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仕事で『うつ病』になってしまった時
身体の病気であれば治療を行えば治ります。しかしながら精神疾患である『うつ病』などであれば、治すのは比較的困難であり、時間がかかってしまうもの。
筆者である私も一度『うつ病』にかかり、改善したという過去があります。やはり当時を思い出せばキツくしんどい日々だったと記憶しています。
『うつ病』になってしまう原因は、主に仕事に対するストレスが原因。重度の『うつ病』になればなるにつれて、自分が『うつ病』であることを認めない傾向にあるというのは知っておくべき。
少しでも病気の傾向が見られた場合、自分自身でストレス発散や仕事の環境の改善に努めましょう。
『うつ病』のサインについて
「最近仕事が楽しくない、行きたくないな…」うつ病であらわれる初期症状として見分けるポイントがあります。
- 精神面でのサイン
- 行動面でのサイン
- 身体に現れるサイン
『うつ病』にかかれば上記3つのうちどれかに、あるいはそのどれもに当てはまるサインが表れます。
これらのサインを見逃さないうちに知識として入れておき、初期症状が出た時点で重篤化する前に対応しなければなりません。
職場の同僚や部下でも見てわかる傾向がありますので、周りに3つのうちのサインが現れた時点で、話を聞いてあげたりケアしてあげる必要があります。
精神面でのサイン
『うつ病』にかかってしまうと表れる精神面での症状は下記の3つです。
感情の起伏がない、憂鬱で気が晴れない
食欲や性欲など人の欲求が減ってきた
何もしたくないなどの意欲の低下
欲求がなくなったり「なんかだるい」「やる気がおこらない」など感情がなく全てにおいて憂鬱になったりする傾向があります。
行動面でのサイン
行動面にあらわれるサインの代表的なものは以下の項目です。
最近ボーっとすることが増えた
人との接触を避けている、人が怖い
遅刻が多い、時間を守れなくなった
人との対話を避けていたり、話を聞かずぼーっとしている時が多いなど、『うつ病』の初期症状に当てはまります。
また意欲の低下から何事にも「どうでもいいや…」と、やる気がおこらず遅刻をくりかえす傾向にもあります。
身体に現れるサイン
身体にあらわれるサインとしては下記の4つがあります。
寝たいのに眠れないなどの睡眠障害
身体がだるいなどの倦怠感、慢性疲労
病院に行っても原因不明の頭痛など身体の痛み
ずっと熱っぽい、微熱がある
『うつ病』の初期症状としてはこのような症状があり、ほっておけばよりキツく症状が表れてきます。
中でも動けないほどの頭痛や、一睡もできないほどの睡眠障害など症状がひどくなれば仕事どころではありません。場合によっては入院しないといけないことも。
『うつ病』を改善するには
『うつ病』を改善する方法としては環境を変えるということ以外に方法はないと思っております。
私も『うつ病』にかかっていた時は、全く眠れず重度の頭痛と意欲の低下から、死を覚悟した時もありました。
病院を通って薬漬けの毎日を送ったこともありますが、一向に良くなりません。そんな時に周りの助けもあり環境を変えることで病気を克服することができています。
- 引っ越しなど住む場所を変えてみる
- 仕事の環境の改善
- 仕事自体を変えてみる
- 家庭環境の改善
- 人付き合いを変えてみる
- 新しいことに無理やりでもチャレンジする
など周りの環境を変えることで、自分自身の性格が変わったり考え方が変わったり。追い詰められていた”何か”から離れることが病気を根本から治すコツです。
本気で治したいと考えるのであればそれらを改善するために環境を変えるというのが一番。病院通いや入院という選択肢はその場しのぎでしかならず、完治することは非常に難しいと言えます。
うつ病になりやすい人となりにくい人の特徴
冒頭でも記述しましたが『うつ病』はストレスが主な原因です。ストレスをためやすいというのはネガティブ思考が多い人にある特徴ですが、根本的にうつ病になりやすい人となりにくい人の特徴があることはご存知でしょうか?
うつ病になりやすい人
自分のことを他人に理解して欲しがる人
「私はこういう人間です」など自己顕示欲が強い人
真面目で完璧主義な人
人から評価の高い人
道徳観の強い人、モラルのある人間
現実的でクールな人
自分のことをしっかり自分でわかっている人が『うつ病』になりやすい傾向にあります。相手にわかってもらえなかった時にストレスが感じやすいため。
また完ぺき主義であったり、人からの評価が高かったりなど、要するにプライドが高い人がなりやすかったりします。
うつ病になりにくい人
シンプルにありのままでいられる人
「まーなんとかなるか」などの楽観主義な人
物事に対して適当になれる人
理解や解決を求めず、ゆるーく生きれる人
相手に期待しない人、相手に対して甘い人
これらの考えを持っていたり、行動に表れている人は『うつ病』になりにくいと言われています。
物事を深く考えずに楽しく生きている人など、人生を楽しむ傾向にありストレスをためにくく『うつ病』には非常に強いです。またストレスを発散することが上手い人とも言えるでしょう。
うつ病にかからないためには
『うつ病』になってしまうと、なった人しかわからない辛さがあります。
物事に対して黒か白かはっきりしたいと考える人、中途半端が嫌いな人や物事をきっちり考えてしまう人など、ストレスを溜め込みやすい傾向にある人はストレスを発散させる能力が必要です。ストレスコントロールといい、社会人として必要な能力とも言われています。
「世の中割り切れることばかりではない」「あまり考えすぎても身体に毒だ」と楽観的に物事を考える人になれれば良いですが、難しいのであればやはりストレスを溜め込まない工夫が必要。
『うつ病』にかからないためには肉体的にだけではなく、精神的にも自己管理を行う必要があると言えるでしょう。