若い子の話を聞けば、私も昔、そんなことで悩んでいたなぁと思い、そしてふと、大人たちに言われたことを思い出す。
私もそんな歳になりました。
今より全然若い頃は、今立っている場所が私の全てで、そこはとても広くて、必死で、それ故に大きく悩んでいました。
大人たちの言葉は、当時の私には想像できず、理解できず、私の気持ちなんてわかんない‼︎なんて思うこともしばしば。
今の私にしてみたら、その頃の世界なんて本当に狭くて(きっと今も狭いでしょう)、当時の私を今、目の前にしたらきっと、当時の大人たちの言っていたことと同じようなことを言うかもしれませんし、逆に、今私が、初めて感じる壁に立ち止まってしまっていて、人生の先輩方に言葉を貰ったら、もしかしたらあの頃のように、想像できず、理解できず、私の気持ちなんてわからない‼︎と思うこともあるかもしれません。
中学生の頃、「こどな」と言うことをよく先生に言われていました。
子どもと大人を足した言葉です。
「君たちは子どもじゃなくて、子どもと大人の間なんだから」とか。
当時は、大人扱いされることはないのに何が大人との間だよ、とヘソを曲げることがあったり、大人になったねと言われて嬉しくなったりと、フラフラしていました。
今こうして自分の思考の流れや変化を見ていると、今の私もある意味「こどな」なのかもなと思ったりします。あの頃とは似ているけれど、少し違った「こどな」。
若い子の気持ちも、先輩方の気持ちもある程度わかるようになった「大人と子どもの間」。
今の私はその位置にいるのかもしれないと。
そう考えると、私はいつになったら「大人」になるのだろうと思ったりもします。
「大人」ってどうなったら大人なのだろうと。
そう考えているうちは私は「現役こどな」なのでしょう。
自分の中でも、周りを見ていても「子ども」と「大人」の気持ちが感じられる。
考えてみたらそれってなんか、得した気持ちです。
気持ち的になんだかワクワクします。
歳をどんなに重ねても、「現役こどな」を続けるのも悪くないかもしれませんね。
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