イスタンブール旅行③トプカプ宮殿とボスポラスクルーズ

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皆さんが大変な時期に旅行紹介の記事は不謹慎と言う意見もある事は承知していますが、こんな時だからこそ楽しい情報が欲しいと言う声も頂きましたので、旅行した際の紀行記事を投稿させて頂きます。

穏やかな朝

旧市街の朝は今日もアザーンが流れます。
アザーンの調べを聴くと何故だか穏やかな気持ちになります。
窓の外では今日も貨物船がゆっくりと海峡を進んでいます。
イスタンブールのホテルは海側の部屋の料金が高い事が多いのですが、なるほどその理由が分かります。
海側の部屋にして良かったと自己満足に浸っているとお腹が空きました。
身体の合図に従い、ホテルの朝食会場に向かいます。

朝食

朝食会場は昨日と同じ、ボスポラス海峡を見渡せるレストランです。
料理の内容は余り変わらないですが、ビュッフェで品数も多いので満足です。
観光シーズンでは無いのでお客さんはそれほど多くなかったですが、料理も美味しくサービスも良いのでシーズンには人気がありそうです。
海を臨む景色は刻々と変化するので食事しながらでも見ていて飽きません。

オスマン・トルコ外伝

いつも気さくなフロントのおじさんに「行ってくるねー」と告げて街に出ます。
本日最初に向かうのは「トプカプ宮殿」です。
トプカプ宮殿はオスマン・トルコ帝国のスルタン(皇帝)が住んでいた宮殿です。
トルコで大ヒットした大河ドラマ「オスマン・トルコ外伝」の舞台としても知られています。
2020年2月現在「オスマン・トルコ外伝」はBS日テレで再放送されています。
奴隷の身分から王妃にまで登り詰めた実在の人物ヒュッレイム妃が事実上の主人公とも言えるドラマなのですが、日本のドラマでは到底存在し得ないような強烈なヒロイン像が新鮮です。
BSでも定期的に再放送されていますし、Huluなどで見る事もできますので興味のある方は是非覗いて見て下さい。
ぶっちゃけ本当に面白いです。

トプカプ宮殿

スルタンアフメット広場から歩いていくと程無くしてトプカプ宮殿に到着です。
行列必至の大人気の宮殿ですが、朝一に行った事もあってか余り列が長くありません。
行列の先に入場券の売り場があります。
ミュージアムパスを持っている人はその行列には並ばずに直接入場ゲートに向かいます。
入場ゲートの前では荷物も含めてX線検査があります。
ゲートを通過するとオスマン・トルコ外伝ではすっかりお馴染みの2本の塔を持つ門が見えてきます。
宮殿の中は縁も多く一面が美しい庭園になっており、広い中庭の庭園を囲む様に建物が 建っています。

美しい装飾

展示エリアにはトプカプ宮殿の貴重な所蔵品、武器や装飾品などが展示されています。
日本の槍などの武器も展示されていました。
他の建屋も建物毎に少しずつ変化があって面白いです。
壁の至るところに「イズミック・タイル」と呼ばれるタイル装飾が施されていてとても美しいです。
天井もドーム天井の緻密な装飾が息を呑む美しさを醸し出します。
どの建物をみても、色彩も造形もとても上品で美しいものばかりです。

トブカプ宮殿のカフェ

宮殿の奥からはボスポラス海峡が見下ろせます。
宮殿内の海側の階段を少し下に降りた所に併設のカフェがあったので入る事にしました。
コーヒーもケーキも美味しかったのですが、何より海を見渡せる景色と宮殿の中のカフェと言うロケーションの良さに気分が上がります。
カフェを楽しみ、中庭の庭園まで戻ると別の建物「ハーレム」への入口が現れました。

ハーレム

ハーレムは皇帝に使える女性達の住居で、日本で言うと江戸時代の大奥に相当する場所です。
大河ドラマではヒュッレイム妃がやりたい放題に大暴れしていた場所ですね。
ハーレムはトプカプ宮殿とは別料金になっていますが、ミュージアムパスはそのまま入場できるので中に入ります。
ハーレムの中は宮殿と比べると随分と質素な雰囲気ですが、オスマン・トルコ時代の部屋やお風呂、トイレなど興味深いものがたくさんありました。
ハーレムから宮殿側に戻って出口に向かうとミュージアムショップがありました。
価格はやはり高めですが、ここならではのオリジナル商品もあるので要チェックです。

