DANの阪神などのブログ

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ブログを始めてもすぐ飽きてしまうので奥さんに譲渡したものの、奥さんも飽きてしまい数年放置していましたが、もっかい始めてみようと思います。阪神の話題が中心になる予定。

最近は愛子さまの動向が連日ニュースになり、国民の関心も高まって、愛子さまフィーバーの様相を呈してきてるようで、とてもよい傾向だと思います。このような危機的状況になってしまっているのも、とどのつまりは国民の無関心が要因だと思っているので。


さて、今回のタイトルについてですが、私は男系に固執せず双系での皇位継承を可能にすることでしか皇統を保つことは不可能なので、皇室典範の第一条と第十二条を即座に改正せよという案を出しています。

但し今回の内容は、反対ならその案に対する代案を出せ、という話ではありません

何故なら、代案らしきものは既に男系派からテンプレのように聞かされていて、いずれもそのあまりの非常識っぷりにうんざりしているので、そんな案を出されること自体が迷惑千万だからです。


尚、男系派が代案のつもりで思い付いているものは恐らく下記で全種類です。

①旧宮家子孫の養子縁組による皇籍取得

②女性皇族が結婚後も皇室に残る

③側室制度復活

他のを聞いた事あるって人がいれば是非教えて下さい。(一応、①の派生型として「赤子のうちに養子に入れる」とか、②の派生型として「旧宮家子孫男子と皇族女性を結婚させる」などは聞いたことがありますが、大差ない上により非道というどうしようもない案なのでノーカウントとします。)


①は竹田恒泰が散々いるいると言ってきたのが最近になって急にいる訳がないと言い始めたもので、該当者不在(いたとしても国民にとってはただの知らない人)の上、養子を受け入れる宮家もなく、尚且つ憲法違反濃厚(門地による差別)である為、いつまでもそんなものにすがってるんじゃねーよ!としか言えません。

②は、男系派ばかりが集まって行われた令和の有識者会議で提案され、嘆かわしくも現状自民党や公明党、国民民主党等がこれでお茶を濁そうとしている案ですが、女性皇族の子が皇位継承権を持たないから安定的な継承に全く寄与しない上、同じ世帯に皇族と国民が同居するという、どう考えても無理がある状況が前提となっている為、法律を作っても空文化するだけだし、何より女性皇族に無駄な負担を強いて結婚を困難にするだけの極めて非人道的な案だと言えます。こんな案に賛同している議員たちは、果たして人の心があるのでしょうか?


③については、現実的に男系継承を維持できる唯一の方法と言ってよいですが、今どきこんな案を真面目に提案すること自体が非常識極まりないですね。まぁ、そんな非常識なことを実際に提言してしまう国会議員(しかも党首)が若干1名いたわけですが。

大正天皇が実質的に廃止され、昭和天皇が制度上も廃止した側室を今更復活させられる訳がないし、正妻を迎えるのも苦慮している現状で側室のなり手なんかまずいる訳がないし、国際的にも諸外国から白眼視されるだけでしょうよ。


こんな現実性が薄くて、常識からも人の道からも外れたものしか出てこないのが目に見えているから、男系派が出してくる代案なんて聞くだけ時間の無駄でしかありません。実際のところ、奴等とて上記のような案で皇位の安定的継承に繋げようなんて意識は毛頭なく、時間稼ぎして愛子さまが降嫁するのを待っているだけなのが見え見えですしね。


では、誰に対して何の代案を出せと言っているかと言うと、左翼(及びそれに近い考え方の人)に対して、天皇制廃止後の国家体制について代案を出せ、と言っています。


普段から女性の権利とかを声高に主張している左翼界隈は、この問題に関しては基本ダンマリです。明らかな男尊女卑を元にした制度を変え、女性が日本で最も威光のある立場になることで、本来なら女性の地位向上を成し遂げるには最高の機会だと思う筈なのにです


しかも、日頃から護憲を訴えている者たちからすれば、日本国憲法第一条に書いてある天皇制に関することに対して無関心、無反応なのはおかしいし、国民を血筋で差別的に扱うという憲法に低触するような案が採用されそうな現状を黙認しているのは著しい矛盾と言えます(実際のところ第9条にしか興味ないんでしょうけどね)。


