人気BL漫画あらすじまとめ IN THESE WORDS Guilt・Pleasure 精神科医と刑事と異常犯罪者の攻防と愛
BL熱が一時期下がっていて、一般的な漫画ばかり読んでいたのですが、最近はどちらもバランスよく読んでいます。最近はBL漫画家さんがいろんなジャンルの漫画を描くようになり、活躍されているのをうれしく思います。
BLのジャンルだけでとどまらせるのは正直もったいないと感じる作品も多いです。BLといえば、どうしても読む人が限られてしまうのですが、映画のような素敵な作品も多いです。
今回ご紹介する、 IN THESE WORDSもただのBL作品と思ったらびっくりすると思います。ここまで人間の心理をかいている作品はめずらしいと思います。
素敵なイラスト＆練りに練った物語の構成。実は連載は長いのですが、読んだのは最近でした。あまりに素敵な作品ですので、おすすめしたいなと思い記事にしようと思いました。
長期連載作品！根強いファンがいる作品はBLでも多い
IN THESE WORDSは2013年に一巻が発売されました。2020年5月に4巻目が発売されたのですが、あとがきで8年かかっているというお話が！
ですが、描き始めてから一年くらいで現在のお話の根幹部分は決まっていたようで、どんでん返しにびっくりすると思います。
レビューサイトなどもおすすめされている作品で、ファンが多いという印象です。シンプルなBLを好む人にはそこまでおすすめしませんが、内容重視の骨太な作品を読みたいなら迷わずおすすめしたいですね。
まんがをたくさん読んでいる人にこそ、ぜひ読んでほしい作品です。
海外在住の作者！心理戦がまるで海外ドラマのよう
舞台は、日本でのことなのですが、ちょっと海外な雰囲気も感じられます。作者さんが海外在住というのもあるのかなと思います。
あしかけ8年たって新作がでても、本屋さんでBLコーナーをみると目立つ位置に置いてあります。
今回本を手に取ってみようと思ったのも、本屋さんで新刊コーナーの目立つ位置に置いてあったからです。昔からいいとは聞いていたのですが、怖そうなイメージだったので手に取る機会を逃していました。
ですが、もっとはやくしっておけばよかったと後悔しました。
サスペンス作品って海外では多くあり名作も多くありますよね。お昼の12時ごろにテレ東などで放送している2時間映画や、1時間海外ドラマみたいな印象があります。
すごく派手ではないのですが、こころをえぐるような心理戦がみどころです。
IN THESE WORDSとは？
In These Words＜特別版＞ (ビーボーイコミックスDX)
IN THESE WORDSは、精神科医が主役です。彼は、猟奇殺人事件の犯人の尋問のため、刑事の協力することになります。ですが、犯人と話すうちに思い出す記憶。
記憶では傷をつけられ、暴かれ、心身ともに追い詰められていくのです。しかし記憶はない。一体いつの、誰の記憶なのか混乱します。
犯人は男で、何かにつけ主人公にせまります。なにか執着があるようで。
しかし、何かを知らしめるように傷ついた主人公の傷をみせてくるのです。まるで何かをなぞるように。
犯人は何を考えているのか？とまったく真意がわからないまま物語は進んでいきます。そして主人公は美しく、賢いのですが、執着を見せる人間はほかにもいるようで。
出てくる登場人物が、誰が味方で誰が敵なのか？夢のなかの記憶はいったい何なのか？
真相がゆっくりと語られていきます。
IN THESE WORDS 1巻のあらすじ（ネタバレ注意！）
乱暴に抱かれる光景、相手の顔が見えそうになると、はっと現実にもどる精神科医の浅野克哉。手元には、傷のある遺体が移された写真があります。
そこへ刑事が迎えに来て、木崎課長とこれからのことについて話すことに。被告は彼が犯人だと確証をえたく、それを浅野に依頼すると言います。
事件の被害者は12人、3年にわたり殺人が繰り返され、多数の裂傷がありました。遺体の様子から、犯人は犯行を隠す様子もなく一貫した行動を繰り返しているようです。
案内された部屋に入ると、浅野はある光景が頭をよぎります。
対面した男・篠崎は、浅野を知っている素振りで性的にも気に入っている様子です。悪夢を見続ける浅野、眠るのも難しくなってきます。
夢のなかで背中を傷つけられ、乱暴される夢。しかし現実にも背中に傷があることが、犯人にとって示されるのです。
IN THESE WORDS 2巻のあらすじ（ネタバレ注意！）
また悪夢が続きます。木箱を作られ、中にいれられ息絶えていく意識を自覚する浅野。男は泣いています。愛している、浅野が死ぬのが怖いといい泣くのです。そして目が覚めると、犯人の腕のなかで寝ていました。
シャワー室で篠原に組み敷かれ、腕を縛られ拘束される浅野。そして刑事が部屋に入るとき、篠原は刑事をナイフで刺すのです。
篠原は車を走られ、廃屋へ浅野を連れていきます。立ち入り禁止の場所を破り、中へ行くとマットレスが。見覚えがあります。ナイフを突きつけられた浅野は、「殺すなら早く殺せ」と言います。そして浅野を組み敷こうとしますが、ある映像とかぶります。
ヤツじゃない……。
記憶にある犯人の顔と、篠原は顔が違います。そして篠原は拘束と解き、犯人の顔を思い出せたかと聞くのです。なぜこんなことをと浅野は激怒しますが、こんなこと思いつくのはアナタ以外でいると思う？篠原は言うのです。
20カ月前に、大学の講義で篠原は浅野を見ていました。捜査の依頼をするために入り込んでいました。篠原は刑事です。ラブホテルで秘密の書類を渡し、事件についての秘密裏に話をすすめていました。
15カ月前、犯人の人物像をあぶりだしていく浅野。続く弁当においしいステーキが食べたいと言い、食事を誘う篠原。そして篠原のマンションで二人きりの時間を過ごします。
