どうも皆さん、せいやと申します。今回は、2015年10月29日に日本一ソフトウェアからPlayStation Vita向けにリリースされたタイトル『夜廻』のsteam版の評価をします。
※私の評価では「DLC」「協力プレイ」「クリア後の要素」は評価の対象に入りませんのでご了承ください。
タイトル | 夜廻 |
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初リリース日 | 2015年10月29日 |
開発元 | 日本一ソフトウェア |
販売元 | 日本一ソフトウェア |
プラットフォーム | Nintendo Switch、PlayStation Vita、Android、 Microsoft Windows |
ジャンル | サバイバルホラー |
コンセプト考察
コンセプトは『迫る心拍音の恐怖』と考える。
なぜならばプレイヤーへ危険が迫ると間接的に心拍音でどこから恐怖が迫っているかを感知する事がこのゲームの面白さの核となっているからだ。
評価基準
評価項目 | 点数 |
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(1)メインシステム | 10 |
(2)グラフィック | 10 |
(3)ミュージック | 10 |
(4)レベルデザイン | 7 |
(5)ステージデザイン | 10 |
(6)操作方法/操作性 | 10 |
(7)演出 | 10 |
(8)ボリューム | 6 |
(9)配慮、サブシステムの充実 | 4 |
(10)シナリオ構成/内容 | 9 |
合計 | 86点 |
判定表
基準点数 | 10~30 | 31~50 | 51~70 | 71~90 | 91~100 |
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判 定 | クソゲー | 微妙ゲー | 普通ゲー | 良ゲー | 神ゲー |
感想/減点理由
(1)メインシステム
- プレイヤーができることが少ない為、探索だけでは飽きるのではないだろうかと序盤は感じたが、多種多様な敵にそれぞれに有効な手段を模索していく一風変わった味のあるホラーゲームになっている。
(2)グラフィック
- グラフィックは子供向けのような絵のタッチであるダークファンタジーな世界観だが敵のデザインは歪でグロテスクだったりするところと絵のタッチとのギャップが良い。
(3)ミュージック
- BGMはほとんどないがホラーゲームなだけあって音響周りはおどろおどろしいものばかりで納得の出来だ。
- 敵が近くにいるとドクンドクンと音を立てる心臓の鼓動音はまるでプレイヤーの心境を表しているようで見た目はさほど怖くない敵でも恐怖を感じた。
(4)レベルデザイン
- 序盤の空き地から自分の家まで向かう所はこのゲームの最初の難関であった。大多数のユーザーはおそらくここで何度もゲームオーバーになることでこのゲームの醍醐味の一つである”敵を凌ぐ技術”を身に着けることができるだろうが個人的には難易度が跳ね上がりすぎだと感じた。
- ゲームを進めていくにつれて敵の対処は難しいものになっていくが、頭を使って対処することで楽に切り抜けられたりできる難易度の作りになっているところは素晴らしい。
(5)ステージデザイン
- ステージは狭い通路がメインだがアイテムを工夫して敵を避ける楽しさがうまく生かされており作りこまれていると感じた。
- マップの構成のデザインも素晴らしいが単純に絵のクオリティも素晴らしい。
(6)操作方法/操作性
- 「走る、懐中電灯使用、カニ歩き、アイテム使用、アイテム切り替え」といたってシンプルな操作方法で覚えやすい。
- 操作方法は自由に設定でき、お好みのボタン配置でプレイできる。
(7)演出
- 愛犬のポロが最初に車にひかれるシーンで大多数のプレイヤーは犬は死んだと思うはずだ。しかし、主人公の幼い少女は”死”というものに疎くポロは生きていると信じ探し続ける。そして、物語中盤で林の中地面に横たわる愛犬ポロを発見し何度も何度も語り掛けピクリとも動かないポロを見てようやくポロは死んだのだと命の尊さを理解し泣きじゃくるシーンはとても印象的で幼い少女の成長をゲームを通して実感できる。大人なら母性本能をくすぐらされ感情移入がしやすく、プレイしているこっちまで胸が締め付けられる為、とても素晴らしい演出であった。
(8)ボリューム
- 当時PSvita向けにリリースされていたタイトルと考えると若干のボリューム不足が否めない。
(9)配慮、サブシステムの充実
- 解像度の設定も複数あるため配慮は良かったが私の低スペックPCではギリギリだった。
- お金を使用して街の各地にある地蔵で中間セーブをすることができるが、ゲームを強制終了した場合。家で最後にセーブしたところまでデータが戻されてしまうことに少し不満だ。なぜならば中間セーブではゲームを終了し休憩することができず結局一度家に戻らねばならないのである。(幸い家に戻るワープの仕様がある為、戻ることは比較的楽である)その為、中間セーブというよりも完全にセーブができないチェックポイントのような扱いになっているのでゲームが強制終了や誤って終了した場合は最後にセーブした所からになってしまうのである意味恐ろしい。
(10)シナリオ構成/内容
- シナリオは「いなくなくなった愛犬”ポロ”とそのポロを探しに出かけた姉を追いかけて不気味な夜の街を散策する」といたってシンプルであった。
- 各地に猫、花子さん、などがおりアイテムを渡すとイベントが発生することがある。
- 物語最後に少女の左目が破裂する意味が理解できなかった。続編への伏線なのだろうか…?
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関連リンク
まったりせいや組―ゲーム研究所第本部―