 

落合陽一

 

SBクリエイティブ

800円(税抜き)

 

↓↓Amazonはこちら↓↓

https://www.amazon.co.jp/dp/4797399864/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_FdCEEbFDST3VZ

 

 

【まとめると】

 

今後の日本において、

 

発展したテクノロジーをどのように活かしていくのか。

 

 

政治と技術を掛け合わせた言葉、「ポリテック」。

 

これを進めるために、

 

新しいことを遠ざけず、まずは受け入れていくことが必要だ。

 

小難しいことと思わずに、頭を柔らかくして考えていけば、

 

ポリテックによって想像以上に多くの問題が解決し、

 

より豊かな社会が実現できる。

 

 

【読んでみて】

 

―――――――――――――――

「AIに仕事を奪われる」

―――――――――――――――

 

よくこう言う人がいるが、

 

機械に任されるようになるのは、

 

あくまで機械にできる仕事である。

 

技術の発展により、人は機械ができず、

 

人間にしかできない仕事に力を注ぐことができるのだ。

 

 

将棋の強いロボットや、歌を歌うロボット

 

小説を書くロボットなども実際に発明されている。

 

しかし、機械がそれらをどんなにうまくできたところで、

 

「人間がするから共感を呼ぶ」という側面は消えない。

 

 

限界のある人間が、

 

自分の頭脳を使って駆け引きをするから、

 

将棋の局面は面白いのだ。

 

接客の仕事などは、機械でもできるからこそ、

 

人間がする場合にぬくもりが生まれ、

 

特別だという付加価値が付くかもしれない。

 

 

上手く新しい技術を活かし、

 

機械と社会を共創することで、

 

人間には新しい可能性が開かれるのである。

 

 

―――――――――――――――

「障害」が

「パラメーターの違い」に

―――――――――――――――

 

近視や遠視はかつて、

 

働くのに支障をきたす障害だった。

 

メガネができてからは、

 

それらは個人の持つ要素のひとつでしかなくなり、

 

今では何のハンディキャップでもない。

 

 

人体をフォローする機械の技術があれば、

 

体の不自由な人も、

 

そうでない人と何ら変わりなく働くことができる。

 

彼らのハンディキャップは、

 

メガネを掛けているかどうかの違い程度でしかなくなる。

 

 

体と機械を繋げることに、

 

嫌な感情を示す人も中にはいるかもしれない。

 

しかし、まずは一度、

 

それによってできるようになることに目を向けてみることが、

 

可能性を広げていくきっかけとなるはずだ。

 

 

―――――――――――――――

「定年」はいらない?

―――――――――――――――

 

人生100年時代と言われるようになり、

 

定年を迎えても元気な高齢者がたくさんいる。

 

特に日本は少子高齢化により、

 

高齢者の数自体、増えていく。

 

これからは、若い人の負担を増やすように

 

高齢者対若い世代」の枠組みではなく、

 

余裕のある人対困っている人」の形に変えていくべきだ。

 

 

かつてはひとつの会社で勤め上げ、

 

定年を迎えることが普通だったが、

 

今では転職が珍しくない。

 

ひとつの会社に縛られることなく、

 

どんどんチャレンジして経験を積み、

 

何歳からでも必要とされる人間になっていく。

 

技術により、体の衰えはフォローできるようになってくる。

 

 

最後まで新しいことに関わり、イキイキした人生を送る。

 

そうすればもう、「定年」という言葉は

 

必要なくなるのではないだろうか。

 

 

【最後に】

 

頭の柔らかさは大切だ。

 

新しいことをまず、否定せずに受け入れてみる。

 

難しい」「わからない」と決めつけると

 

人は拒否反応を示してしまう。

 

 

わたしたち若い世代も、

 

上の世代が受け入れやすいよう、

 

新しい技術を取り入れることへのハードルを下げなくてはならない。

 

 

わたしもよく、父母や祖父母にスマホの使い方

 

レクチャーすることがある。

 

その時に、「じゃあ自分がやる」と言って

 

勝手にやってしまわずに、

 

面倒に感じてもひとつひとつ丁寧に教えていくというのも、

 

身近なところではできることかなと思う。

 

 

おっさんおばさん、意外と

 

SNOW」で一緒に遊んでいると

 

満面の笑顔になったりするのだ。

 

その技術のすごさ・面白さが伝われば、

 

上の年代が自分自身の人生に活かしていくことも、

 

増えていくかもしれない。