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山姥の戯言日記

うつ病 解離性障害 セルフネグレクト 骨粗鬆症の闘病・雑記ブログ「私の場合」

『麒麟がくる』11回 濃い傑作の回 輝義の涙は恥ではない

 

「将軍の涙」自業自得の方々、怖い方々、不憫な方々

 

『麒麟がくる』11回 濃い傑作の回 輝義の涙は恥ではない

 

明智光秀長谷川博己さん)の他に気になった登場人物

絞れずに今回は人数が多くなってしまった。尚、本ブログはネタバレ感想である。

 

濃い。

濃過ぎるにもほどがある。

この面々から見ても今回は見どころがギュッと詰まった傑作の回となった。

 

ちなみに京の場面がなかった今回のクレジット。

頭は光秀、2番目に信長、3番目に明智光安(西村まさ彦さん)、4番目に三淵藤英(谷原章介さん)、5番目に輝義、6番目に藤孝。

 

特に意味はないが、前回、駒が3番目、菊丸が4番目で、最後まで関わる重要人物ではないかと1人で騒いだので、自分用の参考メモである。

では目次から参ろう。

  

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織田信秀今川義元の対比が見事

織田信広佐野泰臣さん)と松平竹千代(岩田琉聖さん)の人質交換が行われた。

取り返した息子が無傷、健康そのものであることに腹を立てる信秀。

 

「せめて満身創痍で帰ってくるべきものを! ふがいない!」

 

武将としてのプライドはわかるが無茶を言う。

そもそも後悔しているなら自業自得であろう。

満身創痍なのは己であり、息子たちが当てにならないと嘆きつつ今川方を恐れる。

 

焼きが回ったというのが今の信秀にピッタリな表現だ。

しかし、高橋克典さんの演技はさすがである。

 

一方、今川義元片岡愛之助さん)と竹千代の対面の場

傍らには大原雪舟伊吹吾郎さん)も控えている。

 

竹千代を労い、一緒に食事をする準備までしていた義元。

義元と雪舟は今回はそこまで怖くなかった。

どこまでも竹千代と三河のためを思う優しいおじさんのふり。

 

三河の情勢などを聞き、おとなしく納得してみせる竹千代。

確かに父、広忠(浅利陽介さん)は今川の傘下に入ったのだから、跡継ぎの竹千代もそのラインで扱われてもいいはず。

 

なんやかやと理屈をこねて竹千代を手元に置き、三河を手中にしておきたいのか。

でも実際のところ、広忠亡き後の三河はどうなっているのだろう。

もしかしたら雪州の説明は真実なのかもしれない。

 

すっかり衰弱し切った織田信秀余裕しゃくしゃくの今川義元の対比。

実に見事であったと思う。

  

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怖い平手政秀と不憫な帰蝶 でも信長とはラブラブ

評定の場で、息子の高政や国衆たちから思いっきり反発を喰らう道三。

え、本当に皆が自分についてくると思っていたのか?

あり得んだろう……観ているこちらが呆然である。

 

使い勝手のいい光秀がまたもや尾張に使いに出された。

美濃が参戦せずと知った平手政秀の表情の怖いこと怖いこと

信長に振り回されるお人好し風の人物だったから余計に怖い。

帰蝶を見下ろすあの目の冷たさ。

 

居たたまれないであろう帰蝶が不憫でならない。

父の道三は、美濃が危うくなれば今度は今川と盟約を結ぶつもりでいる。

そうなれば人質の帰蝶は処刑されるのだ。

 

平手政秀が去った後、やっと信長が現れる。

光秀の前で帰蝶に膝枕してもらいながら結論を言う。

 

「和議じゃな」

 

うん、それがいい。というか、もうそれしかなかろう。

織田が負けた体で城を明け渡すのだ。

 

愛おしそうに帰蝶の頬に触れる信長。

今度は光秀が居たたまれずに目を逸らす。

 

しかし信長、鉄砲を大量に造らせたり「和議」とすんなり判断したり、先を見据えられる賢い男ではないか。

この信長が暴君になるの?……恐ろしいだろうなあ、暴君モードの染谷さんの演技。

 

そしてここでも2人から光秀に無茶ぶりが。

将軍側近の者とよしみを結んだという光秀に、信長と帰蝶が並んで笑顔でお願い。

ああ、ずっとこの可愛い夫婦のままでいてくれたらいいのに。

  

