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N予備校プログラミング入門を完全初心者が一ヶ月半で終わらせたのでレビューしてみる

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どうもレイラ(
@LeiraWestie)です!

 

2月からプログラミングを勉強しようとN予備校に入った。受けたコースは「プログラミング入門 Webアプリ」と「Webデザイン HTML・CSSデザイン」。最近ようやく終えたのだが、結構良くておすすめできるものだったので、N予備校に入ろうか悩んでる人の参考になればと、レビューを書いてみた。

 

 

このレビューを読むにあたっての注意事項

まず、このレビューはどんな人が書いているのか紹介しておこうと思う(自己紹介)

 

  • N予備校に入った時点で、全くプログラミングしたことがない完全初学者。HTMLですら、「なにそれ?」レベルだった。なので「初心者が偉そうにレビューしてやがるぞw」ぐらいの気持ちで読んでほしい。
  • もちろん他のプログラミング学習サイトや、プログラミングスクールも利用したことがないので、N予備校他と比較して良いか悪いかの判断は出来ない
  • 現時点でのスキルは、教材の中にあったコードを見せられて、「これはどういう動きをするか?」と聞かれたら答えられるかなあ程度の知識があるレベル。一応、コースの全体的な流れや、講義内の説明はまあまあ理解できたと思っている(希望)
  • ただ、実用レベルのスキルは全く無い。教材内で作ったものを再現してみろと言われても絶対無理。もちろん、自作のコードも全く書いたことがない。また、習ったものも曖昧な所が多々あり、いまだにvim、tmux、npm、yarnなどがどういうものか区別できない。とりあえず開発するときは「yarn install」をしとけばいいと思ってるレベルで、それで何がインストールされてるのかはよく分かってないw
  • 学習期間は一日2時間を約1ヶ月半続けて、合計90時間ぐらい。N予備校の想定学習時間は180時間となっているので、半分ほどで終わらせているが、これは俺の理解力が高いわけではなく、スピード重視の学習にして、なんとなく理解できたらOKにしたから。

 

という感じで、あくまで「完全初心者視点でのレビュー」だということを理解した上で読んでほしい。

 

なぜN予備校を選んだか?

基本的に、課金したり購入することが嫌いな俺は、元々フリーの教材で勉強していこうと思っていた。しかしながら、どのように勉強していけばいいか?という点で、独学をすることに少し不安を感じていた。そんな時にN予備校を紹介しているいくつかの記事を見つけ、それらの信用性が高く感じられたので、N予備校に入ることを決めた。気に入ったポイントは、「月額1000円と良心的な価格」「体系的に深くまで学べそう」「ウェブデザインのコースもある」といった点だ。
 
参考にした記事を載せておくので見たい人はぜひ。

N予備校のプログラミングの入門コースがすばらしすぎる|加藤貞顕|note

N予備校プログラミング入門コースの難易度がおかしい · GitHub

まじな話をすると、N予備校のプログラミング入門コースやるのがオススメ。 ..

 

俺はこういった紹介記事のほうが信頼できると思うのだが、巷には高額なオンラインスクールを紹介するアフィ記事がゴロゴロ転がっている。「おすすめ プログラミング オンライン」みたいなワードでググってみると、上位に出てくるのはそんな記事ばかりで、N予備校が紹介されてるものはほぼない。もちろん「N予備校はほかの教材よりも優れてるし、もっと評価されるべきだ!」と思っているわけでもないが、高額スクールがこれだけ薦められてる状況はよろしくないしアンフェアだと思った。それが、レビューを書こうと思ったきっかけだ。

 

というわけで、前置きが長くなってしまったが、レビューを書いていく。

 

良かった点

1 何を学習すればいいか提示してくれる

初心者にとって一番難しいのが「そもそも何を学べば良いのか?」という点である。プログラミング学習サイトによくあるのが、「色々な言語用意したから好きなの選んでねー」ってやつ。選択肢が用意されてるから、自分にあった教材を選べて良いでしょ?ってことなのだろうが、 初心者は選択権を与えられるほど困る

 

