ひきこもり10年生のリスタート

ひきこもり歴10年が送る人生改革実験

意志の弱い引きこもりニートが「時間割制」を導入したら努力できるようになった話【学校ってすごいよね】

こんにちは!レイラ(@LeiraWestie)です。

 いきなりだが、俺は今この記事を見ている誰よりも努力ができない人間だという自信がある。俺は10年になるひきこもりで、その間一度も努力というものをせず、ずっと好きなことだけをして生きてきた。

 そしてやっと去年になって、本気で変わろうと決心した。きっかけは「愛犬の死」だった。最初のうちは、ちょっとがんばっていたのだが、だんだんサボるようになって、気づいたら何もしなくなっていた。そしてあっという間に2020年を迎えてしまった。その時の記事がこれだ。

 しかし今現在、俺は努力を継続できるようになってきている。まだ始めて2週間ほどしかたってないのだが、これは自分にとって驚くべきことなのだ。なぜ努力できるようになったのか?と疑問に思うだろう。別に本気を出してるからではない。本気を出そうと思っても意志が弱すぎて挫折してきたのが俺だ。

 そんな俺が、努力が続けられているのは「時間割制」を導入したことにある。本当にこれだけで変わったのだ。今回はこの時間割制の素晴らしさを、努力できない人達に向けて伝えてみたいと思う。まあ普通の人は働いたりしてるだろうから、主にひきこもりやニートに向けての話だが。

学校という奴隷システム

 みんな学生時代のことを思い出してほしい。週5日で朝から夕方までずっと椅子に座り続けながら勉強していた。しかもそれが、小学校から高校までだと12年間も続き、大学に行けば更に長くなる。

 どう考えても異常だ。大人視点で冷静に振り返ると、よくあんなことが出来てたなと思う。もし今、学生時代と同じ事をやれと言われれば絶対ムリだ。しかも、授業を受けるのは普通で、追加で自宅学習もしなければ褒めてはもらえないのだ。学校はまさに奴隷システムのように、子供達に膨大な勉強を強いる場所なのである

 しかし学生時代に、そこまで苦痛だったか?と聞かれると、「まあダルかったけど、逃げ出したくなるほど苦痛ではなかった」と答える人は多いのではないだろうか。思い出してみると、俺も宿題なんか一切やらない学生だったが、授業だけは結構まじめに聞いてた気がする。不思議なことに、子供達からするとそこまで苦痛ではないのだ。

 これこそが、「時間割制」のマジックなのだ。クラスで最も怠け者だった俺が、科目と勉強時間を固定されるだけで勉強し続けられた。時間割には、「苦痛を軽減しながら努力させる仕組み」が内蔵しているのだ

 この事に気づいた俺は、さっそく時間割制を導入してみた結果、驚くほど努力ができるようになった。

時間割制のメリット

 ではなぜ時間割制を導入しただけで努力できるようになったのだろうか?それは時間割制にはいくつかの心理的なメリットがあるためだ。その仕組みを理解することで、より時間割の素晴らしさを知ってもらえるだろう。

 というわけで、時間割が持つメリットを紹介してみようと思う。

やる気がなくても動き始めれる

 努力できない人は、そもそも努力し始めるまでに時間がかかり過ぎてることが多い。何かを始めようとしても、気づいたら時間がたっていて「やっぱ明日やろう」となる。いわゆる「先延ばし」だ。自分で動き出そうとすることは、実はとても難しいことなのだ。

 例えば運動をしようと思ったとしよう。その場合、運動を始める度に「今日は1時間運動しよう」とか思わなければならない。つまり毎回自分の意志で動き始めなければならない。これが負担になって、続かない原因になるのだ。モチベーションが下がって、運動しようと思わなくなった時点で終了だ。

 それに対して、時間割制は動き出しを強制してくれる。「10時になったから運動しなさい」といった具合に、自分の意志ではなく、時間割に命令してもらう。人は自由を求めるが、実際は強制されたほうが楽なのだ。だから、時間割制のほうが長続きし、やる気が出なくても動き始めれるようになる。

 この「強制力」を利用したシステムは、いたるところで見受けられる。先程書いた学校もそうだし、ジムに入ればトレーニングを強いられ、❍❍教室(英会話とかね)では授業に参加すると勉強を強いられる。これらはやろうと思えば個人でも出来ることだが、強制力があることによって継続することができるのだ。

終わりが明確でストレスを感じにくい

 時間割制は開始だけでなく、終わりも強制してくれる。終わりが決まっていることの何が良いかと言うと、動き出す時の気が楽になるのだ。

 例えばブログを書くとして、「1記事書ききる」という目標だとどうなるだろうか。書き上げるまで何時間かかるか分からないので、なかなか終わらない作業にストレスを溜め、次回からの作業を躊躇するようになる。

 それに対して時間割制では、終了時間を指定してくれる。だから「記事を書き上げられなくても、毎日決められた時間だけやればいいよ」という状態が作れる。そうすると一気に気持ちが楽になり、手を動かせれるようになるのだ。実際俺はこの方法で、ブログの執筆時間が何倍にも増えた。

