皆さん、こんにちは

 

お元気ですか?

 

ラスベガスは今までに見たことがないくらい平日は人がいません。

 

最近、パンデミックの後に営業を始めたOYO Hotel(オヨホテル)のマネージメントをしている方と話をする機会がありました。

 

オヨホテルはトロピカーナホテルの横でMGMグランドの向かいにあるホテルです。

 

面白い名前なので「どこの人がオーナーですか?」と聞くとインドの人と答えてくれました。

 

彼はホテル経営を数十年やってきた方で経験の豊富な方です。

 

彼はラスベガスのホテルビジネスが正常に戻るのは来年の9月ぐらいだろうと言っていました。

 

なぜなら、パンデミック以来ホテルの一部屋の値段もかなり下がっていて、来る客は下層階級の方々が多くホテルの評価も下がっているようです。

 

ですから一部屋の値段も上げられません。

 

忙しい時には一部屋が600ドルくらいするところが50ドルくらいで宿泊できます。

 

あの有名なルクソールホテルも一泊32ドルです。

 

そして、ラスベガスに来るお客さんは毎年5千万人です。

 

その半分は海外からとされています。

 

まず海外の方々は来れません。

 

そして、国内の客もこのような状態ですからラスベガスの経済はかなり深刻になっていきそうで心配しています。

 

今年中にワクチンができるとされていますが、実際にどれだけの人がワクチンを打つのか分かりません。

 

副作用がかなり懸念されるからです。

 

私の子供たちは一切ワクチンを打っていません。

 

アメリカの薬は日本の薬よりも何倍も強いです。

 

大統領選もこのコロナ対策が一つの論点になりそうですが、民主党には何も打つ手はないのでしょうか?

 

これからのディベート次第で面白くなっていくでしょうが、バイデン候補は惹きつけるものがありません。

 

その中で、アメリカの最高裁の判事ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏が87歳で死去されました。

 

 

 

アメリカの最高裁判事は辞任するか、死去するかでしか変わることのできない特別に重要な立場の方々です。

 

最高裁判事は全員で9人です。

 

今まで保守派が5人でリベラル派が4人でした。

 

亡くなられたギンズバーグ氏はリベラル派判事の代表的な存在です。

 

ビル・クリントン元大統領に指名されて27年間判事として活躍されました。

 

彼女はとても有名な方です。

 

女性の正義と平等のために戦った判事です。

 

特に人工中絶について鋭い視点から切り込み、以前は中絶ができなかった法律をできるようにされた方でもあります。

 

この様な言葉も残されています。

 

「子供を産むかどうかは女性の生き方・幸福と尊厳にとって核心的な決断です。それはその女性本人が自らのために決断すべきことなのです。その決断を政府が女性にかわって行うならば、その女性は、自らの選択に責任を負うべき成熟した大人として扱われていないということにほかなりません」

 

私は、人権について勉強をしてきたのでこの非常にセンシティブな問題も少しリサーチしたことがあります。

 

このアメリカでも女性が自ら中絶したいためにハンガーを女性の膣の突っ込み、赤ちゃんをかきだそうとして死んでいった女性の写真も見たことがあります。

 

私は女性でないのでこの中絶の問題は、男性の観点でしか分かりません。

 

女性にしか分からないものって沢山ありますよね。

 

ですから、最高裁にこの様な有能な女性判事が誕生した時、アメリカは本当に希望だったと思います。

 

彼女の後任は既に内定されているようで、エイミー・コニー・バレット判事とされています。

 

 

48歳の方です。

 

彼女ももちろん女性ですが、敬虔なカソリックの方で人工中絶には反対の方です。

 

カソリックの教義が善悪の基準になりそうな方です。

 

個人的には48歳でまだ若いし、あまりカソリック色を出しすぎるとどうなのだろうか?とも思います。

 

そうなると9人の最高裁判事は保守派が6人でリベラル派が3人ということになります。

 

アメリカの保守的な文化は守られていけばいいのですが…

 

ギンズバーグ氏は本当に人気のある女性です。

 

一つのアイコンみたいな方です。

 

映像などを見ても可愛らしいおばあさん的な雰囲気を感じさせます。

 

彼女は移民の両親を持ったユダヤ人の方です。

 

親も早く亡くなってしまい、苦労されながら育ったようです。

 

また、彼女の時代は女性に対して良い仕事を与えらなかった時代です。

 

女性が差別されていた時代に育ち、そこで力をつけて判事まで上り詰めました。

 

また、彼女の素晴らしさの秘訣は夫婦仲の良さにあると思いました。

 

夫が癌で病気になっても看病しながら仕事を続けたり、また夫も彼女の成功のために料理を作ったり、何でもしてあげたそうです。

 

夫も有能な方で最終的には大学教授をされています。

 

私は彼女を2016年の大統領選の時にトランプ大統領を批判したことで知りました。

 

しかし、その後きちんと謝罪はされたそうです。

 

彼女はリベラル派の代表格ですが、このリベラル派の意味は新自由主義的な意味で左翼的な意味はないはずです。

 

彼女のように自由と平等に対して本質的に判断できる人は今でも少ないのではないでしょうか?