でも何も言わないのは、天皇制に元々反対の立場で、男系固執を止めさせることが結果的に天皇制を存続させたい側を利することが分かっているからでしょう。


ちなみに、先日ゴー宣DOJOに参加させて頂いた際に、左翼と右翼という言葉がフランス革命の時代に王制を廃止したい勢力が議場の左側に、王制を維持したい勢力が議場の右側に座ったことが起源になっていることを知りました。

(1:00くらいにその説明があります。尚、余談ですが、2:19くらいに質問しているのは私です。)


従って言葉の定義から言えば、左翼が王制(日本で言えば天皇制)を廃止する側に立つのは確かに正しいですが、今の日本では、右翼の立場とされている連中が完全に左翼以上の極左と化して、皇室に対して目に見えた危害を加え窮地に陥れているという訳の分からない状況になっています。


極左と化した男系派については、日頃のX上でのやり取りとかを見ていても最早全く話が通じない頭のおかしい奴ばかりという認識で、いくら正論をぶつけたところで、彼らが言動を変えたり省みたりすることは起こり得ません(結構な割合で確信犯的な統一協会の手先でしょうし)。

それでも、それらを放置せず逐一反論している人たちがいて、日々その異常性を浮き彫りにしてくれている訳で、無駄どころか非常に効果はあると思っているので実に頭が下がる思いですが、やってて心が折れるのが目に見えているので、正直私には無理だなと。


ならば、自分にもできる事としては、寧ろ左寄りの人向けに呼びかけて、そちら側のボリュームを上げるというのも有効なのではないかと思った次第です(毒を以て毒を制す作戦とも言う)。

政党で言えば立憲民主党は勿論、共産党社民党れいわなんかも焚き付けたいし、メディアで言えば朝日、毎日系あたりですね。


さて、前に書きましたが、日本の左翼というのは基本的に共産主義者の成れの果てで、かつては北朝鮮とかを地上の楽園と信じて、日本でも共産主義革命を起こすことを最終目標にしていました。

しかしながら、実際に共産主義を採った国が悉く悲劇的な事態を起こし、全世界で失敗例しか示せなかったことで、共産主義革命などを目標にすることが有り得ない状況になりました


左翼としては、本来ならそこできちんと総括して、今後は新たに何を目指すのかを見出さなければならなかったところですが、実際にはそういった目標、目的を掲げることもなく、とりあえず反体制、反与党、人権絶対的な活動にアイデンティティを求めるようになります。

で、ひと昔前は自虐史観に基づいた日本の戦争責任追及とかに精力的に取り組んでいた訳ですが、それも下火になった今ではキャンセル・カルチャーに勤しんでいるという有様です。


正直、彼らの活動によってどれだけ文化が毀損され国益が損なわれたか分からない程ですが、今回の主題はそこではありません。

かつて共産主義革命を目指していた左翼たちにとって天皇制は今でも打倒すべきものという認識なのでしょうが、じゃあ今の流れで男系派のなすがまま放置した結果皇統が途絶えてしまったとして、その後にどんな国家体制になるのがお望みか?と問いたいですね

改憲やら護憲やら言う以前に、問答無用で憲法の第一条から変えなければならない訳だから、全てを刷新するくらいの覚悟が必要なわけですが。


まず、共産主義だったロシアにはプーチンが、中国には習近平が、北朝鮮には金正恩がいて、それぞれ独裁体制を築いています。かつて左翼が理想郷とした国家の現在ですが、今でもあれを目指していたらよっぽどですね(そういう人もいなくはないでしょうが)。

じゃあアメリカみたく共和制にしますか?一応、2大政党制で、選挙で選ばれた党の代表が大統領になるということで、一見すると民主主義がうまく機能しているようにも見えますが、実際のところ共和党と民主党で左右が極端に分かれ過ぎて、バランスの取りようがない状況になっています

第一、政治家の劣化が著しく、国民も全く信任を置いていない昨今の日本で、安倍とか岸田みたいなのが大統領になって、最高の権威を手にして権力を更に強めるというのを想像してみて下さい。そんな国がまとまる訳がないし、私はまっぴら御免被りたいですね。


少なくとも私にはそれらの国が理想とは程遠いし、それ以外の体制を思い付いてもいないです。果たして、何とな〜く天皇制に反対だからと男系固執にダンマリな左寄りの方々は、日本に皇室がなくなった後のことを考えていますか?


