https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000189853.html
 RR 車のオーバーステアの怖さ、おそらくこの運転者は知らなかったのだろう。スピードの出しすぎが原因というよりも、スティアリングで危険回避をしようとして失敗したのだと思う。それも、操舵が遅れて、ではなく、切れ角があまりに大きすぎて大きすぎて、ではないだろうか。スピードの出しすぎを言い訳にしているあたり、車の特性についてはかなり無知だったようだ。
 かつてのポルシェは未熟な運転に不寛容な車でもあり、この種の下手なドライバーならおそらく10分も走れば辟易したはずだ。しかし、近年のイージードライブの潮流によりこの種のドライバーにも門戸が開かれてしまった。残念なことである。だからと言って動作特性が変わるわけではない。寧ろ危険認知を鈍化・遅延させてしまったのだ。
 このオーバーステアの恐怖は、あの鈍足なVWビートルでも十分体感できる。