 目標を「タスクの処理」ではなく「時間」に設定することが大事なのだ。ストレスから逃げようとする人間の心理が、「終わりの見えない作業」を避けようとしてしまう。だから時間という明確な目標が継続の肝になる。それを時間割が与えてくれるのだ。

複数の作業を計画的にできる

  開始時刻と終了時刻が強制されることは、別のメリットももたらす。それは複数の作業がバランス良くこなせるようになることだ。

 何か一つの作業を終わらせようとしていると、気づいたら時間がたっていて、他の作業に手を付けれなかったという経験をしたことはないだろうか?時間を決めずに作業すると、それぞれの作業量がアンバランスになってしまう。自分の感覚で作業量の調整をし、柔軟にこなしていくのは至難の業なのだ。

 時間割のいいところは、バランスの良い配分を事前に決めておけることだ。やりたい事と、その比重を決めておくだけで、複数の作業をまんべんなくこなしていける。あとはロボットのように決められた時間に動き出せばいいだけなのだ。

習慣化の定着

 最後のメリットが習慣化の定着だ。人間は一度染み付いた習慣をなかなか手放せない。食後についつい甘いお菓子を食べたり、寝る前についついスマホで時間を潰してしまったり、やめたくてもやめれない習慣が皆さんにもあるのではないだろうか?それぐらい習慣化の力は強いのだ。

 逆に言えば、この「習慣化の力」を利用することで、「苦痛を伴う良い習慣」を身につけることも出来る。それを最大限に引き出すのが、時間割制なのだ。習慣をつけるには、とにかく同じ行為を繰り返さなければいけない。脳が勝手に反応して、無意識的に体が動くようになるまで繰り返す。そうしてやっと習慣化が定着するのだ。

 もし、不規則な時間とペースで作業した場合、いつまでも習慣化することはないだろう。だからこそ、時間割を使い同じ時間に同じ作業をする仕組みを作るべきなのだ。

時間割の作り方のコツ

 ここまで読んで、時間割の素晴らしさを知ってもらえただろう。

 そこで、時間割を作ってみようと思った人もいるのではないだろうか?しかしどうやって時間割を組めばいいかわからない人もいるだろう。

 そういう人達に向けて、俺の経験を基にした時間割の作り方のコツを教えたいと思う。

まずはやりたいことの優先順位と比重を決める

 まず、あなたが考えている取り組みたいことをとりあえず全部出してみる。当たり前だが、やりたいことを全てこなしていくのは無理だ。なので次に、やりたいことの優先順位をつける

 ちなみに俺は、一日の時間割を固定させてそれを毎日繰り返しているが、学校のような1週間単位で時間割を組んでもいいだろう。一週間単位で組めば、やれる作業数が増えるが、一つ当たりの濃度は減る。

 次に決めるのは「時間比重」である。まずあなたが使える総時間を出して、作業ごとに使える時間を逆算する。優先順位が高くても必要な時間が少ないものもあるし、その逆もある。時間比重を決めていくと、「この作業ちょっと時間足りないなあ」みたいな事が起こる。その時は、その作業を諦めるか、別の作業時間を削るなどして調整しなければいけない。このバランス調整こそが一番大事なのだ。

順番決めのコツは「重要なものから」

 さて、あと残すものは選んだ作業の順番決めである。これは正直自分の感覚で決めればいいと思う。実際やってみてから、何か違うなと思ったら順番を変えれば良いのだ。

 ただ、一つ俺からアドバイスするなら、重要なものを先に、そうでないものを後に組み入れたほうが良い。というのも、実際やってみればわかるのだが、作業をキリの良いところまで進めようとすると数十分ずれることがよくある。もちろん終了時間を守るのは大事だが、中途半端な所で終わるぐらいなら数十分延長してもいいと思ってしまうのだ。その時に、ずれた分だけ最後の作業時間が削られることになる。なので最後の作業は一番優先順位が低いものにしたほうがいい。

不測の事態に備える

 時間割制にもデメリットがあって、計画的すぎるあまりに柔軟な対応がしにくい。例えば、1時間寝坊してしまったり、急な用事ができてしまったら、その分時間割が狂うことになる。これは意外とよく起こる。なので不測の事態に備えておくのも大切なのだ。

 例えば、1時間寝坊してしまった時のことを想定しよう。俺の場合、「昼休みを1時間削り作業時間を確保する」か、「全体の時間割を1時間ずつずらして最後の作業を無しにする」か、のどちらかを選ぶ。

 このように、不測の事態が起こった場合に、どう時間割を変化させるかという柔軟性も持っておくべきだ

努力ができないひきこもりは今すぐ作ろう

 最後に俺の時間割表を貼っておきたいと思う。

f:id:LeiraWestie:20200213103204p:plain

 もちろんこれは現時点でのもので、今後細かく変えていくことになるだろう。より詳細なことはこちらの記事を見てほしい。

 

 このシステムは怠け者にマジで効く。10年間好きなことだけしてきた俺が、毎日8時間以上努力出来るようになったのだから間違いない。

 もしあなたが自分を変えたいけど行動できない人なら、ぜひ時間割制を導入してみてほしい。

それでは!