2020年3月13日金曜日

HIVの告知と病院の対応

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自分がHIVに感染していることを、盲腸の診断を受けた病院で告知されました。
告知はなんと検査技師から。

まず盲腸になった話です。
どうも二、三日お腹が痛いなぁ、と思っており、その日、夜中がやっぱりかなり痛いということで、地域の医療拠点の病院に行きました。
最初は痛み止めのボルタレンだけ処方され、家に帰されました。
限界量を超えるボルダ服用してもちっとも痛みは取れませんでしたので、また運転して病院に行き、緊急の検査となりました。

僕が住んでいるところは、かなりの田舎で、封建的な社会風土が残る地域です。

それはゲイの僕にとってはとても不幸なことでした。

医療的な不幸というのは、その病院、厚生病院でしたけど、まったくHIVに対しての知識がないことでした。

まず、検査技師さんが、自分の親に承諾なしに告知をしました。
もちろん、理由は「隠しておけないから」
という理由でした。
さらにいえば、病院側からスタンダードプリコーションではなく、過剰な感染対策をされて接された上に、熱けいれんなどが起きても放置され、挙げ句、夜中に駆け込んだ僕はその日の朝には自主退院の書類に、有無を言わさずサインをされられました。

そう、放り出されました。

結局、どこの病院に行くことも指示されず、ともかく自分たちと関係ないということで書類にサイン、知らん顔されたのです。

びっくりしましたが、それだけでは痛みは治まりませんし、どうしたらよいのか、家族で考えて、できる限り近くの市民病院に駆け込みました。

もちろん、即入院で緊急手術。

僕は思ったのです。

「HIV患者は病院で酷い目に遭わされても仕方が無い。だから、手術も治療もしてもらえなくて当然」

と考えていたのです。
そして、市民病院側の答えは、
「もちろん、状況を分かっている上で手術と入院をいたします」
でした。

びっくりしました。

こんなに親切にしていただけるものなのか、と思い、また深く感謝しました。
ともかく、痛み止めの点滴、そして入院の手続き、まずは虫垂炎の治療ということでした。

HIVの治療については、近くの地方大都市に専門の外来がある、ということでしたので、それはまた後日に任せるということでした。


私が、医療的に問題がある行為を受けた、ということを知ったのは、その専門の外来に行ってからのことでした。

だって、誰も助けてくれなくて当然だと思っていましたから。
そんなことされたら。