 

惜しい方を亡くされた気がします。

 

私はこれ機会にアメリカもさらに良く変わっていければと思う気持ちと大丈夫かなぁと心配する思いでいっぱいです。

 

なぜなら、この人工中絶にしても全ては原因があって結果があるので、結果の善悪を判断する最高裁の基準となったとしても、若者を取り巻く環境などが原因となって起きる問題だからです。

 

なのでその原因と結果がきちんと合致して世論が納得できるのか気になるところです。

 

今の若者の生活環境は性に対する情報に触れる機会は私たちの世代よりも断然早いです。

 

皆、携帯電話やIpodを持っていますからね。

 

これが環境による若者たちへの影響です。

 

アメリカでは男子がポルノなどを見る平均年齢は13歳と統計がでています。

 

だいたいの若者や子供達は本来持っている本質的な欲望と何か捻じ曲げられてしまった理性の葛藤の中で生きています。

 

大体ドラマや映画を見てもそうですよね。

 

登場人物の二人が同じ環境で育っていくのですが、次第に少しづつ性格が違い争いや揉め事が起きていきます。

 

NETFLIXでThe Punisherというシリーズがあり、そのシーズン1を見てもその様に思いました。

 

最近、息抜きに見るドラマです。

 

アフガニスタンでアメリカのために戦った海兵隊の話なのですが二人の屈強な男たちが家族のように暮らしていたのですがあることをきっかけに戦いあうことになっていきます。

 

アフガニスタンでアメリカがヘロインを作っていたことや政府公認の暗殺組織があることなど実際のあった出来ごとに沿ってストーリーができているので現実味を帯びていて面白いです。

 

主人公の愚直な義の為に生きようとするところなど共感します。

 

私たちの中に葛藤があることが幾つかの相反する性格が対立しているからですよね。

 

環境によってそれぞれが違うように刺激を受けるのですから、違った人生観を持つようになります。

 

例えば、侍に対するイメージだってそうです。

 

幕末のような環境の中様々な侍がいました。

 

侍の話として有名な忠臣蔵を思い出す人も多いかもしれません。

 

しかし、坂本龍馬の様な侍は浪人と言われてました。

 

環境によって刺激されるイメージは違います。

 

私の求める侍像は多分浪人なのでしょう。

 

国の為に生きる侍で、主人に仕える侍ではありません。

 

同じ環境でも様々な侍がいたものです。

 

私の尊敬する新渡戸稲造先生が書かれた著書「武士道」に出てくる侍たちも浪人たちの様な性格を持っています。

 

私は最近環境づくりの大切さを実感しています。

 

環境づくりがあって、結果を変えれることができるし、結果に責任を持つことができると思います。

 

この人工中絶の件ですが、私は男性の立場でしか意見することができませんが、宗教上の理由だけでは判断できない問題だと思います。

 

宗教の教義は全ての人間をある型にはめてしまうところがあります。

 

そこが息苦しい環境を作ってしまいますよね。

 

私はアメリカで子供を育てる親として、この最高裁判事を新たに指名する際に、原因である教育やメディア環境にさらにメスを入れてもらいたいと思います。

 

ここにトランプ大統領の改革を期待したいものです。

 

良い環境づくりのできるキッカケを新たな最高裁判事使命によって作ってもらいたいものです。

 

これは女性だけの問題ではありません。

 

余談になりますが、レイプのケースの多いアフリカでの話です。

 

レイプの多い国として挙げられるナイジェリアで新たな法律が通りました。

 

レイプをした男性は、彼の性器を切り落とす法律です。

 

昔の宦官みたいになるのでしょうか?

 

アメリカも女性は人工中絶禁止で、中絶するならばその親の男性の性器を切り落とすなんて言うのも画期的かもしれません。

 

まず、無理な話でしょうがその位しなければ性の問題は解決しようという方向に向かわないでしょう。

 

私たちは環境によって人生観や価値観を自然状態にしてしまいます。

 

私が注目している人身売買の問題も同じです。

 

ピンプという女性を騙し、商売の道具にするような男性や女性は身近にピンプがいてそこからその様な人生観や価値観を相続していきます。

 

人って本当に影響されて育っていくものですから、アメリカも日本も本当の平等とは何かを宗教の枠を超えて一人の人間の普遍的な価値観として考えなければこの多様性の時代を乗り越えることができないのではと思います。

 

この多様性の時代が乗り越えなければ人々は共産思想や資本主義思想の根本の権威主義に走っていきます。

 

力による支配しか人間が生きるための組織を作ることができなければ世界はまた混乱が続きますよね。

 

あらゆる組織でも話し合いのできる環境を作れなければ次世代はその組織に愛想をつかしていきます。

 

これからは宗教でなく、思想の時代ですよね。

 

思想の時代というか個人個人が自分の考えをもって責任を持っていく時代です。

 

その思想を知るために私自身がどの様な思想や哲学を持っているか研究しています。

 

私が私であるためにですが…

 

皆さんはどうお思いでしょうか?

 

 

 

 


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