日本では古来より天皇が最高の権威として君臨し続け、但し中世以降政治的な実権を振うことは殆どないという体制を続けてきました。そうする事で、権威と権力を分散させ、絶大な権力者の出現を防いでいたという側面があり、先人の知恵でそのようにしてきた訳です。


今の世界で、権威と権力の両方を極めた存在がプーチンや習近平や金正恩な訳で、当人の意思が絶対的正義として扱われ、幾らだって暴走するので、それによって国民がどれだけ蹂躙されるか分からない怖さがあります。

日本の場合は、時の権力者であっても天皇の臣下という立ち位置なので、権威が天皇を超えることはなく、天皇の意思を忖度する責任が生じ、天皇の権威を毀損すれば逆賊の謗りを受けるという仕組みで、権力の暴走の抑止力になってきました。

天皇自身は太古より権力の行使に自制的であり、専制君主のような天皇などは現れなかったし、日本の安寧を願って民に寄り添うという姿勢を取ってきました。そんな天皇だったからこそ、時代が変わっても無くされることなく続いてきたのでしょう。

だからこそ、今現在皇室を存亡の危機に晒している男系派は日本史上最悪の逆賊です。


まぁ、私なんかは寧ろ、余りにも政治家や国民の劣化が凄まじいから、いっそのこと天皇親政にして欲しいくらいなんですが。


さて、以上を踏まえて、再度左寄りの人たちに問いたい。

皇室って、無くしてなんかいいことある?


完全なる平等を成し遂げることを理想とするなら、特別な身分にある皇室はあってはならない。それは分かります。でも、それを目指すなら今のところ共産主義を掲げるしかないんですが、それでいいんですか?という話でね。

今更共産主義なんて…と言うなら、天皇という権威を失った日本がどのような混沌の時代を迎えるか全く読めないし、その権威を手中にしようと企てる権力者も出てくるかも知れないわけで、目指すべき目標も定まっていない中で、そんなリスクを負う必要がどこにありますかね?


だから、悪い事は言わないから、今の「代案はないけど何となく天皇制反対」というのを止めて、日本はもう天皇ありきであるという事を前提にした方が、国民にも受け入れやすくなるし、他の目的の達成も近づくでしょう。そうは思いませんか?


だって、普段左寄りの人たちが主張している、例えば人権にしたって平等にしたって護憲にしたって反戦にしたって、皇室の方々自身がそれらを尊重している訳で、何ら障壁になるものではないです

それを見ずに、共産主義掲げてた頃と同じノリで、いつまでも反天皇とかまでやろうとするから、キャンセル・カルチャーみたいな破壊活動に精を出すくらいしかやることがなくなる訳でね。

だったら、皇室の存在を認めた上で、天皇陛下の意向に沿うという形で人権や平等や護憲や反戦を訴えた方が日本人には余程説得力を持つでしょう。そして、愛子さまの立太子を後押しして、女性の地位向上を実現しなさいよ、と言いたいですね。


勿論、言葉の定義的にはそれは既に左翼ではないですが、本人らも「左翼」とか「サヨク」とか言われるのが厭で「リベラル」とか自称するようになっているんだし、自称「保守」の右翼が一気に極左にまで堕ちたんだから、左翼が右翼になったって別にいいじゃないですか。


結構これって、彼らにとってもターニングポイントだと思うんですよね。半世紀以上前に流行った古臭いイデオロギーに縛られたまま、先細りながら破壊のみを続けていくのか、時代と国柄に合った思想にアップデートできるよう気持ちを切り替えるのか。


もし後者に舵を切れれば、ようやく破壊だけでない日本にとって有益な活動ができるでしょうし、その気になれば極左に堕ちた自民党を打倒することも可能になると思います。

国家体制に関わる極めて重要な事柄を、怪しげな団体にのみ忖度する少人数の議員で、静謐な環境と称した密室会合で決めようとしている自民党なんか、その気になれば幾らだって追及できるでしょうよ。


