こんにちは どうのじ てん です。
認知症や精神疾患で幻聴や幻覚がある入所者の方の対応は、職員も苦慮します。
本人が一番大変なんだろうけれど、その訴えには「いい加減にしてほしい…」と思うことがあります。
基本は「その人の訴えを否定しない」とありますが、幻聴で、「悪口言っている」「私を狙っている」と職員を名指しして本人にも、言ったりします。
人間社会で、悪口は無くならないと思いますが、意見や考え方の違い、思い込みもあります。
明らかに利用者さんの幻聴と思われる時、私は、「悪口は言っていませんよ。」と否定します。
そして、「そう聞こえてくるのは、〇〇さんが疲れているからですよ。人は疲れてくると、そういった声が聞こえてくることがありますから、ゆっくり休んでください。」といいます。
聞こえてくると言う訴えは否定せず、聞こえてくる理由は、疲れや薬の副作用、季節の変わりめの体調不良などを伝える
利用者さんによっては、受け入れることができるかもしれません…
この「あなたは疲れていますよ」って結構使えます
利用者さんの中で、「ベッドが沈んでいく」とか、「壁を隣の人が、ドンドンする」とかも(隣の人は全介助で動けません…)、この「疲れているから休んでください。」で落ち着くことあります
その後、ひどい訴えにはなりません。
話を傾聴するだけでは、反対に「何もしてくれない」と怒られたりするんです
人と人が、関わると、思い込みの思考から抜け出せなくなります。
実際、相手はそんな思いを持っていなくても、思い込みから決めつけになり、攻撃に変わります。
(SNSでの攻撃は、この決めつけからの攻撃だと思います。)
人は思考で、不幸にもなるけど幸せにもなります。
変わらない現状でも、思考が変わるだけで、心が軽くなる。
人っておもしろい生き物ですよね