よくプログラマーの人が「初心者は自分が作りたいものを決めて、それに必要な言語を学べばいいよ」と言っているのを見かけるのだが、あのアドバイスは良くないと思っている。それは小学生に対して「将来役に立ちそうな授業を取りましょう」って言っているようなもので、そんなこと判断出来るわけがない。そもそも、初心者が何を作りたいかなんて考えてもないことのほうが多いだろうし、仮に学習する言語を選んだ所で、結局「やっぱ基礎覚えなきゃダメだな」となるだけだ。だから、ある程度基礎を固める所から始めて、その後作りたいものを見つけて学習の方向性を決めたほうが良いと思う。

 

N予備校はコースがいくつか別れているものの、初心者は「プログラミング入門」から始めることになる。このコースでは、HTMLやJava Scriptなどのプログラミング言語だけでなく、ツールの使い方や通信の仕組み、データベースの仕組み、セキュリティ対策など、サービス運営に必要な基礎的な知識が網羅されている(と思う)。

 

これがN予備校の最も素晴らしいポイントだと思う。生徒は与えられた教材をとりあえずこなしていけば、一通りの知識を体系的に学ぶことが出来る。つまり、プログラミングの取っ掛かりとして、まんべんなく基礎知識をつけるのに向いた教材だと思う。初心者にとって、「とりあえずここらへんは分かっといたほうがいいよ」と、習うべきところを指定してくれるのは、本当にありがたい。

 

2 実践的な技術を教えてくれる

N予備校の講座は、ドワンゴ現役エンジニアによって作られているらしい。つまり実際にプロとして第一線で活躍している人が、自身の経験をもとに作っている講座だということだ。そのおかげか、N予備校はとても実践的な技術を教えているように思う。

 

他のプログラミング学習サイトをちらっと見てみたのだが、すごく多彩なコースが用意されているものの、それらを一つずつ学習していって、「じゃあ学習したことで何か作ってみてください」と言われても難しそうな感じがした。断片的な知識はついても、その知識を使ってサービスを完成させるまでの流れは学習できないからだ。

 

対するN予備校は、linuxを使って開発したり、Githubを使ったり、コードが正しいか確認するtestを実装したり、herokuに作ったものをアップしたりと、開発の流れに沿って教えることにこだわっている。これは、実際の現場と似たような開発環境や技術に基づいて教材を作っているからなのだと思う。さっき張ったレビュー記事で、noteの加藤さんが「全部できたら普通にエンジニアとして即戦力だと思う」と評価しているのもそういう点ではないかと思う。

 

3 コースが充実してるのに1000円

プログラミング学習サイトには、月に数万~数十万みたいなのがたくさんあるのに対し、N予備校月1000円だ。コスパがめちゃくちゃいい。

 

N予備校は、そもそも学生のためのオンライン予備校として始まっている。だからプログラミングコースはおまけみたいなもので、本来は高校の学習講座を受けるためのサービスなのだ。つまり、たった1000円でプログラミングコースだけでなく、高校の教科も全部受けることができ、ついでにデザインコースなんかもある。こんな良心的な学習サービスはなかなか無い。本当に素晴らしいサービスだし、もっと認知されて欲しいと思っている。

 

話は変わるがこのN予備校、もっと大人向けコースを充実させたら、さらにユーザーが増えるのではないかと思う。プログラミングコースは素晴らしいのにも関わらず、今までのユーザー数はGithubのプルリクを見た感じ3000人もいないのではないだろうか。4年で3000人は少ないのかよく分からないが、もっと増やせるポテンシャルは十分にあると思う。

高校生向けサービスなのはわかるが、もう高校の教材は十分充実していると思うし、これからは大人向け教材にも力を入れてほしい。大学で習う学問や、クリエイター向けなんかも良いかもしれない。個人的には、心理学と統計学とか勉強してみたい。教材作りにはコストがかかるのだろうが、大人は高校生より対象人数が多いし、お金も持っているので十分元は取れるんじゃないかな。

 

以上、おっさんからの要望でした。

 

悪かった点

1 解説が丁寧ではなく理解が難しい

教材の序盤はやたら丁寧に説明をしてくれる。chromeの導入方法から説明してくれて、「こんな所まで丁寧に解説してくれるんだったら、俺でもいけそうだな」と期待をしていた。しかし、javascriptあたりから雲行きが怪しくなる。「あれこんなの前に解説してたっけ?」「解説たったそれだけ?」みたいな箇所がポツポツ出てくる。そして、2章3章と進む度に、内容が難しくなるのに解説は薄い箇所が多くなり、理解が難しくなる。