一応、その兆しはあるとも感じています。左寄りと言われている毎日新聞の社説にこういう至極真っ当な記事が載るようにもなってきてますから。

今週は学習院大を卒業された愛子さまが伊勢神宮を参拝されましたが、朝から雨が降りしきってたところが参拝時になったら雨が上がって陽がさしたとか、ダブルレインボーがかかったとか、何やらとっても神がかりな感じだったようです。

まるで立太子に向け舞台装置を整えて頂いているかのような演出。こういう雰囲気づくりは大事なんで実にありがたいことですね。


さて、この程愛子さまが参拝した伊勢神宮は、皇祖神である天照大神(アマテラスオオミカミ)を祀っている、皇室にとって特別な場所です。

天照大神はその名の通り太陽の神様です。そこに天皇陛下の子供がお参りに行ったら雨が止んだとか、出来すぎた作り話みたいで、なんかすごいご利益がありそうですな。


ところで、天照大神が女性神であることはどの程度一般に認知されているのでしょうか?

ちなみに私は、うる星やつらで知りました。

(単行本11巻収録「アマテラス宴会」より)

こちらの天照大神様、この後下界に下りてラムちゃんと喧嘩して天の岩戸に閉じこもってしまいます。

うる星やつらは何気にこうした日本の伝承や民話にまつわるエピソードが多く、実は教養が身につく漫画だったりしますね。

まぁ、うる星やつらの話はこのくらいにして。


そもそも、皇祖神が女神なのに皇統が男系絶対な訳がない、という自明の、男系派にとって不都合な事実についてどう考えるのでしょうか?


ちなみに竹田恒泰は、より次元の高い皇室論と称して「皇祖神は実は素盞嗚尊(スサノオノミコト)だ」とか「更に遡ってイザナギだ」とかいう説を唱えているそうな(何やら先日その珍説をテレビで披露して田嶋陽子に一喝されたらしいですが)。

一時が万事この調子で、結論ありきで歴史解釈を無理矢理こじつけるから、あの界隈がどんどんカルト化して行きますね。


その手の歴史解釈のウルトラCはおいといて、常識的な感覚としては、皇祖神の女神である天照大神に加え、初めて「天皇」という号を使った推古天皇といい、律令を制定し政治の礎を築いた持統天皇といい、史上初めて重祚し辣腕を奮った皇極(斉明)天皇といい、平城京遷都を成し遂げた元明天皇といい、とてもお飾りや繋ぎの天皇にはできない業績を残した女帝が複数存在した訳で、少なくとも古代においては男系絶対とする風潮はなかったのだろうなと容易に想像がつきます。


その後、大陸からの儒教の影響もあって、中世の武家社会になってからは男尊女卑の傾向が強くなり、それが近代の明治、大正、昭和の前半くらいまで続いた、というのが大まかな流れでしょう。


勿論、色々と深掘りすればそう単純に割り切れるものではないのかも知れないし、人によって解釈もまちまちでしょうが、皇統問題の議論だと言ってその辺の歴史解釈を延々とやっているのを見るにつけ、どうせずっと平行線だし正直不毛だなと感じてしまいます。


もっとシンプルに、

◾️古代においては取り立てて男性絶対の傾向は見られず、女帝も充分歴史的な役割を果たしていました。

◾️中世から近代にかけては男尊女卑の風潮が高まり、皇位についても男子を基本として継承してきました。

◾️さて、令和となった現代、皇位についてはどうあるべきと思いますか?

と問いかけてみてはいかがかと。


この問いかけに対し、男系絶対であるべしと言ったら、それはこの令和の時代以降も男尊女卑の制度を継続すべきと言っている訳で、竹田ら言論人モドキはともかく、少なくとも政治家にとってはその発言だけで本来クビが飛んでもいいくらいの話です。


だって、男尊女卑はけしからんことだから「女性の委員の皆さんはわきまえておられます」と発言した森喜朗を、発言の真意や前後の文脈も一切無視して、女性蔑視だと騒ぎ立てて二度と表舞台に出て来れなくなるくらいにバッシングした訳でしょ?

はっきり言って男系派の議員なんて、それよりも遥かに酷い発言を幾らでもしてますよ。


国民と皇室は別だと言う人もいるでしょうが、それこそおかしな話で、憲法上日本国民統合の象徴とされている訳だから、寧ろ国民を映す鏡のような存在と言えます。だったら、皇室に対するあからさまな男尊女卑の制度を放置するなら、国民に対しても同じ態度であるべきで、それを片方だけ男尊女卑のままにしておいていいというのはダブルスタンダードでしょう。


大体、海外の首脳とかに何て説明するつもりなんですかね?

