前回の記事で、借入したお金でレバレッジをかけるかもしれないことを書いた。
でも、そのお金を投入するのは次の急落または暴落の局面のみにする。もしこのまま、たいした調整もせず株価が回復していくのであれば、追加投入はしない。
暴落の局面でしか買わないのは、自分の投資のルールのひとつに決めている。
過去5年ぐらい、自分はほとんど購入してこなかった。ずっと買い時ではないと思っていたし、ちょいちょい市場が急落した場面はあったけど、優良な企業が割安と思える水準まで落ちてきていなかった。長い間我慢し続けたのだから、その姿勢を変えるつもりはない。
今回のコロナショックで株価はだいぶ戻してきているようにみえる。この先このまま回復するのか、それとも停滞するのか、また暴落して底を割るのかは、まったくわからない。でも、長期投資家としてしなくてはならないのは、次の暴落に備えることのように思う。
アメリカにせよ、日本にせよ、金融緩和や救済措置でお金を市場に投入し続けるのかもしれないが、それでもじゅうぶん次の段階にすすみコロナショックで派生する金融危機が起こりうる可能性はあると思っている。
新型コロナの感染がおさまるのは、下の3つの経過をたどるはずだ。
①ワクチンができる
②集団免疫ができる
③理由はわからないがいきなりウイルスが弱まって消える
③が起きない限り、半年から1年以上の経済の停滞は余儀なくされる可能性が高いと思う。医療システムを守るには、市民の自粛行為で感染スピードを遅らせたほうがいいかもしれないが、自粛が長くなればなるほど経済は沈滞するだおう。
今はまだ1、2カ月でなんとなく耐えられているが、今のような経済収縮の状態が半年続くようであれば、社会はとてつもないダメージを受けるのは間違いない。そうなったときに、大きな企業や金融システムの破たんや崩落があっても不思議ではない。
その想定はしなくてはいけないと思う。