極めつけは4章で、一番最後に「予定調整くん」というものを作るのだが、これが異常に難しい。なのに解説はかなり少なくて、40行ほどのコードを追加してその解説がたった数行みたいな所もある。さすがに解説が足りなすぎるので、1講座に2時間ぐらいかけて理解しようとしたが無理だった。ストレスも溜まってきたので、全部コードをコピペだけにして、内容も適当に流して読むことにした。さすがにあれはもっと丁寧に作り直したほうが良いと思う。初心者であれを理解できる人はほぼいないんじゃないかな。

 

解説が初心者にとって難しく感じられるのは、いくつかの原因がある。

 

  • コードの解説が雑

まず単純にコードに対する解説が丁寧じゃない。初心者にとって、コードの一つ一つがどういう働きをして正しい処理に繋がっているかを理解することはとても重要なことだ。しかしN予備校の教材は、ただコードを書き加えて「このコードはこういう処理をするものです」と説明するだけのものが多い。それだと、教材内のコードの意味は分かっても、コードの仕組みが理解できないので応用が出来ない

 

例えば「1+1=」という計算式を説明しようと思ったら、2つの説明の仕方がある。

・「1+1=」は、1と1を足す計算式です。

・「+」は左右の数字を足し合わせる記号、「=」は左の計算式の結果を右に表示する記号です。だから「1+1=」は1と1を足して、その答えを一番右に出す式です。

 

前者はただ計算式の意味を説明していて、後者は原理を説明している。前者の説明だと、「1+1=」の意味は分かるかも知れないけど、「1+1+1=」のような違う形の式が出てきた時に対応出来なくなる。

 

N予備校の説明の仕方は前者の方コード内で使われている記号がどういった意味を持つのか、何故それを書かなければならないのか、正しい記述法はどのように書けばいいのかなどの説明が少ない。例えば、コードを書く時には様々な「カッコ」を使って囲っていくのだが、記述法の説明が足りないので、その使い分け方が全然わからない。ここは()で囲うのか?{}で囲うのか?それともドットで繋げればいいのか?みたいな。

 

また細かい説明を省きたい時は「このサイトで詳しく調べてね」と、外部サイトへのリンクだけ張ってあることも多い。実際見に行ってみると英語のサイトが表示されて「うそーんww」ってなることもよくある。

 

  • 専門用語が多い

プログラミングには多くの専門用語が出てくるのは分かるのだが、それにしても専門用語の多用が見られる。もちろん専門用語の意味を一応解説してくれているが、初心者がそれで覚えられるわけもなく、専門用語が多用されてる文章が出てくると意味が全く分からなくなる。また、専門用語以外でもわざわざ難しい名詞や動詞が説明に使われているものもあり、より説明文を難しくさせている。

例えるなら、意識高い人がわざわざ英語を多用して語ってるのを、聞かされてる感覚。何を言っているか分からず、何故そんな難しい言い回しをわざわざ使うのかというストレスを感じてしまう。

 

事前知識もなく、コードも書いたことがない初心者にとって、解説文は唯一理解できる部分であるのにも関わらず、それすらも理解しにくくなっているのは致命的だと思う。

 

知識の呪い」というものを知っているだろうか?知識の呪いとは「自分が玄人になってしまうと、初心者の気持ちが理解できなくなってしまう」ことだ。

 

おそらく、N予備校の教材を作っている人もこれにかかっているのではないだろうか。製作者は現役のエンジニアなので、基礎知識など朝飯前の人達である。だから、「ここは説明を省いても理解できるだろう」とか「この専門用語は一度説明したから使いまわしても理解できるだろう」と思ってしまうのではないだろうか。さっきの例を使うなら、「”1+1=”なんてわざわざ詳しく解説しなくても分かるだろw」状態になっている。

難しい言葉を無意識的に使ってしまうのも、「初心者視点の欠如」に原因があると思っている。

 

この人たちはプログラミングを知らない状態というのを思い出せなくなっています。もしできたとしても、おそらくは最初にプログラミングしたときの大変さを忘れてしまっているでしょう。知識の呪いによってベテランの開発者は、初心者に共感できなくなってしまいます。

