彼らが旅に出る理由 | アオイロの恋

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唯一無二のダイヤモンド、中澤卓也君の魅力を語ります。

 

旅する人って憧れるな・・・

 

  

 

 

 

 

少し前に卓也君のブログで見た、あのスーツケースの写真。


CSで放送してた日本青年館コンサートのバックステージ映像でも、スーツケースについて訊かれて、「家と同じものが入ってる」と答えてた卓也君。

それにしても写真がモノクロっていうのがまた心理分析でも出来そうでミステリアスですね。見せているんだけど、実は全然見せてない・・・みたいな。興味深いです。

 


ミステリアスっていえば、そう、大体にして何かに秀でた才能を発揮して注目を集める人というのは、どこか両極の性質を併せ持ってることが多い気がする。

例えば・・・


男性的と女性的


タフさと繊細さ

 

優しさと冷酷さ


光と影


客観的と主観的


冷静と衝動


等々・・

 

実際に卓也君がどうかは知らないけど、それでもステージで沢山の観客の注目を集めながら、あれだけ歌の世界に入り込むことが出来る人だから、普通よりもかなり強靭な精神を持っている反面、超繊細な感受性を秘めてもいるのだろうなっていうのは想像に難くない。


そんな人がスーツケースに大事な物色々つめ込んで、飛び回って旅してあちこちでうたをうたってるかと思うと・・・


なんだかシビレてしまう。

 

 

 

卓也君の歌う『越冬つばめ』(日本青年館コンサート2019DVDより)。
この歌唱には、彼のそんな両極の魅力が溢れてる。

 


まず、ここのとこ・・・

曲紹介をしておいて、なぜかスタスタ行ってしまうところが好きだ。

 

最初に映像を見た時、「なんで行っちゃうの~~」って不思議に思ったものだが、まあそれがまた良い。ちょっと放って行かれる感じが何度見てもたまらない(Мか?笑)。

 

副音声のコメンタリーによれば、第2部の冒頭で握手しながら歌うため頭に着けていたヘッドセットを外しに舞台袖へ行ったんだけど、イヤモニのコードと絡まってしまってなかなか取れず焦った、とのこと。


そのせいか、イントロ長めから歌い出す卓也君の表情はあくまで平静なんだけど、息の感じとか声がなんか生々しい気がしてですね・・・

ヘッドフォンで聴くか、TVのボリュームをかなり上げて聴くと、とっても艶っぽくてゾクゾクします。


この演奏の編曲はオリジナルよりもモダンでスタイリッシュ。卓也君によく合ってますよね。


コメンタリーでは、男性が歌うとどういう表現になるのか聴いてみたい、と事務所の社長さんにリクエストされてこの曲を歌った、と言ってました。確かにオリジナルの森昌子さんだと、哀しみの中にも女性特有の芯の強さが表現されているように感じるけど、卓也君のはただただ可哀想で切なくて見ていて泣きそうになってくる。

 


このライブDVD、全編通してカメラの撮り方や編集なんかがとても凝っていて本当に素晴らしいのですが、ここでは、主に歌い出し部分のカメラフォーカスが所々ちょいボケた感じになってる。それがまるで歌詞にもある吹雪みたいな景色に感じられるし、行く末の分からない主人公の寂しい心情をひしひしと伝える演出にもなってる気がする。

 

 

 

 

関係無いけどこの衣装、微妙にタカラヅカっぽい気が・・・よく似合ってるけどね。


1コーラス目終わり、客席からの拍手を受けて少し遅れてお辞儀するところも良いなあ。ふと我に返った・・・みたいな感じで。

 

 

そして、歌い終わりのこのお顔・・・

 

 

目を閉じて・・・再び開けた瞬間、

 

いつもの卓也君に戻ったー!

 

 

 

・・・ああ、こういうところを見る度、やっぱり私は羽生選手を思い出してしまう。


演技直後の鬼気迫る表情から一変して、ふっと表情が素に戻る瞬間。
「おかえりー!」って、そう言いたくなる。たまになかなか戻って来ない時もあるけど(笑)。

 

 

 

 

たったひとり、遠く見知らぬ場所へ行って、君達は一体何を見つけてきたの?

 

 


そして、彼らの旅は続く・・・

 

 

 

(なんてね)。

 

 

 

 

 


(最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!)