指の痛みから急性のリウマチになった私の初期症状で行われた仰天な治療とは?
リウマチ患者は日々が戦い、クスリが効いて痛みが治まったかと安心すると、忘れかけた時に起こる地震のようにある日突然痛みが出てきて、また新しいクスリに変える必要があります。
最初は弱いクスリを服用して、クスリが効かなくなるとゲームでレベルアップしていくように更に強いクスリになるのです。
リウマチは単純にクスリの服用で治療するので、さほどリウマチに知識のない先生を選んでしまうと英語を学びたいのに社会専門の先生に英語を習うようなものです。
リウマチを患ったら先生選びは通帳と印鑑のように重要です。
正直、私は東京女子医大に飲んでいるクスリが間違いないか確認をしに行ったこともあります。
なかなか取れない指の違和感
それはある日突私に襲い掛かってきました……
私が最初に異変を感じたのは29才の時で朝目覚めると中指に、旅行から戻って来たら消したはずの電気が点いていたような変な違和感がありました。
始めは、ベットのすぐ横の右側にある壁に寝返りを打ったとき壁に右手を ぶつけたぐらいで気にはしていなかったのです。
この状態が一週間ぐらい続き、ぼったくりバーの価格設定のように自分でも「変だな」 と感じ始めました。
私は元々健康体で普段から病院とは無縁のような生活をしていたので、 多少の事では病院に行こうと思うことが少なく、余程の痛みで日常生活に支障をきたすときにしかいかなかったのです。
一週間過ぎた頃に、徐々に反対側の左手の中指にも痛みが出てきて、仕事をしていても指の中側の痛みが気になり始め、文字を書くときも慣れない筆を使って書くように書きづらくなりました。
「まいったな~、なんだろう……」
自分は29才のときに田舎に戻ってきて親の会社を手伝っていたので、 親に午前中病院に行ってくる旨を伝えたら、鼻で笑われ 「そんな程度で病院に行くのか?」と。
昔の人は「男が病院に行くなんて、なにひ弱な事を言っているんだ」の考えだから
指ごときの痛みでと思うんでしょうね。
確かに我慢は出来るけど様子が普通じゃない、ある日目が覚めたらとんでもないセレブになっていたような今まで感じた事のない感覚。
意を決して自宅の近くにある個人病院へ、
「〇〇さ~ん」と名前を呼ばれて診察室に入ると年配の先生が、「今日はどうしましたか?」
私「ここ何日か指が痛むんですよ」 先生が指を見て「よくある事ですよ、私も毎日指が痛みますよ」と……
田舎の個人病院は高田純次のようないい加減さなんだなぁ~と実感しました。
それから指や手首が左右対称に痛みが起こったり調子が良かったりと、 おじいちゃんの昔話のように繰り返していました。
とつぜん一気に襲ってきた全身の痛み
ある日の朝、目が覚めて会社に行くのに起きようとしたら、
「んっ?」 体中の首・肩・肘・手首・指・腰・膝・足首が痛くて上手く起きれない……
起きるためにベッドから先ず両足を下ろして何とか起き上がりましたが、 両腕を骨折している人のようにまともに着替えることが出来ないのです。
崖の上から落ちて全身打撲をしたような感じで体中が痛くて思うように動かせないのです。
「なにこれ~」
さすがに見かねた親も、「大きな病院で診てもらえ」と。
車の乗り降りも、停電で断水になった生活をするように大変で、運転も出来る状態じゃ無かったので病院まで連れて行ってもらいました。
病院で検査をした後の診察は知人の紹介で院長に診てもらうことができ、その院長が検査の結果を見て「直ぐに入院して下さい」
私「えっ!仕事があるから今すぐはムリです」
私「ちなみにどれくらいの期間ですか?」
院長「一週間ぐらい」
仕事をしていると直ぐに休むことは出来ないので、休むことが可能かどうかを確認しなきゃと思っていたら、院長の態度が、思うように行かなくておもちゃを投げつける子供のように急変しました。
あからさまに世の中に不満があるガラの悪い高校生のように態度が悪いのです。
もしかしてそんなに急を要する状態なの?とも感じ、入院することにしました。
ステロイド治療の始まり
入院して看護婦さんに検査の結果を聞いてみたら、何かの数値がギャル曽根の食欲のように異常だったらしく直ぐに入院して良かったのかも知れません。
病院に入院後すぐにステロイド点滴が始まり、仕事中は覇気がなく夜の宴になると元気になるお父さんのように、見る見るうちに痛みも無くなり元気な姿に戻ってしまったのです。
院長の言う通り一週間で退院できそうな感じになりましたが、 ステロイド点滴治療が終わった途端、巨大津波が街を飲み込むような迫力の痛みが襲ってきました。
やっとの思いで山を登りきったと思ったら、そこが山の入口だったような地獄でした。
入院ついでに他の病気がないか?も検査をしてもらい、たまたま検査をしてくれた先生が病院の副院長の方だったのです。
その副院長が、「あなた、こんな治療していたら身体がボロボロになるよ」と。
「えっ~~~?」
まるで警察官を装ったオレオレ詐欺にでも騙されたような気分でした。
副院長から「直ぐに内科に移りなさい」と伝えられ、内科の病棟に移されました。
内科の病棟は外科の病棟とまるで違い、甲子園で優勝したチームのバスと一回戦で負けたチームのバスのような違いがありました。
内科に移されてからの治療方法は錠剤を飲むだけでした。
かれこれ一か月間の入院でようやく数値が通院に変えても問題ないぐらい下がりました。
と言うよりも副院長が開業するため、この病院にいたら海外で危険なエリアを1人で歩くような危険さを感じていたので退院することにしました。
もうこの病院には何があっても来ることはないだろうと思い病院を後にしました。
皆さんの貴重な時間に
お読みいただき感謝致します。
誤字脱字がございましたらお許しください。