『三國志14』武将能力:程昱の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その76】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第76回目は、剛直な人柄の魏の軍師・程昱(ていいく)についてお届けします。前回の李典は以下のリンクから。

人物について

程昱、字は仲徳(ちゅうとく)。東郡・東阿県の人です。

八尺三寸の長身で、あごと頬に見事なひげをたくわえていました。

黄巾の乱が起こると、程昱の住む東阿県の県丞(県の副官)・王度が黄巾賊に呼応して反乱を起こします。

程昱は県令や住民たちとともに城から脱出し、東の渠丘山に逃げました。

人をやって偵察させると、王度は城から5~6里ほど離れた場所に駐屯していました。

なんで城にいないのニャ?

兵数が少ないので、城は広すぎて守り切れず、逆に危ないからでしょう。

程昱はこの知らせを受けると、県の豪族である薛房(せつぼう)にいいました。

「王度たちの兵力はたいしたことがない。それにやつらは財物を盗みたいだけで、城を取りたいわけではない。

いまのうちに城に戻り、県令と協力してこれを守れば、王度を破ることができる」

しかし官民たちは、危険だとして反対しました。

はやく動かないと事態は悪くなるだけニャ。

そこで程昱は、東の山にこっそり人を送って旗をあげさせました。そして薛房たちに東の山を見せ、「賊が攻めてきたぞ!」といいました。

それから程昱は、すぐさま山を下り、城へ逃げるふりをします。すると官民たちは驚いて、急いであとを追いかけました。こうして彼らは城に入って守りを固め、攻めてきた王度を返り討ちにしたのです。

説得するよりも現実的な策ニャ。

兗州の刺史・劉岱は程昱の噂を聞き、召し寄せようとしました。しかし程昱は応じませんでした。

なんでニャ?

自分の主になるべき人物とは思っていなかったのではないでしょうか。

袁紹公孫瓚がいくさを始めると、劉岱はどちらにつくかで迷うことになります。そこで程昱を呼んで、どうすべきか相談しました。

程昱はいいました。

「もし袁紹という近き助けを捨て、公孫瓚という遠き助けを求めれば、それは越の国から人を呼んで溺れる子を救おうとするようなものです(「遠くから助けを呼んでも間に合わない」の意味)。

それに公孫瓚では袁紹には勝てません。一時の情勢につられて、将来を考えなければ、かならずや失敗しますぞ」

劉岱はその言に従ったところ、程昱のいうとおり、公孫瓚は袁紹に討ち破られました。

劉岱は程昱を騎都尉に任命しようとしましたが、程昱は病気を理由に辞退しました。

どうしても仕えたくないのニャ。

劉岱が黄巾賊に殺されたのち、曹操は兗州に出向いて程昱を召し寄せました。

程昱が曹操の招きに応じたところ、故郷の人たちは、「以前とまるで違うではないか」といいました。しかし程昱は笑うだけで取り合いませんでした。

曹操の招きには応じるのニャ。時世をわかっているのニャ。でも「今回も応じな……応じるんかーい!」って故郷の人たちにつっこまれながらの仕官ニャ。笑ってごまかすしかないニャ。

曹操が徐州を攻めて兗州を留守にしたとき、程昱は荀彧とともに鄄城を守りました。

ここで東郡の守りについていた陳宮が突然裏切り、張邈・張超の兄弟をそそのかし、呂布を招き入れて兗州で反乱を起こします。

陳宮の回で出てきた話ニャ。

兗州は張邈らにほとんど取られてしまいましたが、程昱らの守った3つの城だけは落とされませんでした。

程昱は若いころ、いつも泰山に登って、両手で太陽を掲げる夢を見ていました。この話を荀彧にしたことがあるのですが、曹操が兗州に帰還してから荀彧が夢の話をすると、曹操は、