歴とした天皇の子供がおられて、既に公務も始められてて、国民の大半からも支持されている状況で、「ウチは制度上男性しか皇太子になれません」と、その制度を決める立場の国会議員が言うの?

私だったら恥ずかしくて、とてもじゃないけど言えないなぁ。


日本古来の伝統だと言い張ることで正当化してますけど、言っていることはただの女性蔑視だし、やっていることは悪しき因習を守って皇統を断絶させる企みに乗っかっているだけでしょう

仮にも一応日本は先進国だということになっている訳だし、こんな差別的な因習を放置するのは国の恥だと思うので、自分なりにできることをやって行きたいですね。

以前、リアル死ね死ね団こと旧統一協会について、権力とズブズブになることで日本を侵略していると書いたことがありましたが、主に奴等の暗躍によって今まさに史上最大の危機を迎えてしまっているものがあります。皇室です。


どういうことかと言うと、まず現在日本には皇太子が居られません。つまり、次に天皇に即位される方は未確定で、しかも現在皇室に居られ、年齢的に皇太子になり得る方は現実的にはお三方しか居られません。


今上陛下の長女、敬宮愛子内親王さま(22歳)


秋篠宮殿下の次女、佳子内親王さま(29歳)と

長男、悠仁親王さま(17歳)


3年前まではもうひと方、秋篠宮殿下の長女、眞子さまが居られましたが、小室圭さんとの結婚により降嫁され、現在は一般人の小室眞子さんになられています


お三方しか居られないという時点で危機だと普通は感じると思いますが、皇太子が未定の理由、眞子さまが降嫁されてしまった理由は、現在の皇室典範に以下のような条項があるからです。


皇室典範第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する

皇室典範第十二条 皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻した時は、皇族の身分を離れる


つまり、現行法においては皇位継承権を持つのは男性である悠仁さまだけで、愛子さまと佳子さまも結婚したら民間に降嫁してしまうということです。

お二方とも適齢期を迎えており、ほんの数年後には次世代を担う皇族が悠仁さまお一人になってしまう事態を間違いなく迎えます。

それでもし、ただ一人皇室に残った悠仁さまがお子様を授からなかったらどうなるか、分かりますよね?


尚、皇室典範というと何となく古来より伝わる触ってはいけないもののような印象を受けますけど、単なる法律のひとつであり、現行のものは明治時代に「当時の男尊女卑の風潮を鑑みて」制定されたものに過ぎず、国会で可決されれば普通に改正が可能です


実際、このままでは皇室、天皇制が持たないという自明の事態を受けて、2005年の小泉政権下には有識者会議の報告書に「現在の皇室の構成では、早晩皇位継承資格者が不在となるおそれ」があり、「将来にわたって安定的な皇位の継承を可能にするための制度を早急に構築することは、現在の我が国にとって避けて通ることのできない重要な課題である」と明記されています。


それを受けて、皇室典範の改正案は国会に提出される寸前でしたが、悠仁さま誕生を口実にそれを独断で握りつぶした政治家がいました。安倍晋三(当時官房長官)です。


更に、民主党政権下でも野田内閣の時に皇室典範を改正する動きがありましたが、自民党が与党に返り咲き安倍晋三が再度首相に就任すると、またも典範改正を白紙撤回。以降安倍政権下の7年間、皇統問題は1ミリも動きませんでした。

しかも在任中には、平成の有識者会議で結論が出ていたものを混ぜ返す為に男系派ばかり集めた令和の有識者会議を行なって皇統の安定継承への道を更に遠のかせたりもしました


安倍がここまで皇室典範の改正を妨害した理由は、1つは自分の支持基盤である自称保守(ネトウヨ)層が男系派ばかりであること、もう1つは深い関わりを持つ統一協会に選挙協力してもらう見返りでしょう。


