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テーマ:小説(1360)
カテゴリ:ロボサムライ駆ける2011
RSロボサムライ駆ける■「霊戦争」後、機械と自然が調和、人間とロボットが共生。日本・東京島「徳川公国」のロボット侍、早乙女主水が 日本制服をたくらむゲルマン帝国ロセンデールの野望を挫く戦いの記録。
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n2492db/48/ ロボサムライ駆ける■第47回早乙女モンドは、叛乱ロボット本部の山本を訪ねる。その頃サイ魚法師の潜水艦は、海底から古代大和湖を発見していた。 ロボサムライ駆ける■第47回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ ■第六章 古代都市(1-2) 「主水殿、どうぞ、こちらへ。狭きところなれど」 山本が廊下を案内して進んでいる。 「これは…、これは…」 主水は驚いている。 反乱ロボットの本部であった。 地下道のはずれの巧妙に隠されている。 内部では二十人くらいのロボットが忙しく立ち働いていた。通信設備が完備している。 「申し訳ございません。我々の本部を探ろうと、西日本都市連合は『イヤーバード』なる聴音飛行機を飛ばしております。それゆえ、我々は地下に潜らざるを得ませんでした」 「いやいや、なかなか立派な。よく短期間でここまで」 「いや、これも怪我の功名でござる。この知恵めがこの空洞を見つけたのでござる」 知恵が頭を掻いていた。 「いやねえー、俺がさあ、いろは組にいたとき、特に地下坑道で頭から逃げようと思ったときに、この空洞を見つけたのさー」 「この知恵めは、この空洞で一週間も粘っておったようです」 「そりゃそうさー。逃亡ロボットの追及は激しいからね。鞭で打たれるくらいじゃ済まないさ。特にいろは組はねー」 知恵は頭を掻き掻き、褒められてことに対して恥じらっていた。 ◆ サイ魚法師は、大阪湾でロセンデールの空母ライオンを、サイ魚で沈めた後、ひたすら逃げることばかり考えていた。 反乱ロボットが機械城に向かったおり、主水とはわかれていた。 機械城の爆発も潜水艦船上で見ていた。 現在どうなっているのか、まったくわかっていない。 ロセンデールから復讐されないためである。 が、大阪湾海流が、法師の思うとおりには流れていない。 「法師殿、潜水艦が不思議な方向に引っ張られております。何か水流が変化しております」 乗組員がサイ魚法師に呼びかけた。 「どちらの方向へじゃ」 「それが、陸地へと思われます」 「何ごとかあらん」 モニターに、地下に大きな空洞が穿たれているのが見える。 これは先刻まではなかったのだ。 「どうやら、海水が、地下の空洞に吸い寄せられているようです」 サイ魚法師はしばらく腕組みをして考えていた。 「地下空洞への道に、水路がないか検索してみろ」 「わずかながら、可能性があるようです」 「が、まてよ。ひっとして、 これは主水たちが地下都市を発見したのかもしれんのう。よし、その空洞への水流に乗るのじゃ」 「どこへまいるのでしょ」 「いわずとしれておる。古代都市にある、 古代大和湖やまとこじゃ。奴らが大和湖を発見したに相違ない」 法師はほくそ笑んだ。 古代大和湖は大昔、琵琶湖が発生する以前に、近畿地方にあったと言われている。 「これはまた一戦あるかもしれん。さらに古代の宝物が見つかるかもしれんのう。おもしろいことになったわ」 法師は独りごちた。 (続く) ■ロボサムライ駆ける■ 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.11.28 15:18:07
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