どうも前田です。
今回は順大の先輩が最近投稿された記事をご紹介したいと思います。
この方は順大卒業後に大学院へ進まれてATCとなり、それ以降はアメリカでプロサッカークラブのATとしてずっと活躍されてましたが、今年に入り日本に本帰国されて今はとあるJリーグのチームで働かれています。
先輩のブログ自体はこのブログのトップ画面で紹介してあるのでいつでもご覧ください!アメリカのATCについて多くの方が情報を共有してくれています!
記事を読んで思うこと
カナダの四年間で自分が思ったことが多く述べられていて、共感することばかりでした。
スポーツフィールドの需要がない(それで飯は食えない)
もうこれに尽きますね。日本とカナダに共通するのは、アメリカのように洗練されたスポーツセーフティの構築よりも、プロだけではないアマチュアアスリートや一般の方の身体の悩みを解決するセラピストがより大きく需要があるということです。治療家ですね。
憧れても、限られた数のポジションの奪い合い。
自分もブログ初期に書いてますが、海外でATになるのは大変なことですし、やり遂げてこれられた方々の努力は凄いと思いますが、現地で仕事ができるかは別です。そして、日本に帰って来た後に待っているのは、スポーツトレーナーという大きなくくりの中での競争です。
「プロチームで働きたい!」同じ夢を持つ人間として気持ちは死ぬほど分かりますが、このあこがれの仕事に就けるのはチームの数x2の人数しかありません。そしてある程度は経験が物を言う世界でもあります。中々理不尽ですが、そういう業界です。
そして、「英語がきっと日本では武器になる」という意見もあります。しかし、英語力がATの仕事において武器になったのはそれが貴重であった時代の話で今は多くのATCの方が日本で活動されていらっしゃいます。そして、おそらくこのコロナの影響で今アメリカ留学しているAT学生は、アメリカ政府のOPT政策方針の行く末によっては、日本に卒業後すぐ帰ることになると思います。なのでもし、このままATC留学が増えていくと今の20代からは英語ペラペラなATが日本では珍しくなくなると思います。
日本に帰るかい?
jin-athletic-thrapist-at-wpg-ca.hatenablog.jp
もし海外で永住権取れたとしてもいずれ日本に帰るつもりはありますか?
職域を広げる
昨日JATO主催のウェビナーを視聴したのですが、やっぱり今もATが直面している現実は「ATで得た知識をどう社会のニーズに適応させて仕事にしていくか」だと思い知らされました。
ATプログラムで習った通りの仕事内容ができる人は日本だと多くないと思います。かといっても、自分でどうにかしろというのが今の現実で、これは何も日本だけでなくカナダもそうです。
カナダのATプログラムで最近議論されているのは、「開業権があるとしても未だにフィジオやマッサージセラピストよりもサラリー、待遇、社会的認知が低い以上、どうにか己で稼ぐ力を身に着けないといけない。」ということです。
要はアメリカ以外だとATは中途半端 (Generalist) な仕事
知識の幅は広いけど、専門性が低い。これではぶっちゃけ金貰えないということですかね。
なので、自分の予想ですが、カナダだとこれからはCAT(C)+αの資格を取るのが当たり前の時代になると思います。自分もそうしようと思っている一人です。マッサージセラピストかフィジオを永住権取った後に、学ぼうかと。
話にまとまりがない!
今日は先輩の記事を使ってまたもや言いたいこと言いましたが、かなり現実の暗い部分を述べています。もともとこの記事はアメリカのATCについての記事なので自分の専門外で、これを読んでATCの方が激おこされても当然だと思いますが、まあしょうがない(笑)
この記事読んで、そんなに見通しの暗い安定してない職業は嫌と思ったら、辞めといた方が良いです。そういう感じだとまずATC取る前に挫折します(笑)。だって大学院までいくんですよ。
逆に、結果的になんとかなればいいやくらいな人は挑戦してください!もはやそういうメンタリティーでしかこの状況を乗り越えることはできないと思います。
最後に私の強い意見を一言
「カナダのATの方がまだ色んな意味でチャンスあるよ」
ではでは。