ちなみに統一協会は極めて明確な反日・反天皇のイデオロギーを持っていて、教祖の文鮮明に対し天皇陛下(に扮する人)を跪かせる儀式を行なっているような団体です。


そんな団体の機関誌である世界日報が、皇統は男系絶対であると主張しています。そんなのの目的は明白で、皇統を断絶させる為でしょう。


しかも、安倍が典範改正を妨害したもう1つの理由である自称保守層が男系派ばかりというのも、結局のところネトウヨが統一協会に嵌められただけで、根っこの部分は同じだと見ています。


前に書いた通り、自分も以前ネトウヨ系の動画を頻繁に見ていた時期がありましたが、不自然に感じていたこととして、そういう動画を見ていると安倍マンセーと共に必ずと言っていい程「皇統は男系で繋ぐべき」という言論がセットで付いてきていたんですね。

私などは、過去に推古天皇持統天皇などの女帝が存在していたことは誰でも知っていることなのに、何故この状況で男系男子でないといけないかの合理的な理由が分からなかったし、むしろ女性天皇の時代を見てみたいと思っていたので、その言説には興味を持たずスルーしていた訳ですが、もっとどっぷりとこの世間に浸かっていたら、そりゃ男系論者にもなるだろうなと思います。


で、その発信者側となっていた言論人達が軒並み統一協会の手先であることが安倍晋三殺害によって芋づる式に判明した訳で、とりわけ韓国に対するフラストレーションからネトウヨになった人達が、韓国の中でも飛びきり反日思想を持った統一協会の主張に絡め取られ、今では皇室に仇なす存在にまで成り下がっているというのが(極めて皮肉かつ滑稽な)実情でしょう。


勿論、その人達は元々男尊女卑的な考え方をしていたのだろうし、男女同権のフェミニズム的な意見というのは左翼の側から出ることが多いから、単純に左翼が主張していることの逆を言えばいいと考えた部分もあるかと思います。まぁ左翼の逆が右翼というのは必ずしも間違いではないし、男系絶対が右翼系言論と和合性が高かったのは何となく分かりますが、結果として現状皇室を未曾有の危機に晒している訳で、断じて保守ではないですね。


尚、統一協会の手先となった言論人は沢山いますが、中でも特に主犯格とも言うべき存在は八木秀次竹田恒泰です。

世界日報のイベントで講演したことがある言論人は多数いましたが、八木秀次の講演頻度は群を抜いており、かなり昔から統一協会とズブズブだったことが伺えます。

麗澤大学の教授ということですが、実質的には男系活動家であり、安倍晋三を始めとする政治家に与野党問わずロビー活動を仕掛けまくり、安倍政権下のブレーンとなっていました。

その結果、何度世論調査しても愛子さまの立太子を望む声が常に7〜8割という状況にも関わらず、政治家に男系固執を主張する者がやたらと増えてしまい、ノイジーマイノリティとなって頑強に皇室典範改正を阻んでいるという状況です


八木は「女系容認は天皇制廃絶への道だ」とし、「初代天皇以来の男系の血筋を継承していることが天皇の正統性だ」と主張している訳ですが、女系になったら具体的にどう天皇制が廃絶するのかさっぱり分からないし、男系だから尊いなどと男系派以外の市井の人や外国人が言っているのを聞いたこともないのですが、しまいにゃその根拠を神武天皇以来伝統的に受け継がれたY染色体が尊いとか言い出して、とにかく漠然としたありもしない危機を煽るばかりです。

そんな屁理屈よりも、ほんの数年後に皇室が悠仁さま1人になって、お子様が授からなかったら皇統が途絶えるという現実に目前に迫った危機の方がよっぽど問題ですが、そこは全く意図的に無視しています。

その言説が、統一協会の意向を受けてのものと考えれば全て辻褄が合いますね。


竹田恒泰は、明治天皇の玄孫という血筋を自分の箔付けに最大限活用し、さも皇室を熟知した識者のように振舞い、主宰団体では殿下と呼ばれているようです。こういうのを宮さま詐欺師と言います。

此奴も反天皇カルト団体で講演していたことが発覚した訳ですが、本人は「何が悪いんですか?」と完全に居直っています。恥とか申し訳なさとかの感覚がないんでしょうね。

さて、男系派が現在の状況に対する対応策として必ず掲げるのが「旧宮家子孫の皇籍復帰」というやつです(因みにその言葉自体がおかしくて、その人らは生まれた時から一般国民なので復帰ではありません)。かれこれ20年以上前からその案は男系派によって主張されてきましたが、ただの一度として具体的な候補者が出てきたことはありません。

