ヘッドホン・イヤホン試聴記録

コスパ重視のヘッドホン・イヤホンの試聴記録です。

final E3000

2022-06-08 15:54:48 | イヤホン
PayPayフリマ(中古品)2,700円の5%オフクーポン使用で2,565円
左右、違う大きさのイヤチップが装着されていた。(事前に知らされていた)
ケースは上位機種に付属していたシリコン製のもの。(E4000、E5000に付属の物)
final Eシリーズは
E500  (1,980円公式サイト価格以下同)、
E1000(2,530円)
E2000(4,470円)
E3000(5,580円)
E4000(11,000円)
E5000(20,170円)
とラインナップしていたがE4000とE5000はメーカーサイトで在庫無しになっている。ディスコンなのかもしれない。
 
E1000との比較では、どちらのドライバも6.4㎜ダイナミック型だが、E3000の方が低域が伸び、量も多い。広帯域でクラシックでも使える。音場感も広めで好ましい傾向。E1000は比較すると音数が少なく感じる。(あくまでも比較するとだが)これらは筐体の材質もあるのかもしれないが、主にチューニングの違いだと思われる。

総じていうとE3000は大変良好で、この価格(現在のAmazon価格3,750円)なら中華系を凌ぐコスパだと断言できる。中華系の5,000円前後の多ドラモデルに匹敵する(か凌駕する)音だと思う。(中華系の方がもっと低域の量が多いがこの辺りは好みや聴く音楽によるかも)
リケーブルできない点、この棒状の形、ケーブルのタッチノイズが容認できれば満足度は高いと思われる。

KZ ZSX

2021-10-27 14:25:41 | イヤホン

KZ社の中間グレード(7000円程度)は2019年のKZ-ZSXからその後継機がZAX(2020)で、その後が現行機種のZAS(2021)と続いている。

発売年

2019

2020

2021

機種名
(同等機種)

KZ-ZSX
(CCA  C12)

KZ-ZAX
(CCA CA16)

KZ-ZAS
(CCA CKX)

DD(10㎜)

1

1

1

BA

5

7

7

周波数帯域

7-40000Hz

10-40000Hz

10-40000Hz

インピーダンス

24Ω

24Ω

24Ω

音声出力レベル

111dB/mW

113dB/mW

109dB/mW

重量

31g

27g

22g

現行のZASはデザインも仕上げも中華イヤホンから一皮むけた感じになった。音の評価も高いので、今買うならZAS一択かなとも思う。

昨年のモデルZAXは片耳あたり1DD+7BAの多ドラモデル。評価はやたらと高かったような気もする。ZSXよりやや小ぶりで、カナルタイプだが音漏れするというレビューがあった。

一昨年のモデルZSXは片耳当たり1DD+5BAのこれも多ドラだが、翌年のZAXが7BAと進化を遂げるので、スペック的にやや見劣りする。

が、はっきり言って7BAというような多ドライブはオーバースペックのような気もする。

少々古い機種だがZSXのレビューをしてみよう。

パッケージはウレタンに埋め込みでエントリークラス(プラor紙)とは一線を画す

KZ-ZSXは中華イヤホンメーカーの雄KZ社の中間グレードの商品で、7,000円前後で販売されていた。KZといえばエントリークラス(3,000円程度)でベストセラーを多数輩出したメーカーだが、手堅いラインナップで中華イヤホンメーカーのリーダー的存在であるといえる。エントリークラスより上位クラスの国内メーカー品と競合し始めるオーバー5,000円クラスでは圧倒的な品質やコスパが求められる。そして、それをクリアしているのが上記の3機種と言えるのである。中華イヤホンのエントリークラスが国内メーカーの5000円クラスと遜色がないように、この7,000円クラスは国内メーカー品の12,000円クラスを凌駕する質感と性能を秘めている、と思う。(ここら辺の記述はあくまで個人的な感想です)

ガンメタのフェイスプレートはなかなかの質感と重量感

 

中華イヤホン(特にKZ製)を揶揄する時によく使われる表現に「ドンシャリ」がある。低音域が過剰(ドン)で高音域は量が多いが薄っぺらい(シャリ)という意味合いで、確かにエントリークラスの製品でそのような傾向が強くあったと思う。元気が良い音ともいえるのでメリハリや重低音を求めるユーザーには好ましい傾向だと思う。ただ、一般ユーザー(クラシックも聞きまっせ)には色付けがありすぎると感じられたかもしれない。低音が出すぎるという傾向はKZ社イヤホン全体の特徴でもある。

それは確かだが、このZSXになると様子が変わってくる。中低音を主に受け持つDD(ダイナミックドライバ)と高音域を担当するBA(片耳あたり5個のBAが配置されている)のクロスオーバー周波数の設計が巧妙になされており十分に量感のある低音域と、量感で負けない中高音域を奏ででいる。そして何より定位感が絶妙で、空間の表現が秀逸である。(音響が立体的である)5個のBAは十分に機能していると思う。

ZSXの音(と質感)は明らかにエントリークラスと一線を画している。本格的に聴く人はこのクラス以上で検討するのが吉だと思う。このクラスを聴く人は当然のようにイヤチップの交換やケーブル交換を行うと思うが、それでさらに質の向上が期待できる。

