【映画レポ】映画「名探偵ピカチュウ」 感想 ポケモンのリアルな実写化!けど…う~ん。
金曜ロードショーでやっていたのでみました「名探偵ピカチュウ」。
予告では渋い声なのにかわいらしいピカチュウというギャップで見た人をメロメロにしたピカチュウ。
実際どうなのか!
ストーリー
かつてポケモンのことが大好きな少年だったティム(ジャスティス・スミス)は、ポケモンに関わる事件の捜査へ向かったきり、家に戻らなかった父親・ハリーとポケモンを、遠ざけるようになってしまった。それから年月が経ち、大人になったティムのもとにある日、ハリーと同僚だったというヨシダ警部補(渡辺謙)から電話がかかってくる。「お父さんが事故で亡くなった―」。複雑な思いを胸に残したまま、ティムは人間とポケモンが共存する街・ライムシティへと向かう。荷物を整理するため、ハリーの部屋へと向かったティムが出会ったのは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す、名探偵ピカチュウ(ライアン・レイノルズ)だった。かつてハリーの相棒だったという名探偵ピカチュウは、事故の衝撃で記憶を失っていたが、一つだけ確信をもっていることがあった……。「ハリーはまだ生きている」。ハリーは何故、姿を消したのか? ライムシティで起こる事件の謎とは? ふたりの新コンビが今、大事件に立ち向かう!
60点。可もなく不可もなく
感想。
個人的には60点でした。可もなく不可もなく、という印象。
私自身ポケモンはやってはいるもののそこまでヘビーユーザーではないニワカな人間です。
この映画はそ1のニワカファンの私でも見れるものでしたが、なんか物足りない…。
いいところはもちろんあるけど、なんか物足りない。
ピカチュウもかわいかったですし、ポケモン関連のネタでクスりと笑えるところもあるのに…。
ポケモンのリアルさ
60点と書きましたが、良かった点はまさにこれ。
ポケモンが実際に現実にいたらこうなるよね~。とリアルに感じてしまうこのリアルさはとてもよかったです。
あまりにもリアルすぎて気持ち悪いポケモンもおりましたが、現実にするとこうなると思えばまあ大丈夫。
メインキャラのピカチュウはふわふわでネズミ感はアップしつつも、かわいい感じになっていましたし、町中でたくさんの人々がポケモンを連れて歩いてく描写は見てい「おぉ!」となりました。
個人的にはリザードンが結構お気に入りですね。
あの鱗感はかなり好きでした。
人間キャラも王道
父親の死の真相を探る主人公
そのキーマンとなる不思議な人物(ポケモン)
事件の真相を利用して成果を上げようとする記者
黒幕っぽい会社の社長
今まで見た映画の中でよく見たことがある系のキャラ設定も多くありました。
そのありきたりな登場人物が悪いわけではないですし、実際それで名作もありますからね。
洋画あるあるで白人黒人がみんな同じ顔に見えてしまう現象もなく、次の登場シーンでも「あのキャラクター誰だっけ?」となることもなかったですし。
名探偵してないじゃん!!!
コレ。
わざわざ映画のタイトルに「名探偵ピカチュウ」というタイトルをつけているので、自動的に観客は推理ものだと期待します。
しかし、実際の映画の中では謎解きシーンはあれど、一般の映画と変わらないくらいの量。探偵要素も主人公の父親が探偵をしているというだけでタイトルにするほどかといわれたら首をひねってしまうぐらいのタイトル詐欺感は否めません。
3DSで発売された名探偵ピカチュウを購入してプレイした方ならなおさらピカチュウと主人公の探偵シーンがないことに残念に思った方もいるのでは?と思います。
それならわざわざ「名探偵ピカチュウ」とタイトルつけなくても「POKEMON THE MOVIE」でも十分だったと思いますし、ポケモンという大きなジャンルでしたから十分集客もできたのでは?
ラストの主人公が「仕事は探偵がいい」というのも今までの探偵要素が薄いせいで全く生きれていない。
そもそも数えるほどしかない推理シーンのほとんどをピカチュウが解いていますからね。
それで探偵がいいってただただ適当に言った風にしか見えない。
あと、構成の問題もあるなと感じますね。
例えるなら
起承転結のうち起と承を最速で終わらせ、一気に転結をさせたので、どうもキャラクターに感情移入を仕切る前に物語は進み、ただただ見るだけに終わった印象があります。
それが60点になった原因かな…
声優問題について
コレ2
金曜ロードショーでは字幕ではなく吹替でした。
名前をだすのは控えますが、やっぱり吹替は本職の声優さんを起用してほしかった…。
もちろん吹替をやっている方が下手なわけではありませんが、どうしてもモブのキャラを演じている本職の声優とのスキルでの差がありすぎる。
ピカチュウ役、かなり大変だったとおもいます。
ハリウッドにありがちな「おいおい○○だっていうのかい?」というようなスラングぽい言い回しを声だけで表現するのはかなりの重労働だと思いますし、本職の声優でも難しいと思います。
ピカチュウの今回の役柄が早口でまくし立てるキャラクターだったからこそ主人公よりそれが気になりました。
そしてちょくちょく使われる本職の声優の差がどうしても浮き彫りになってしまい、なかなか作品に感情移入しきれなかったと思います。
まとめ
ポケモンファンならわかる小ネタやポケモンが実際に現代にいたらどうなるかなどを実際にこうやって実写にできた映画はすごいと思いますが、何かが少しずつ足らない欲求不満のような印象になった残念な印象。
Twitterをみてみるとポケモン世界の作り込みはかなり細かいところまで出来ていたようですが、その芯の部分ができているのに肝心のまわりのストーリーが残念でしたね
けどポケモン世界のリアルさを感じたい方はおすすめです!
ではでは〜