人の心はその人をつくりもし、また、壊しもする。

中村天風




時々、この人はいったい何を考えているのか、と驚いてしまうような人がいる。



こんな報道を目にした。



休校期間中にもかかわらず、10代の女性が家族でスペインに旅行に行き、帰国してコロナウィルスの検査を受けた。



検査結果が出るまで待機するよう指示があったが、それを無視し公共の交通機関で沖縄の自宅まで帰った。


そのすぐ後に、コロナウィルスに感染していることが判明したという。



楽しいことをする。



好きなことをする。



自分の心の声に従う。



スピリチュアルではお馴染みの文句だが、人に迷惑をかけてもお構いなしに、自分のことだけしか考えていない人がいる。



この沖縄の家族もそうなのだろう。



休校期間中に、感染者が急増しているスペインに旅行に行く。



検査結果を待たず、公共の交通機関で、家に帰りたいから帰る。




「自分の声」に従ったのだろうが、その声を周りの人間が止めることができなかったのか。



謎である。



結局、コロナウィルスに感染して自分に返ってきたが、多くの人が、スピリチュアルの自分を大切にする、という言葉を、間違った捉え方をしてはいないだろうか。