今日は、叔母が買い物に行くという。母は、私に「パチンコやりに行くかもしれないから、着いて行って」といわれた。

叔母が出掛けた後、しばらくしてから私は叔母の後を追った。

 

駅前から、商店街に入ったところに一軒だけパチンコ屋がある。

叔母は、パチンコ屋を目指して歩いていた。まず、買い物よりもパチンコをやるのか!と感心した。

 

私も10代の頃に、付き合っていたいづみちゃんと、少額のお金で、何とか今日の生活を送るために朝からパチンコ屋に入っていた。なんと!当時のお金で\5000を手に入れることもできた。私といづみちゃんの戦利品でもあった。\5000あれば、食事もできる・安い宿にも泊まれたのだ。

 

パチンコとの付き合いは、実は私が小学校4年くらいに遡る。

夏休みで、叔母の家に遊びに行っていた。叔母は私に「暑いから、涼みに行こう」と言われて行った場所が、パチンコ屋だった。始めての経験だったので、私は子供心にこんな場所に来ちゃまずいんじゃない!と思ったものである。

 

叔母が小銭を入れてくれた。パチンコ台は賑やかになりはじめている。叔母は、私に手打ちでやるパチンコの指導をしてくれた。

このときに始めて、パチンコを体験した。やっても、勝手がわからないので、パチンコ玉はすぐに無くなってしまったが!

 

 

商店街を入ってから、八百屋さんを右に曲がるとパチンコ屋がある。叔母は、急ぎ足でパチンコ屋に入っていった。

 

私は、その辺をぶらぶらとして時間を潰そうと思っていた。

パチンコ屋の側にはわりと大きな敷地の駐車場もあり、私はパチンコ屋を眺めながら、その辺に佇んでいた。

 

すると、突然、誰かが私に「お!久しぶり!」というので、振り返ってみると、ひとりの中年の男性が手を振っていた。私は、このひとがいったい誰なのか?すぐにはわからなかった。しばらく、私はぽか~んとして、そこに立っていた。

 

この男のいる場所は、ちょうどパチンコ屋の裏手の一軒家の庭だった。すると男は「Akibaは、もう店を辞めたぞ!」というので、やっと誰だかわかった次第である。

 

Akibaが働いていたスナックのマスターだった。スナックは、今はママの体調が悪く、休業しているという。表にまわって来るようにいわれたので、パチンコ屋の側の八百屋さんを左にまわりいわれた通りに行ってみると、一軒屋の玄関に辿り着いた。

このスナックのマスターIさんは、なかで茶でも飲めというので、玄関かに入り、応接間らしき場所に通されると代紋が掲げてあった!

代紋とはヤクザの一家を表す紋章のことである。

 

私はやっぱりと納得はしたが・・・・。続きをお楽しみに!