「プログラミングは簡単に学べる」という嘘 | UX MILK

知識の呪い:その影響と対処 | UX TIMES

 

2 復習機能が弱すぎる

もし学習したことを自分のものにしようと思ったら、復習は絶対に必要だ。何度も学習し直したり、過去の講座を振り返ることで、初めて知識として定着する

 

しかしN予備校の教材は圧倒的に復習機能が足りない。あるのは各章の最後の選択式クイズぐらいで、それ以外の復習機能はほぼない。まあ、N予備校はあくまで「教材」なので、「復習は自分でやってね」という立場なのだろう。

 

しかし、復習機能が用意されてないことで困ることも多々あり、その中で一番困るのが、「過去講座の振り返り機能が弱い」ことだ。教材を進めていくと必ず「これ前に習ったけどどんなのだったか忘れた」という状況に出くわす。それで、過去講座を確認しようと思うのだが、N予備校には「講座の検索機能」がない。文章中に過去講座へのリンクが張ってあればいいのだが、それが無ければ自分で一つ一つ見て回らなければならない。この作業がめちゃくちゃ面倒なので、過去講座を振り返ることを止める。そして、いま学習してる講座も理解できないまま進めてしまうという悪循環に陥る。

 

製作者は「一度教えたことは二度教えないよ」というスタンスを取っているのにも関わらず、過去の講座を探せないのはまずくないだろうか?

 

N予備校の特徴」と「N予備校の正しい使い方」

とまあ、良い点と悪い点を挙げてきたわけだが、N予備校の教材の特徴を簡単にまとめると「エンジニアに必要なスキルを一通り教えてくれるけど、解説が薄いので理解するのが難しく、実践力も付きにくい」といった所だろうか。

 

N予備校のプログラミングコースの理念は「プログラミング未経験の高校生がエンジニアとして就職レベルを目指す」らしいが、正直言って無理だと思う。習う範囲は就職レベルなのかもしれないが、初心者が実用レベルに持っていくのはあの教材では無理。

 

たぶんN予備校中級者ぐらいに合った教材なのだと思う。実際に他の人のレビューもみてみたが、その多くは「N予備校は中級者向けで、初心者には厳しい」という評価だった。絶賛している人はだいたい上級者っぽい人。中・上級者からすると、基礎知識がある分、無駄な解説が省かれていたほうがありがたい。だから中級者が、足りてない知識を補ったり、新しい分野に取り掛かるきっかけとしてN予備校を利用するのは、すごく合ってるのだろう。

 

正直これは難しい問題でもある。もし初心者向けの丁寧な解説をしようと思ったら、教材の量は何倍にも膨れ上がるだろう。それは中級者にとって、必要のない情報が大量に含まれた、肥大化した教材になってしまう。「丁寧な解説」か「スリムな解説」かのトレードオフ。結局どっちを取るかの話なわけで、N予備校は「スリムな解説」の方針にしたのだろう。

 

本当に初心者には向いてないのか?

ただ俺は、使い方次第で、初心者にとっても優れた教材になると思っている。重要なのはその教材に合った正しい勉強方法を見つけることだ。

 

正しい勉強法を知るためには、その教材の特徴を知らなければならない。

N予備校の教材の特徴は

・一通りの知識が体系的に学べる

・細かい解説が薄いので、実用レベルに持っていくのは難しい

 

この特徴から、N予備校の教材は「教科書」のような性質を持っていると言える。必要な知識は一通り網羅されているが、より深い知識を学んだり、実践レベルには足りない。まさに教科書だ。

 

学生時代どのような勉強法をとっていたか思い出してほしい。まず教科書で基礎知識を学び参考書でより詳しい知識をつけ問題集を解くことで実践力がつくようにしていたはずだ。教科書だけ徹底的に読みこみ、その内容だけ覚えようとするのは正しい勉強法とは言えない。それぞれの教材には、得意な分野があり、それらを使い分けることで効率の良い勉強法になる。だからN予備校もそのように使えば良いのだ。

 

じゃあ具体的にどういう使い方をすればいいのか?