そんな中、竹田恒泰のみが「皇室復帰の意思がある旧宮家子孫が20人以上いる。名前は明かせないが実際に話したこともある。」と言い続け、男系派の拠り所となっていました。

仮にいたとしても、そんな誰だか分からない人が急に皇室入りしていきなり敬えとか言われても困るよとしか思わないのですが、そもそもその話自体が全くの出鱈目だったらしく、去年になってこんなツイートをしています。



再三述べてきてねーよ!と100回以上はツッコまれたと思いますが、竹田がただのいるいる詐欺だったと判明したこの時点で旧宮家子孫皇籍取得案は完全終了した訳です(にも関わらず、未だにこれを言えば何とかなると思っている男系派が後を絶たないのですが)。

で、何を言うかと思えば、言うに事欠いて「旧宮家子孫を赤子のうちに養子縁組しろ」だそうな。

人様の人生を何だと思っている?!(定期)という感想しか出てきませんが、この他人の人生を思い通りにしようとする感覚がものすごく統一協会的ですよね。


そもそも、竹田恒泰の動画とかを見ると常に暴言を早口で捲し立てているだけで、血筋がいかに立派であろうとそれに見合った人格が備わるとは限らないということを図らずも自身が証明してしまっています。それは、旧宮家子孫とかいう人たちも同様でしょう。

何せ愛子さまが即位して女系になった皇室を「味噌汁にウンコが入ったようなもの」と、有り得ない不敬発言するような男なので。


さて、このように八木、竹田ら統一協会の息がかかった言論人と、皇室に忖度せずそれらにばかり忖度する政治家によって、日本の天皇制は未曾有の危機に瀕しています。


当ブログらしく、この状況を阪神タイガースで例えてみましょうか。

かつて、金本選手や鳥谷選手が長期に渡って連続フルイニング出場を記録していた時期がありました。お二方とも、怪我をせず走攻守に高いレベルの成績を残し続けてこそできた記録なので非常に素晴らしい事なのですが、それでも晩年はパフォーマンスが下がり、記録を続けること自体がチームの枷になっていた時期もあったことは、多くの阪神ファンの記憶に残っていることと思います。どんな偉大な記録でも、いつか終わらせなければならない時期が来る訳で、本人の申告と首脳陣の決断によって記録は終了しました。

勿論、記録が止まって残念だという声は阪神ファンを始めとする各方面から上がっていましたが、かと言ってこの決断を批判する声がそんなにあったかと言われれば殆ど記憶にないです。

そりゃ、偉大な記録が伸びるのはファンとして嬉しいし誇らしいことですが、タイガースが勝てなくなってしまっては意味がないですからね。


これを皇統の男系固執に当てはめると、金本選手や鳥谷選手がどんなに打てなくなろうが、守備・走塁でどんなにチームの足を引っ張るようになろうが、記録を優先して試合に出し続けろと主張するようなもんです。

当然、チームは低迷、客足も遠のき収益も悪化、しまいには球団自体が存続の危機になってもなお、一部の偉いさんやタニマチとかが記録継続を頑なに主張している状況。しかも、どうにか記録を続けさせようと、例えば出身校が同じ選手が守備固めに出るのはOKとか無理くりなルールを導入してでも続けさせようとしているみたいな話で、一体そこまでする価値がどこにあるのかと思いますよね。


ましてや、神武天皇以来男系で続いてきたから尊いなどというのは、欠史八代と呼ばれる実在自体が証明されていない天皇や、8人10代おられた女性天皇の存在からして辻褄が合わず、連続フルイニング出場と違って、少数の男系派の脳内のみで有り難がられている価値観でしかないでしょう。

あと、悠仁さまがいるんだから先送りしようなんてのもよく言われますが、それはただ単にこの「男性天皇続きました記録」がたった1代延びるだけの意味しかなく、寧ろそこまでで皇室自体が終わってしまうリスクを爆増させてしまう無責任極まりない意見です。側室がおらず一夫一妻制での男系継承など無理ゲーに過ぎず絶対行き詰まりますから、この無意味な因習は早々に終わらせなければならないと考えています。