5シリーズ第7話 時効直前!妻が見た~DNA銃弾の謎!
第7話の感想の続きです!
この話の注目ポイント
以下が、この話の注目ポイントです!
・この頃からマリコさんに振り回される日野さん
このシリーズでは、土門さんだけでなく、日野さんも初登場しています。
日野所長を演じていらっしゃる斉藤暁さんは、第1シーズンでは科捜研の榎戸さんの役で出演されていました。
日野さんは、科捜研の所長になってもマリコさんに振り回されていますが、登場当初もそれは同じでした(笑)。
この回では、被害者宅にあった大量の紙に書かれた文字の筆跡鑑定を頼まれて、2日ほど徹夜した後、マリコさんに新たな鑑定を頼まれます。
「コーヒーいれてあげるから」
と答えます。それを聞いた日野さんは、
「寝かせる気ないんだ」
とつぶやきます。そう、この頃から15年間も振り回されているんですよねー。
・痛そう!!土門さん
15年前、土門さんに冤罪で逮捕された男は、土門さんを恨んでいました。
自分がやっていない罪で15年間刑務所ぐらしを余儀なくされたからです。土門さんだけが悪いということはないのですが。
出所したばかりの男は、恨みを晴らすため、土門さんが一人になったところを狙って、刃物で腹部を刺します。
恨みが強かったのか、明確な殺意を持って、長い間刺している感じで怖かったです。
部下の刑事が戻ってきて、致命傷になるのは避けられたようですが、かなり深手の傷であることは間違いないです。
15年前に冤罪で逮捕した男の恨みを強く感じたこともあり、意識を取り戻した土門さんは、責任を感じて刑事を辞めると言い出します。
それで、マリコさんに
「見損なったわ」
と言われてしまうのですが。
・「科学ってのは死んだ人間の気持ちまでわかるのか」
アパートで殺害されていた男を手にかけたのは、土門さんの友人であり、15年前妻を殺された男性でした。
妻の事件が時効を迎える直前に、以前逮捕された男が真犯人でないことがわかり、その男が自分の潔白を訴えるために、被害者遺族の男性に会いに来たのです。
殺害された奥さんは15年前スーパーでパート勤務をしていました。忘れ物を取りにスーパーに戻った際に、事件に巻き込まれたのです。
誤認逮捕された男から、同じスーパーで働いていた今回の被害者の男が真犯人であることを聞かされて、夫である男性は今回の被害者の男に会いにいきました。
もうすぐ時効になることを主張して、自分の罪を認めようとしない男を見て逆上して、男性は男を殺害してしまいます。
この15年間、奥さんを思い出すと銃が頭に浮かび、奥さんのことを考えるのがつらくなっていた男性。
奥さんがあの日何を取りに戻ったのかわからず、消化しきれない思いを抱えていました。
・マリコさんと土門さんの関西弁
Tsubasa0707によるPixabayからの画像
マリコさんが銃を再鑑定したところ、銃口のなかに花粉が入っていました。
それは男性が好きだったカキツバタの花粉で、結婚記念日に男性に贈るために買ったカキツバタの花をスーパーに忘れたのだとわかります。
その話を別室で聞いていた土門さんは、
「驚いたよ。科学ってのは、死んだ人間の気持ちまでわかるのか」
とマリコさんに言います。それと、これまでの土門さんなら言いそうもない
「ありがとう」
という言葉も。さらに、
「これで奴の思い出から拳銃が消えるだろう。奥さんの思い出がカキツバタの花になるだろう」
と言ってマリコさんに感謝します。
これまでどちらかと言うと、科学捜査を素直に認めてこなかった土門さんが、科学を認めるきっかけになった事件なのではないかと思います。
カキツバタのエピソードもいいですよね。
5シリーズの最終話の最後の方で、土門さんは初心者向けの「3日でわかる法科学」という本を読みながら廊下を歩いているし(笑)。
今となっては貴重なシーンですよね。
・マリコさんと土門さんの関西弁
土門さんが登場した当初は、土門さんは関西弁でしゃべっているし、横浜出身の設定であるマリコさんも、この話の最後は関西弁をしゃべっています。
科捜研の女は京都が舞台なのに、なぜ関西弁を使わないのかと言う人もいます。
でも、方言って、いくら俳優さんが訓練しても、地元の人間が聞くとやはり違和感があります。
それならば、科捜研の女のように関西弁を使わないという選択もありなのではないかと思います。
私は関西の人間ではないのでよくわかりませんが、内藤さんも沢口さんも大阪出身とは言っても、大阪弁と京都弁にも違いがありますよね。
・結局刑事をやめない土門さん
土門さんがマリコさんにお礼を言った後、マリコさんは松葉杖をついていた土門さんの脇に自分の体を入れるようにして支えます。
「ところで警察はいつ辞めるの」
と言われた土門さんは、
「そんなこと言ったか」
と答えます。
「あなたが警察をやめるはずないか」
と言うマリコさんに
「根っからのデカだからな」
と答える土門さん。そうですよね。根っからのデカというだけじゃなく、もはや「全身刑事」でしたっけ(笑)。
この後の2人の会話もいいんです。
「奴がいない間は、俺が墓に花を備えんとあかんな」
「アヤメやないで。カキツバタやで。間違えんといてな」
「わかってるて」
どもマリの特別なつながりがすでに感じられるようで感動・・・。それと今よりも、2人の距離が近い!体がくっついているシーンもあります。
この後の第8話では、鑑定をしている過程で、マリコさんと科捜研のその他のメンバーや美貴ちゃんとの意見が食い違います。
四面楚歌になって孤立したマリコさんを、土門さんがさりげなく慰めるんですよね。あの話もいい話だった・・・。
マリコさんがかわいそうで、ちょっと見るのがつらいけど。
それに、土門さんの姿勢が今も変わっていないと感じます。
19シリーズの第33話、後妻業の女が再登場した回の最後で、土門さんとマリコさんが生き方について話したことにも通じる内容だったと思います。
最近はどうしても比較的新しいシリーズの話を見がちになっていたのですが、古いシリーズもなかなかいいですね!
この機会に見直してみようかな。
このブログでは、お勧めのマンガの紹介もしています!レビューはこちら。