俺のおすすめする使い方は

・教材を完璧に覚えようとせず、ある程度理解できたらどんどん進める

・もしじっくりやりたいのなら、時間をかけて1周するより、スピードを上げて2周する

・一通り終わらせたら、自分の作りたいものを決めて、その部分だけ集中して学習し直す

 

このやり方が、初心者に一番合ってる使い方ではないかと思っている。

 

教科書は例えるなら「骨組み」だ。一通りの形だけは教えてあげるけど、あとの肉付けは自分たちでやってねーということだ。骨組みにいくら時間をかけて、完璧に作り上げた所で、完成品はできない。

 

だから、N予備校の教材も、じっくり時間をかけてやり込むようなものではないと思う。時間をかけて内容を完璧に覚えようとするのではなく、ある程度理解できたらどんどん進めていき、実践は後回しにする。とにかく一連の流れを把握することに全力を注ぐ

 

もしじっくりやりたいのならば、スピード重視で2周やる。何故ならば、1周目で理解できなかったことや、抜け落ちていた部分を2周目で補うことが出来るからだ。こちらのほうが、1周を時間をかけてやるよりも知識の定着率は上がると思う。

 

講座をすべて終えてから肉付けを始める。自分が作りたいものを決め、実際に自分の手を動かして作ることで、知識を深め、実践的な能力をつける。結局のところ、自分で手を動かしてアウトプットしていかなければ、いくらインプットしたところで身につかないわけで、学習に時間をかけすぎてはいけない。

 

このようなやり方であれば、N予備校の教材も初心者にとっても素晴らしいものになるのではないかと思う。俺もこの勉強法でやったが、短い期間である程度の知識はつけることが出来た。

まあこれが本当に良いのか確証があるわけではないので、もっと良い使い方があるぞ、という人はぜひ教えて欲しい。

 

ちなみに他の人のレビューで良さそうなものを張っておくので見たい人はどうぞ

N予備校プログラミング入門コースを修了した

ProgateとN予備校プログラミング入門の比較(Webエンジニア入門サイト) - Qiita

【長文】N予備校、始めてました | 今日も8時間睡眠

 

N予備校への改善案

以上のレビューを考慮した上で、より良い教材にするにはどういった改善があるかを提案してみようと思う。素人の意見なのであくまで参考程度に。

 

コードの意味をもっと理解しやすく

さっき言ったように、ある程度理解しながらどんどん進めていくのが、N予備校の正しい学習法だと思っている。そのためには、つまずいてしまう部分を排除する必要がある。初心者がつまずく原因のほとんどは、「コードの意味が分からない」か「解説文が難しい」のどちらかだ

 

コードの説明があまりにも薄いと、理解するまでにめちゃくちゃ時間を食われ、学習速度に大きく弊害をもたらす。なので、教材に使われてるコードの説明は、もっと丁寧に書くべきだ。

 

具体的には、まずコード一つ一つにどういった処理がされているかコメントを入れるべき。大量のコードを追加して、「これはこういった処理です」だけしかないと、理解できない。解説文を増やせとは言わないから、せめてコード内にはもっとコメントを細かく入れて欲しい。一行一行に入れて欲しいぐらいだ。

もちろんこれは過去に習った部分も含めてだ。製作者は同じ説明をしたがらないようだが、基本的に過去講座を完璧に記憶しながら進める人はほとんどいないわけで、そこのコメントが付いているだけで、かなり分かりやすくなると思う。

 

また、過去講座を見直しやすい環境を整えることも必要だ。過去講座の検索機能はもちろんのこと、過去に習ったコードを使う場合は、全て過去講座へのリンクを張って、読み返せるようにしたほうがいい。過去講座へのリンクは、うっとうしいと思うぐらい徹底的に張ったほうが俺は良いと思う。

 

専門用語集を作る

「解説文が難しい」の多くは、専門用語が分からないことが原因で起こっている。単語の意味が分からなければ、文章の意味も分かるわけがない。

 

なので、専門用語集を用意するのが良いのではないかと思う。文章中に出てくる専門用語の意味が詳細にわかるような用語集を作っておき、それを解説文を読みながら確認出来るようにする

リンクを張って用語集に飛ばすのでも良いが、できればカーソルを合わせただけで勝手に表示してくれるやつツイッターのプロフィールみたいなの)だとより楽で良い。

 