周りのないしょの秘密の関係になるのでした。
巻末の短編は、ＮＹ時代の浅野と、元恋人デービットとの甘いクリスマスのお話。
IN THESE WORDS 3巻のあらすじ（ネタバレ注意！）
8カ月前。犯人が単独犯であり、 20代後半～30代前半、学歴・収入が高い男とプロファイルしました。初対面の人間を魅了してしまう一見ふつうの男だということ。
マスコミに犯人像から離れた情報を流し、犯人をあぶりだす作戦を浅野はだします。そして決行されることになり、犠牲者がでますが今までとは違う様子でした。
犯人は浅野に目を付け、接触してきます。そして浅野は誘拐され、監禁されてしまうのです。殺されそうになっても服従しない浅野を気に入った男は、あらゆる方法で征服しようとします。しかし浅野は決して従いません。
一方、篠原は浅野がいなくなったことに気が付き探します。
浅野は木箱にいれられ6日間放置されます。そして遠ざかる意識、しかし諦めず這って外にでます。外は雪が降っています。そして幸運にも助け出された浅野は、意識が混濁していました。
IN THESE WORDS 4巻のあらすじ（ネタバレ注意！）
浅野が救助されて43日、重篤な状態の浅野は目を覚ましません。毎日見舞いにいく篠原。 そして浅野は目を覚ますのです。
2週間後、退院し、マスコミには男性は死亡したという情報を流し浅野が生きていることを隠していました。犯人にされたことは覚えていても、事件のショックで顔が思い出せない浅野。悪夢で夜はうなされ、手の震えが止まりません。一方犯人は、浅野が死んだと思い喪に服して泣いていました。
浅野の葬式がおこなわれます。しかし、次は女性の犠牲者がでてしまいます。髪を短く切られた遺体写真をみて、浅野は犯人の犯行だと断言します。
犯人は母親に拒絶された怒りを犠牲者に向けていると推測する浅野。犠牲者が増えます。浅野が記憶を思い出すのは、今までの記憶を巻き戻しリセットするしかありません。つまり篠原と出会う前の状態に戻すということ。
恋人としてしっかり結ばれた二人。しかし、犯人の顔を思い出すために記憶をリセットします。つまり浅野は篠原を忘れてしまうのです。浅野は記憶を巻き戻すことにしました。
「さようなら」
巻末の短編は、浅野に子どもができた？！篠原の一日育児に奮闘するお話。
IN THESE WORDSには外伝もあり、浅野先生のＮＹ時代の事件簿や恋愛編もあります。気になりますね！
He Came, After You Left In These Words外伝【イラスト入り】 (ビーボーイデジタルノベルズ)
IN THESE WORDS 感想
4巻までかなりさくさくまとめてしまったのですが、4巻でやっと1巻からの真相がわかる構成になっていて、これを8年かけてまとめた先生はすごい！と思いました。
最初は篠原さんが犯人だと読者として思ったのですが、 浅野先生の記憶ではほかにひどいことをされているシーンが何度も流れるのですよね。
しかし、それを知ってかしらずか思わせぶりの犯人・篠原。なんか違和感があるなと思いながら読んでいました。
そして篠原に殺されてしまう！といったところで、浅野先生は本物の犯人の顔を思い出し急展開をむかえます。殺されたはずの刑事たちもみんなでグルだったのですね。しかもこんなことを考えたのは、本人だというからどういうことだ？！と思います。
そして時間をさかのぼること、刑事・篠原と出会った浅野先生。事件の協力を依頼されます。捜査に協力した代償として、犯人に監禁されひどいことをされてしまいます。そのショックから記憶がなくなってしまい、犯人の顔を忘れてしまうのですが、記憶をもとに戻すにはつらい方法しかないと言われてしまいます。
それは犯人にされたことをなぞり再体験することによって、記憶をまきもどすこと。浅野先生にはとってもつらく悲しいことです。また恋人である篠原にとっても、屈辱的な行為になるだろうと思いました。しかし浅野先生の強さがまたすごい！！！
恋人としての記憶がなくなってしまうかもしれなくとも、これ以上犠牲者をださないために挑戦していくのですよね。
綺麗なだけでなく、心根もまっすぐ。賢く上品で、はかなげでもしなやかで！浅野先生がパーフェクトすぎる！！！と思った作品です。
浅野先生をみるだけでも、この作品はみごたえあると思います。人間的にも魅力あふれるキャラだなと思います。5巻からは事件解決のため、動き出していくのでしょうが、犯人がサイコパスすぎて予測不可能です。
ある意味狂人ですので、このままさくっと解決できるなんて思えません。また情報を漏洩しているような感じもするので、警察内部に関係者がいるのかな？という疑惑もあるのです。
作者さんは当初、篠原を殺してしまう予定だったということで、周りの説得により生きてられたのでよかったと思いました。この二人には幸せになってほしいです。
そして浅野＆篠原ペアでもっと事件を解決してほしいです。
まとめ
作者さんは、海外でもＢＬ本が翻訳されたりと世界で本が出版されています。海外に住んでいることから、海外での舞台の作品が多いようで、これからもっと調べて読んでみたいなとおもっています。
関連本やほかの作品も気になっています。
BLを電子書籍で買うと
- 置き場に困らない
- 人にばれない
- いつでもどこでも見返せる
電子書籍との相性はいいです。
また今作は電子書籍のほうが、紙書籍よりもお値段が安いのが特徴！
こだわりがなければ電子書籍がおすすめです。
そのほかにも電子書籍が人気です。今年は漫画が再度盛り上がっていますが、電子書籍にする人も増えているそうです。
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