塗装をするための道具達Part 2

どうも!KEN塗装の八木田謙二です。
今回のネタは「塗装をするのに必要な道具達」のPart2ということで
ゆっくり解説していきます。

↑こちらは『撹拌器』という道具です。
塗料を混ぜるために必要な道具ですが、一般的な物は下にある100Vのものです。
写真のタイプのものは主に中粘度までを撹拌するのに使われます。
高粘度材(防水材)などには回転数が合わないのでこちらは使用しない方が良いです。

理由は

(1)モーターに負担がかかり故障の原因になる

(2)防水材に空気が入り過ぎてしまい気泡を起こす原因になる

からです。


上にあるものは「ウルトラマザールミニ」というものでして
こちらは石油缶の蓋から塗料にアクセスできるので
石油缶の口を切りたくないときに使います。
それと、エアーでモーターを動かすので電源タイプを使用できない場所や

強溶剤の塗料を安全に混ぜることができるのも特徴です。
このウルトラボールの加工が優れていまして
缶に傷をつけないで撹拌することができ、
静かにゆっくりだけど先端の空洞に塗料が入っていき
隅々まで静かに塗料を混ぜ合わせてくれます。

塗料というのは様々な成分が含まれておりまして
下に沈み込む成分、上に昇ってしまう成分とありますから
まず一度撹拌をしっかりしてあげなければなりません。
(ガイナという塗料もよく混ぜます。
 「3分は混ぜてください」とメーカーさんからお願いされます。)

↑『ゴムベラ』です。塗料を払うのに使います。
缶の周囲、そこについた塗料をこれできれいに取ります。
また、パテ下地でR部を仕上げるときにも使います。
防水材を塗り付けるときにも使用する場合があります。
基本の道具の一つです。

↑通称『キャタモヤ』といってます。
階段とか段差があるところで脚立を使うとき

これを脚立の足下に履かせますと伸縮調整ができるようになるので

安定させる事ができます。
後付けになりますのでしっかり閉めることが必要です。
また、適切にセットしないと怪我をする事になるので
力のかかり具合などを常に考えて無理せず使用する事が重要です。

↑塗料を入れる容器セット。5キロと0.6キロ用。

塗料を作るときに使うのですが、石油缶までは必要ないときなどに
5キロ用を使うことがKEN塗装の場合は多いです。
0.6キロ用は補修などに使います。
通常のカートリッジよりコストが低く収まるので購入しましたが

思っていたよりカートリッジがしっかりしているので
何回か洗って使う事ができました。

↑通称『色もの』

白、赤、黄、黒、紺とあり、色を作るときにはこれらの原色がないと作れません。
少量の色作りの場合はボトルに入れてある方が楽にできます。
理由は微調整がしやすいからです。
丸缶でいちいち入れていると缶も汚れてしまうのでKEN塗装ではこの様にしています。

↑『レードル』こちらも色を作るときに使います。
2~3キロ作るときはこちらを使用して色を合わせていきます。
缶から注ぐと缶が汚れてしまうし、蓋が機能しづらくなるので
極力汚さないための努力をしています。

こちらは石油缶に入っている『パテ』をこちらに入れて使います。
満タンに入れると5キロ入るのですが何が良いのかというと

こちらにパテが入っていると覗かなくても一目瞭然、
袖、肘を汚さないでパテを汲める。

台の上に置けばいちいちしゃがまなくても済むのです。
腰が痛みやすい私はこの方法で負担のかからないように考えてやっています。

↑『エアレスガン』です。
エアレスで吹き付けをするときに必要なガンです。

 

左側はワグナー製でチップ(塗料を出す部位)はタイタンチップといい
パターン幅を調整できるものです。
初めて買ったエアレスセットのもので思い入れがあります。
時間をかけて掃除しました。
もう少しブルーマジックで磨こうと思っております。

 
右側はセイワ製でチップはターンクリーンチップ1340といい
ノズルが1.3ミリ、パターン幅は40度固定になります。
吹き付けの際、圧力を上げないと「テール」というモヤつきがでるのですが
このチップは圧力が40キロ程度でもテールがでません。
現場環境を汚染しづらくしてくれる優れものです。

 

スプレーがあればたったワンポイントの仕様でも能率が良くなる場合が
結構あるので非常に便利です。

また、洗うのも慣れればそんなに苦ではありませんが

今はエアレスのホースを完璧に汚さない方法を考えています。
ホースが吹き付けミストで真っ白になっていると
運搬・搬入中に他の方から白い目で見られる場合があり
そういう目で自分の道具が見られるのは抵抗がありますし悔しくなります…。

また、ばらばらとまとまりのない塗装道具の解説になってしまいましたが
この辺りで一度締めます。
お付き合いいただきありがとうございました。
次回のブログでまたお会いしましょう。
それではさようなら!