フォーラムを講座自体に埋め込む

N予備校には不具合や分からない部分を質問できるフォーラムという機能がある。正直、公開フォーラムなので、自分で書くにはハードルが高いのだが、他の人の質問から有益な情報が得られることもある。実際に、俺はうまく動かなかった時にフォーラムを見たことで解決したことがある。

 

しかし、有益な質問にたどり着くまでがめんどくさい。このフォーラムは検索方式になっているため、自分の欲しい情報にたどり着くための「正しい検索ワード」を見つけなければいけない。しかもこのフォーラムは、他のコースと共同で使われているため、全く関係ない情報も結構出てくる。

 

そこで俺は思ったのだが、フォーラム形式ではなく、その講座に関係する質問の一覧を、講座自体に埋め込んでおいて、簡単にチェック出来るようにしたほうが良いのではないだろうか。というのも、フォーラムを利用する時は、ほとんどが「教材通りに動かなかった」とか「ここの部分の意味が理解できない」みたいな、各講座内で完結できる質問ばかりなのだ。困った時に、講座に紐付いた質問をすぐ確認できれば、わざわざ探す手間も省ける。

 

動画は全部最初に出すべき

N予備校は生放送(動画)で講義が受けられるようにもなっている。動画ではわかりやすく噛み砕いて説明してくれていることがあるので、教材の説明が薄くて理解できない時の補完としてたまに見ていた。

 

しかしこの動画機能は、生放送に合わせている(アーカイブを投稿している)せいでアップされるまでが遅すぎる。プログラミングコースは4月から3月までなので、学生と同じ期間で生放送が行われていく。俺はたまたま2月から入ったので、多くの動画がすでにアップされていてよかったが、4月だった場合ほとんど動画がない状態で進めていかなければならない

よく考えてほしいのだが、動画が必要なのはより難しい内容である後半部分なわけで、それが3月にならないとアップされないのは遅すぎる。実際俺も、4章が難しすぎたので動画を見ようとしたが、アップされてなかったので見ることが出来なかった。

 

動画は新学期が始まった時点で、全て見れるようにしておくべきだと思う。補完的な役割として、動画は素晴らしい機能だと思っているが、見れないものがあるのはとても残念だ。

 

「自分で調べてみて下さい」のやり方を教える

悪い点でも書いたが、N予備校では解説がめんどくさくなると、外部リンクだけ張って「このページで自分で調べて見て下さい」と解説を投げることがある。まあそれは、解説しきれないという理由で省略しているのかもしれないが、ならば「自分で調べる方法」は教えるべきではないだろうか?

 

きっと、エンジニアになると自分で解決できないことがたくさん出てきて、調べなければいけない状況に出くわすことになるのだろう。つまり、エンジニアには「自分で調べて解決する能力」が要求されるのではないかと思う。

ならば、調べ方を教えておくのは重要ではないか?「困った時はまずどこから調べれば良いのか」とか検索エンジンを使えば良いのか、それとも調べるのに適したサイトがあるのか」みたいなね。そういった講座も追加して欲しいと感じた。

 

初心者へのアドバイス

最後に、N予備校を受けるプログラミング初心者に対して、俺からアドバイスを送ってみようと思う。

 

コードはコピペで良いから理解を重視

何度も言うが、N予備校の教材を最大限活用したいなら、内容の理解を重視してサクサク進めるべきだ。学習スピードがとても重要

 

教材には数々のコードが登場し、それを書くように指示されるが、それはコピペで良いと思っている。コードを全部自分で書こうと思ったら、膨大な時間がかかってしまう。その代わり、コードの意味の理解に時間をかけるべき。「このコードはこういう動きをしてるんだな」と一つ一つ確かめていって、仕組みを理解する。ただ解説文を読んで、分かった気になって進めていくと、そのうち詰む。

 

また、コピペのもう一つのメリットとして、記述ミスが起こらないことがでかい。自分で書いていると、どこか抜けていたり、スペルミスをしていてうまく動かない時がある。その原因を特定しようとしたら、平気で数十分かかることがある。

これが学習スピードの遅れに繋がる。まあ記述のミスを特定するのも一つの勉強なのだろうが、それで時間を食うぐらいだったら、そういった実践的なトレーニングは後で手を動かしながら学んだほうがいいと思う。

 