路上でのナンパには注意

トプカプ宮殿を出てスルタンアフメット通りを歩いていると、若いトルコ人の男が流ちょうな日本語で声を掛けてきました。
日本語で声を掛けてくるトルコ人だけは危ない、と聞いていたので無視していたのですが、 怪しくない、日本にいた事があるので日本語を話したいだけなんだと言うので少し話を聞いてしまいました。
すると日本人の彼女の写真を見せてもう直ぐ彼女がトルコに来ると言います。
日本の某芸能人の写真も見せてこの人も友達だと言います。
芸能人は写真を撮られるとこういう使われ方もするのだなと思ってしまいました。
近くに事務所があるからお茶をご馳走するよと言われたのですが、断ったらローカルのレストランを紹介してきました。
食べたら顔だけでも見せてよと言うのでお腹も空いていたしちょっとそのレストランに行ってみる事にしました。
確かに料理も美味しいし、価格も安かったです。
さすがにお礼くらい言わないと失礼かなあと思い直ぐ側の事務所に挨拶に行くと、旅行の案内を出してきたり、珍しいスカーフも扱ってるよと営業してきました。
もしかしたら本当に親切な人だったのかも知れませんが、通りで日本語でナンパしてくる人にだけは注視しましょう。
そもそも良い子は事務所になんか付いていっては行けません!
但し一般的なトルコの人は親切な人が多いので、そこは間違えないで下さい。

地下宮殿

本来ならボスポラス海峡クルーズに行こうと考えていた所、思わぬ形で時間を潰してしまったので、予定を変えて地下宮殿に向かう事にしました。
地下宮殿はスルタンアフメットの近くにある、文字通り地下に拡がる宮殿です。
入口を抜けると直ぐに地下へ延々と降りて行く階段になっていて、暗い地下の中に照明が点々と付けられています。
下まで降りるとそこにはびっくりする程広い地下空間が拡がっています。
天井もとんでもない高さで、無数の巨大な柱が天井を支えています。
サッカーでも野球でも、下手するとゴルフだってできそうな広さで、奥はどこまで続いているのか分からないほどです。
社会科見学にきた中学生くらいの団体がキャーキャー叫ぶ声が広い地下空間に響いていました。
通路をあるいて行くと一番奥の方にメドゥーサの顔の像があります。

柱の一番下に顔を逆さにした像が置かれていて何とも言えない迫力があります。
さっき響いていた叫び声もこれを見た叫び声だった様です。
地下空間のスケールに圧倒されて地上に出ました。

ボスボラス海峡クルーズ

地下宮殿を出た後、バザールを散策してエミノニュに出ると、港でまたボスポラス・クルーズの呼び込みをやっていました。
ボスポラス海峡クルーズには大きく分けて「ロングコース」と「ショートコース」の2つのコースがあります。
ロングコースはエミニョムからひたすら北上してアラル海まで出て戻ってくる半日くらい掛かるコースです。
これに対してショートコースは第1、第2と2つ有るボスポラス大橋を抜けて戻ってくる1時間半ほどのクルーズになります。
ショートクルーズなら時間的にまだ行けそうだと言う事でクルーズに乗船する事にします。
結構大きな船ですが料金も25トルコリラ(約480円)と格安です。

ボスポラス大橋

クルーズ船はゆっくりと北上して行き、両岸沿いに次々と美しい建物が現れます。
ドルマバフチェ宮殿も見えてきました。
まもなくクルーズ船は第1ボスポラス大橋の下を潜ります。
ボスポラス大橋はアジアとヨーロッパを結ぶ、イスタンブールの大動脈です。
さらに進むと第2ボスポラス大橋が近付いてきました。
第2大橋を通過して少し進んだ所で船はゆっくりと転回して復路に入ります。
今度はエミニョムに向かって南下します。

坂の街

イスタンブールの旧市街はどこにカメラを向けても絵になります。
スルタンアフメット通りなどは道路の中央をトラム(路面電車)が走っているので、トラムを挟んで写真を撮れば簡単に絵葉書の様な写真になります。
但し街が絵になるのは、イスタンブールが坂の街だからでもあります。
本当に平坦なのは港と広場くらいなもので、実はどこに行くにも坂があると言うのがイスタンブールのもう1つの顔なのです。
基本的に海に向かって坂が下っている作りになっています。
これは新市街でもアジア側でも基本的に同じです。
幸いトラムが発達していて料金も安いので、坂の街の割には移動がしやすいのが良い点ではあります。
本当に写真を撮るには最高なんですけどね。

ホテルへ

エミノニュに着くとさすがに陽が落ちてきました。
今日もスルタンアフメット通りに面するロカンタを見つけて夕食を取ります。
旧市街のお店は外国人にも慣れているので食事には困りません。
味も本当にどの店も美味しいです。
ホテルの近くのいつもの商店で飲み物を買って部屋に戻ります。
翌日はホテルを移るので、荷物の整理をします。
お土産がかなり増えてきました。
シャワーを浴びて休む事にします。
明日は新市街に向かいます。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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