Amazonでの価格は現在5,500円程度だが、タイムセールで3,000円程度の価格で売られたことがあった。(もうぼちぼち市場から消えるのかも知れない)この価格なら断然お買い得と言える。

後継機種との聴き比べをしなければ、十分にメインで使える名機だと思う。

 


QCY-T5

2021-10-13 10:54:31 | イヤホン

いささか古い話だが2020年の8月にAmazonで購入した完全無線イヤホンである。
当時、3,980円の商品をクーポン割引利用で2,000円程度で購入した。その二日後、同じページをみたら、複数購入特典(二日前に買っていた)とかで475円で購入可能になっており(詳細は不明だが送料=410円のみのような価格になっていた)思わずポチってしまった。


その後その2台目はペイペイフリマで「未使用新品3000円」(送料・手数料を引くと2,500円程度の実入り)で売却したので、ほとんどタダで手に入れたことになる。(Amazonでは時折こんなことが起こる)
さらにその後、パソコン工房の店頭にて普通に1,980円で(税別だが)売っているのを発見し、もともとそれぐらいのバリューの製品なのかと思った。

閑話休題

この製品、価格の割に良い製品で、音に変な色付けが無い上に乾いた感じもない。どちらかというウェットなしっとりとした音を聴かせる。定位感、解像感もそこそこである。
多ドラモデルのように低音が出すぎることもなく、安心して聞くことができる。
軽量で装着感も悪くない。2,000円程度で買える無線イヤホンでは良品と言えるのではないだろうか。充電ケースもマグネットで吸着し問題ない。(充電ケーブルの接続は残念ながらmicro USB Type-B)

欠点と言えばマイク(アンテナ?)部分が太く長いので装着中に触ってしまい外れてしまうことがあること。装着感が良いので寝イヤホンとして使いたいが、どこかに当たり確実に外れる。
あと、このネタが古すぎて今や購入できないかも知れないこと(少なくともAmazonでは買えなくなっている)である。これは製品の欠点ではない。
高級感はまるでないが実用性、コスパが断然高い良い無線イヤホンだった。(過去形)


ZERO AUDIO ZH-DX210CB(CARBO BASSO)

2020-10-13 14:23:58 | イヤホン

ペイペイフリマにて9月27日購入。1700円のところクーポン利用で1200円にて購入。袋とケーブルクリップ(他社製)付き、イヤピースは交換済み(SONY EP-EX11)


ここのところ中華なイヤホンばかり買っているので、久々に日本メーカーの物を買ってみた。
ちょっと古いが某誌(家電批評2016年4月号)のアンダー5000円のイヤホン特集で堂々の1位を取ったモデルである。当時、新品で買っても3000円台というリーズナブルさでコスパも優秀だった。

気にはなっていたが今回、ペイペイフリマのクーポンがあったので買ってみた。
型式のCBはCARBO BASSOのことでCARBOはカーボンのこと。カーボンとアルミの複合ハウジングをもっている。

中華イヤホンとの大きさの比較(対ZSTx)

音に関しては中華イヤホンほどはっきり低域寄りとか高域寄りとかという性格があるわけではなく、全般的にバランスよく音が出ている感じ。大きさの割に低域が出ているがさほどブーミーではない。好ましい感じである。普段使いには十分な実力であると感じた。

高い評価!
問題は質感で、ケーブルの細さと本体のつくりの華奢さが気になる。大事に扱えば問題ないが、ラフに扱うと断線したりしそうだ。

あと、現行モデルではないので新品での購入は難しいかもしれない。


KZ ZSTx

2020-09-08 13:34:08 | イヤホン

KZの2020年発売モデル。ベストセラーZSTの後継モデルである。

PayPayフリマにてクーポン利用1500円で購入。(中古品2500円送料込)

ZSTはKZが初めて出した(2016)1DD+1BAのモデルでそれからの低価格中華イヤホンの流れを変えた1台ともいえる。細かい修正を繰り返しながら販売いを続けてきたが、今回初めてのメジャーバージョンアップを果たした。それがZSTxである。(その直後にもう1台の低価格機のZSNproの後継機ZSNproXをリリースしている)

いきおい直前に買ったZSRとの比較になるが、さすがベストセラーモデル高域がスッキリと出ており(出すぎてややつぶれ気味)解像感と定位感も好ましいレベルに到達している。ZSRはもわっとした感じがぬぐえなかったが、その不満は完全に解消している。1BA+1DDでこれを実現しているのは、KZのイヤホン作りが確実に進歩している証だろう。(ZSRとは2年以上の間がある)外箱の大きさはほとんど同じだが、印刷がカラーになっている。

今回のリニューアルの一つの目玉はケーブルが「アップグレード相当」に引き上げられたこと。それまでもZSTのケーブルは最初のリリースから変更が加えられてきたが、決定盤ともいえる銀メッキ仕様となった。

写真ではわかりにくいが、白いケーブルがうっすら見える。

Amazonでも2500円程度で買える(頻繁にクーポン配布や、タイムセールをするので時期を選べばもっとお得に買える)ので是非一本持っておくことをお勧めする。