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さて、美濃に戻った光秀は道三に報告するのだが、帰蝶が逃げられるように取りはからう、金のかかることはやらない、話はもう終わりと取り付く島もない。

 

でも光秀も和議が最善の道と思ったのだろう。

土岐頼芸に将軍へのとりなしを頼むべきと粘るが、それに対する道三の返事は…

 

「やりたければ勝手にやれ! わしは金は一文たりも出さぬからそう思え!」

 

ムッとした顔で頭を下げ、超小声で毒づく光秀。

 

「ケチ!(怒)

 

可愛いではないか。

勝手にやっていいということは道三も良策と思ってはいるのだろう。

 

忙しい光秀、次は幼馴染みの高政の部屋へ。

以前の友人モードで話す光秀に対し、高政はまだ敵対心を抱いている様子。

また頼芸の館に連れて行って欲しいと頼むが、1人こじれたままの高政は拒む。

 

そしてついに出た。

その台詞は言っちゃいけいないよ、の典型。

 

「今後そなたの申すことは何でもきく。頼む!」

 

あー言っちゃった。

今回の光秀、無邪気過ぎやしないか?

高政が相手だからか?

 

目まぐるしくシーンは変わり、次は頼芸の館。

いるだけで威圧感の稲葉良通(村田雄浩さん)、頼芸に余計なことを言ったようだ。

でも道三ならやり兼ねないのが何ともかんともである。

 

そして予告で観たシーンがキタわけだが……。

 

父親の道三を殺せるか?」 

 

高政の目をジッと見たまま尋ねる頼芸。

普段通りの口調なのが、よりインパクトを与える。

 

それにしても、とんでもない展開となった。

純粋な高政はますます黒く染まり、驚いた光秀はただ戸惑うばかり。

金はいくら必要かと問われ、反射的に…

 

「10枚っ!」

 

と元気よく答えていたけれど。

この先のことを考えると、気分がどんよりしてしまう。 

 

 

 

武士は病んでいる 麒麟がくる道は遠い 

今回は展開が早い。

頼芸が書いたとりなしの書状を持ち、光秀は京に向かっていた。

そして宿場での藤孝との再会

こういう偶然がないとドラマは進まない。

 

藤孝の案内で光秀は都落ちしている義輝の元へ。

義輝は近江の朽木にいた。

 

将軍に直に謁見し、名も顔も憶えられており、尚且つ好意を持たれている光秀。

それが主人公マジックであっても、ロマンを感じさせるのがドラマの醍醐味だ。

  

麒麟がくる

 

将軍までがこの言葉を。驚愕する光秀。

義輝は父に聞かされた話だと言っていた。

では、駒は誰に教わったのだ?

 

考え過ぎかもしれないが、出生の秘密要素も加わってきたりして。

或いは光秀の父に重大な秘密があったりして。

光秀が父のことをほぼ語っていないことに、実はずっと引っ掛かっている。

 

涙ながらに語る義輝。

将軍が都を追われるなど本来は考えられないこと。(詳しくないのでたぶんの話)

本人も側近の者たちも悔しくてみじめな思いだろう。

無力感を抱えて生きるしかない日々なのだ。

 

 向井理さんはこう述べているが、義輝もとても実直な将軍だ。

 

平安期辺りは男が泣くことは恥ずかしいことではなく、どんな武将でも号泣しまくりだったそうだが、この時代もおそらくそうだろう。 

現代感覚で観てしまうと弱々しく感じるかもしれない。

でも感情の表現に大らかな時代では、泣くことは弱さの表れなどではなかったのである。

 

今回、他に印象に残ったのは藤孝が光秀に言った 「武士は病んでいます」 という言葉と、父に牙をむく覚悟を決めた高政。

 

そして、長谷川博己さんの光秀は常に「孤独」をまとっているように見えること。

 

これは初回からずっと感じていることだ。

どんなに身内に愛され、多くの人々に慕われようと、光秀が孤独に見える。 

理由ははっきりしない。 

 

さて、次回予告であるが道三はついに土岐を攻める。

高政は光秀に父を共に倒そうと提案(命令口調ではなかった)。 

織田光秀はとうとう亡くなるようだ。

そして光秀は煕子(木村文乃さん)にプロポーズし婚礼の運び。 

 

これ、1回で済むのか?

予告したからには済むのだろうが。 

なにせ織田信長が後を継ぐのだから、次回もギュッと詰まった回になりそうである。

ともに楽しもうぞ!

それではまた。 

 

 

 

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