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テーマ:小説(1360)
カテゴリ:ザ・ゲーム(1979年作品)
ザ・ゲーム(1979年作品)話は、Y市で私立探偵業の俺が、ある女と出会ったことから 始まる。そして俺は世界をまたに駆ける傭兵となる。
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n8456gl/7/ ザ・ゲーム(1979年作品)第7回 久賀島にある戦争ゲーム用のアンドロイドとそれを自由に扱う南条則夫の超能力は、東西冷戦下のアメリカ・ソビエトの注目を集めていた。 ザ・ゲーム(1979年作品)第7回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ 「見てごらん」 俺は背後を振り返った。ガキが指をならし た。一勢に死体が立ちあがった。ある者は片 腕がちぎれ、ある者は首が吹き飛んでいる。 が立ち上がってこちらへ歩き始めている。 俺はトリ(ダが立った。思わず失禁してし まった。 奴らの体から俺の射った弾丸がポロポロと 落ちている。体の中から外へはじき出されて いるのだ。 「うわっ、こいつらは」 「驚く事はない。言っただろう。これは戦争 ゲームなんだって、あいつらはみんなゲーム用のアンドロイドさ。 僕の意志で動いている」 彼らは則夫の前に整列した。ガキが手をI 振りすると、50名の男達は一瞬かき消えた。 「ほら見てごらんよ」 則夫のカバンの中へ 男達が縮少化されて入っていた。まるでミニ チュアモデルのように。 「こ、これは」俺はもう腰が抜けかけている。 「斟夥の軍隊さ。他にも僕は今、軍艦や潜水 一 艦を作っている。それに」則夫は再び手をふ った。 「あそこを見てごらん」 俺は自分自身の眼 を疑った。何もなかった所にM103戦車が15台 出現じていた。小さな国の軍隊よりすごい。 「これも僕の手駒なんだ。でも使うところが ないのさ。人一人相手に戦車を何台も使った っておもしろくないしね。オジジが使わさし てくれないんだ」則夫は欲求不満のようだ。 「俺はどうなるんだ」 「これを見た以上死んでもらわなきゃね。ど んな方法がお好みかな」 「わっ、待ってくれ」 「みっともないね。さっきの戦闘ではそんな 事はなかったのに」 『先刻と、今では違う。お前みたいな怪物あ いてではどうしょうもない』 「しかたがない。苦しまずに即死させてあげ るよ」則夫はゆっくりと手を上げた。 が一瞬。その手が止まる。表情が厳しくな っていた。 ″ 「そうか。話を変えよう。僕に雇われないかい」俺は 命拾いしたようだ。 「どうしたんだ、一体」俺の声はふるえてい る。 「オジジの南条剛造が危いのさ」 ■アメリカの偵察衛星、ビッグバードが、久 賀島の上空に停止していた。映像はUSA国防省の 一室のスクリーンに映し出されている。 「ほしいな。この子供。武器としてな」ある将軍が言った。 「そうです。今までは、兵隊だけでしたが、 戦車も出現させるなんて」大尉が同意する。 「彼が白熊の手にはいってみろ、軍事バラン スがくずれてしまうぞ」 「同感です」 「彼は南条財閥の南条剛造の孫だったな」 「そうです」 「わかった。その筋から何とか手を打ってみ ろ」 「わかりました」 ■ 同刻、ソ連、モスクワ、クレムリン宮殿の一室。 (1979年の東西冷戦時の話です) 「偵察衛星ヤーチヤイカの映像通りである事が、 原子力潜水艦ウラジミール号の連絡で確認さ れました。VTR映像が入手できましたので映し ます」 KGB情報将校が円卓を囲む政治局員 の前で言った。映像が映し出された。 「恐るべき子供だ」 「同感です」 「超能力者ですね」 「もし、この子がアンクルサムの手に渡っ 「もし、この子がアンクルーサムの手に渡っ てみろ、どうなる、ユーリノフ政治局員」 ザ・ゲーム(1979年作品)第7回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.11.19 20:35:51
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