医学生しいたけによる 病気まるわかり

国立大学医学部の学生が、医学生の生態やわかりやすい病気の解説などをしていきます

エコノミークラス症候群~長時間ドライブを快適に過ごす方法~

 

お題「今日のおやつ」

こんばんは。しいたけです。3/14,15一泊二日で小規模ですが卒業旅行に行って参りました。下の写真はその時の昼食です。生しらすは私の胃までスルスルと泳いでいきました… @さかなセンター

 

長い時間運転するドライバーさんは高速道路をはじめ注意力を非常に要します。

 

本日はそんな中少しでも安らげるような私のお気に入りグッズと、「エコノミークラス症候群」と世間ではいわれている疾患についてを紹介します!

#エコノミークラス症候群 #深部静脈血栓症 #脳梗塞 #肺血栓塞栓症 #肺高血圧症  #TAO(Burger病)(閉塞性血栓血管炎)#喫煙 

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生しらす・鰹のたたき・鰺のたたき

 

 

車内のお供 お菓子篇

 

運転中、体を動かしているわけではありませんが、常に視覚情報を脳に入力し、適切に運転できるように体を支配する運動神経に出力したり、眼球運動をしたり神経系は常にON状態。

ただ、疲労が溜まってくると眠くなったり集中力に欠けたりと、大きな事故に繋がりかねません。

個人的には硬い物を噛んでいると眠気覚ましになるので、ガムやグミをお供に連れていきます。ガムはお腹が弱いため食べすぎると下痢になってしまうため、数を制限していますが。

今はまっているお供はカバヤ食品さんのタフグミ です!

グミの中でも噛み応えがあり口の中に残る時間が比較的長いため、頻繁に食べなくてもいいこと、手が汚れにくいのが一押しポイントです。最近は限定品なのか、梅味も出ています。定番商品になって欲しい位気に入りました。

 

車内のお供 音楽篇 

 

樺沢紫苑医師の執筆書「インプット大全」では、音楽は手順の決まっている作業には音楽は+に働くとされています。たとえとしては、運転や外科手術、工場でのピッキング作業等。

事実、先月手術見学実習を1か月ほどしていたのですが、ある科の教授がアマプラのミュージックミックスを流しているとおっしゃっていました。患者さんが十分麻酔にかかってからの話ですけれどね!

麻酔は気付いたら寝てて、寝ている間の記憶はなく、手術があっという間に終わるような感覚らしいです。(自分はかかったことはないので伝え聞きです)

 

運転も単純な作業といえるので、お気に入りの音楽を是非流しましょう。

 

 

長時間座って立ち上がった後に胸が苦しくなった!

エコノミークラス症候群」、この言葉はご存じでしょうか。

長時間飛行機で移動すると、自然と同じ座った姿勢を取りがちになります。足に流れている血液は、歩いたり動いたりすることで筋肉が伸びたり縮んだりすることで(収縮・弛緩)ポンプ機能を果たして心臓に返血しています。

 

 

座った姿勢をとり続けると、筋肉の運動によるポンプ機能が働きません。そのため静脈内で血液が溜まりやすくなり、血液がかたまる原因の凝固因子や血小板が溜まりやすくなります。そして血の塊(血栓)が作られ(深部静脈血栓症)、歩き始めた瞬間に筋肉ポンプで血流がよくなった瞬間に、肺動脈などにつまってしまうことで、胸が痛くなってしまうのです。(血栓塞栓症

 

 

特に、年齢を重ねると動脈の径が動脈硬化により狭まったりするため、つまりやすくなります。

また、深部静脈血栓症のリスクとしては手術後や寝たきり、妊婦さんや癌の患者さんが高リスクだと考えられます。

 

 

手術後では血管の壁が傷つけられている為、壁を直そうと凝固系が活性化しますし、寝たきりでは先ほど説明したポンプ機能が不十分で血流が滞ってしまいます。妊娠中は血流の停滞と凝固能の亢進が生理的に置きますし、がんは血液凝固システムの亢進を引き起こします。

 

 

治療法としては、血栓を作らない様にする薬と、血栓を取り出す、溶かす薬、そもそも作らないように予防することがあります。

血栓の成分は、血小板(かさぶたをつくる、血液中の成分)、凝固因子があります。

 

抗血小板薬は血小板成分を多く含む動脈系の疾患によくつかわれます。

今回は静脈血栓なので、抗凝固薬(ワーファリンやアスピリン)、血栓溶解薬(ウロキナーゼ)、カテーテル治療や外科的血栓摘除術があります。

 

ワーファリンは妊婦さんには催奇形性(あかちゃんに先天的な異常が発生すること)のため禁忌です。

 

 

予防には弾性ストッキング着用や運動(手術後であれば早期に離床してもらう)、間欠的空気圧迫法や十分な水分の補給があります。

 

弾性ストッキングはなにかというと、女性なら足のむくみに効くといわれる、メディキュットはご存じの方も多いと思います。ほぼ、あれです。(笑)

 

 

なぜそれが予防になるかというと、足の筋肉を圧迫すると、静脈を外から圧迫することになります。血管が狭まり、血流速度が上がるため(同じ水の量を出すときに、出口が小さいほうが勢いが良いのを想像してください。)血液が滞ることでできる血栓が予防されます。

 

 

~若い人でも安心できない?血栓性の類縁疾患~

  • 閉塞性血栓血管炎(TAO、Burger病)

この病気の好発年齢は40代以下で、男性喫煙者に多いです。発生する仕組みは分かっていませんが、喫煙との関係性が強いそうです。

 

 

症状としては間欠跛行(歩いたら足の痛みと疲労が強くなりすぐ休んでしまうこと)、足先や手先の潰瘍、壊死などがあります。

 

血管炎は痛みを伴うことが多いため、日々の生活に支障がでやすいです。

 

治療としてはまずは禁煙すること、抗血小板薬(シロスタゾール)内服、血管拡張薬(PDE1)の静脈内投与があります。

喫煙は万病のもとなので、おすすめはできないですね…。

 

 

 

本日はエコノミークラス症候群、TAOについて解説しました。不明点や質問ありましたら是非コメントしてください。読んでいただきありがとうございました。

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