もちろん全部コピペしろとは言わないし、簡単なコードは自分で書いてみればいいと思うが、後半の講座は大量のコードを書かなくてはいけないため、記述より理解を重視するべきだと思う。(ちなみに動画の講師もコピペでやってたよ!w)

 

キーボード操作を覚える(ショートカット・ブラインドタッチ)

学習スピードを上げるためにキーボード操作を覚えるのは本当に重要。というか、学習を始める前に、ブラインドタッチ(キーボードを見ずに入力)は出来るようにしたほうが良い。プログラミングでは文字だけではなく様々な記号も多用するため、それをブラインドタッチできるようになると本当に楽になる。

 

またショートカットキーも覚えておくべきだ。特にコピペ(Ctrl+C  Ctrl+V)、保存(Ctrl+S)はほぼ毎回多用するので、最優先で覚えるべき。他にも、コード内を検索できたり、複数の行にカーソルを伸ばしたり、まあ色々できるので「この作業めんどくせえなあ」と思ったらショートカットキーで楽に出来ないか調べてみるといいだろう。

 

というか「便利なショートカットキーがまとめて学べるページ」を作っておけばいいんじゃないか?と今思いついたので、N予備校さんよろしくおねがいします!

 

(その他)時間を食われるものとその解決法

・コピペしてるのにうまく動かない

→全部コピペしてるはずなのにうまくいかないなら、おそらくそれはpugが原因かもしれない。pugはhtmlの代用として途中から出てくるが、正しく記述しないとうまく動かない仕様になっている。コピペしたとしても、スペースの位置が一つずれてただけで動かない。俺はこれのせいで30分浪費させられたよ^^

 

・それでもうまく動かない。

→まずコードのミスがあるかもしれないので、最初からコピペし直してみる。それでもダメなら、フォーラムで同じ症状が無いか確認し、それが無ければ諦めて進める。この手の不具合は、使っているツールのアップデートなどが原因になってるものもあるため、解決しないことがある。とりあえずは内容だけ理解しとけばok。

 

・毎回プルリクを送らなければいけない

→講座の最後にある練習問題を、毎回プルリクするように言われるのだが、これはしなくていいと思う。最初の数回はプルリクの仕方を覚えるためにするべきだが、覚えたら後は同じ作業を繰り返すだけなので時間の無駄。

 

分からない時は動画を見る

基本的に生放送と共に学習を進めていくのはおすすめしない。コースを終えるまでに1年もかけるのは長過ぎる。N予備校は学習時間を180時間に設定している。つまり一日1時間ずつやっていけば、半年で終わる量なのだ。

 

また、動画だと基本1時間半かけて解説してるので、時間効率が悪い。俺は、講座1つあたり30分から1時間ぐらいで進めることが出来た(4章は除く)ので、まあ1時間半もかけるほどもないかなあという印象。

 

ただ、理解できない部分が出てきた時は動画を見てみると良い。講師はより詳しく解説してくれているので、分からない部分を補ってくれる。

 

(さいごに)N予備校は本当におすすめだよ

いや~書きたいこと全部書いたらめちゃくちゃ長い記事になってしまったw 最後まで読んでくれた人には本当に申し訳ない。
 
N予備校は今現在(2020年4月)コロナの影響で無料開放されている。さらに、新しい2020年度のコースが出たばっかなので、今が学習し出すベストタイミングだと思う。この記事を読んで興味を持った人は今すぐに始めてみて欲しい。
 
この記事では、N予備校への否定意見が多いように見えるかもしれないが、俺はN予備校を本当に素晴らしいと思っている。もちろん入ってよかったと思ったし、他の人にもおすすめ出来るものだ。ただ改善できる部分はまだまだあるので今後に期待している。
 
ちなみに俺の今後の予定は、はてなブログのテーマを自作して、その後自分のサイトを作り、ウェブサービス作成に移りたいと考えている。なのでN予備校で習ったことが活かされることは当分先になりそう(どちらかというとwebデザインコースのほうが役に立ちそうw)。
 
初心者の俺は、まだまだ高度なプログラミングを書くことは出来ないので、少しずつ実力をつけていけたらと思っている。そのうち必要になったら、もう一周入門コースをやり直すかもしれないし、スマホアプリやその他のコースを受けるかもしれない。
もちろんそれも全部N予備校で勉強する予定だ。
 
最後まで読んでいただきありがとうございました!