「おまえこそが、我が腹心になる者だ」

と程昱にいいます。

程昱はもとは「程立」という名でした。そこで曹操は「立」の上に「日」の字を加え、「程昱」と名乗らせました。

ここまでの話は、程昱はずっと「程立」だったのニャ。ここから「程昱」なのニャ。

兗州を奪われた曹操ですが、弱気になっていました。家族を人質にして、袁紹と手を結ぼうとまで考えていたのです。

なんか曹操のイメージが狂うニャ。

これを止めたのが程昱でした。曹操は袁紹の下につくことを恥と思い直し、取りやめにしました。

また劉備が曹操をたよってそのもとに来ると、程昱はこれを殺すように進言します。しかし曹操は聞き入れず、けっきょく劉備は曹操のもとを離れて独立してしまいます。

劉備は逃げるのがうまいニャ。

袁紹との戦いにおいては、程昱は七百の兵で鄄城を守っていました。曹操は増援を送ろうとしましたが、程昱は、

「城の兵が少なければ、敵は軽く見て無視するでしょう。兵が多ければ、敵は攻撃せずにはいられなくなり、援軍ともども失うことになります」

といって断りました。結果、程昱のいうとおり、袁紹は城を攻めませんでした。

度胸があるニャ。

また劉備が孫権を頼ったときに、多くの者たちは「劉備は殺されるに違いない」と判断しました。

しかし程昱だけが、「劉備は生き残り、この状況を利用して成功する。そうなれば、劉備を殺すことは不可能になる」と予言します。

じっさいそうなってしまったニャ。

程昱の性格は剛直で、他人と衝突することが多かったといいます。「程昱が謀反をたくらんでいる」との讒言はたびたびありましたが、曹操は耳を貸さず、程昱への待遇はますます手厚くなりました。

曹操の死後、曹丕があとを継いで魏を建国すると、程昱を公に取り立てることになりました。しかしその前に程昱は亡くなってしまいました。享年八十歳。子の程武があとを継ぎました。

「世語」では、その昔、曹操が食糧不足に陥ったとき、程昱は略奪をして三日分の食糧を手に入れ、その中には干した人肉をかなり混ぜていたとの話があります。このことで人望を失い、公に取り立てられなかったとされています。

それも政敵の讒言かもしれないニャ。

人と衝突することが多かったので、恨まれてそういう噂を流されたのかもしれませんね。

今回はそんな程昱の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:70
武力:49
知力:90
政治:79
魅力:56
主義:名利
政策:侵略荒廃(Lv5)(部隊が移動した敵勢力の地域の開発が減少するようになる)
親愛武将:郭嘉荀彧荀攸、曹操

知力は90ニャ。もっと高いと思ってたニャ。

シリーズだと、『三國志5』の知力93が最高ですね。

政治もあまり高くないニャ。

政治はシリーズ初期は90台でしたけど、どんどん落ちていますね。謀臣であって、政治家としてはあまり評価されていないようです。

政策が「侵略荒廃」なのは、さっきの人肉の話から来ているのかニャ?

たぶんそうかもしれませんね。しかし「世語」でのデマの可能性もあるのにどうなのかなという気も。

こういうときはDLC「編集機能第1弾」で武将編集ニャ。

 

個性について

詐謀:特定範囲内の敵部隊の破城が低下(艦船、兵器以外)

節約:自ユニットの兵糧消費が減少。

扇動:特定範囲内の敵ユニットが「混乱」になったさい、期間を延長。

策士:計略で優遇。

改修:所属都市に所在していると、耐久の回復量が増加。

ゲーム序盤では地味に役に立つ「節約」があります。後述する「衝車」で都市攻めのお供にするのもいいでしょう。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、方円、衝車

都市攻めのばあいは野戦を他の武将にまかせて、「衝車」を使うのがいいかと。

戦法

混乱:「混乱」付与。対拠点可。

挑発:「挑発」付与。対拠点可。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

衝車:耐久ダメージ。対拠点可。

汎用戦法ニャ。

「衝車」で都市攻めを手伝うのが良いかと思います。

 

総評

程昱は知力が高い軍師タイプの武将です。

策士」があるので、計略でも役立てていけるでしょう。

戦闘は「衝車」で都市攻めのサポートをおこなうのがいいかと。

内政面も微妙だし、他の軍師に比べるとパンチが弱いニャ。

サポート型の武将といったところですね。

次回は関平を予定しています。

関羽の子ニャ。

↓次回出来ました。

↓『三國志14』DLC5段階評価企画。