★ ゆるかわ写真館 伯爵夢人堂 4号館 ★

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ノギラン 葦毛湿原の花

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2005.08.15 葦毛湿原

 

ノギラン

 

ノギラン科 多年生草本

高さは20~50㎝くらい。

花の径は1~1.5㎝。

山地の岩場周辺に生えるとされる。

葦毛湿原内では7月中頃から8月中頃に咲く。

他の草に埋もれて咲いていて目立たない。

もとはユリ科に分類されていた。

どう見てもユリには見えないなあと思っていた。

今、ノギラン科。これもピンとこない。

葉っぱはショウジョウバカマに似ている。

だからなのか名前にランが入っている。

 

2014.07.21 葦毛湿原

2015.07.26 葦毛湿原

2015.07.15 葦毛湿原

2012.08.16 葦毛湿原

2014.07.21 葦毛湿原

2014.07.21 葦毛湿原

2012.08.16 葦毛湿原

2014.07.21 葦毛湿原

2013.07.21 葦毛湿原

2013.07.21 葦毛湿原

2018.07.16 葦毛湿原

 

アップで見るとなかなかきれいな花です。

それにしても他の草に隠れるように咲いている。

地味な引っ込み思案な奥ゆかしい花である。

ミズギボウシ 葦毛湿原の花

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2016.08.14 葦毛湿原

ミズギボウシ

 

キジカクシ科 多年生草本

高さは40~65㎝。

愛知県以西に分布。

日当たりのよい低湿地に生える。

花期は7月から9月終わり頃。

近年、APG分類体系に準拠した図鑑が多くなった。

ミズギボウシユリ科からキジカクシ科に変更された。

ユリ科の方がピンとくるが、そういうことらしい。

花は下から順番に咲いていく。

一つの花茎に一つか二つの開花のものが多い。

あとは、つぼみか開花後のしおれた花である。

オオバギボウシなどに比べると、圧倒的に花が少ない。

ギボウシの仲間では一番葉っぱの幅が狭い。

群生することなく、湿原内にポツンポツンと咲いている。

ちょっと淋しそうな花である。

 

2005.08.15 葦毛湿原

2019.08.12 葦毛湿原

2013.08.15 葦毛湿原

2012.09.15 葦毛湿原

2005.08.15 葦毛湿原

2007.08.25 葦毛湿原

2016.08.14 葦毛湿原

2008.09.07 葦毛湿原

2012.08.26 葦毛湿原

2014.08.13 葦毛湿原

2016.08.14 葦毛湿原

 

弱々しくて、一見、貧相にみえるけど、

じっくり見ると、ストライプがとても美しい。

いつまでも咲いていてほしい花である。

サワギキョウ 葦毛湿原の花

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2019.10.06 葦毛湿原

サワギキョウ

 

キキョウ科 多年生草本

高さは0.6~1m。

山野の湿地に生え、しばしば群生する。

夏の終わりから秋の初めにかけて日当たりのよい湿地に生える。

花期は8~9月と図鑑ではなっているが、ここでは9月~10月上旬。

亜高山以上の高層湿原や深山のほとりが本来の居場所。

だからここでは涼しくなった9月末ごろ咲くのかもしれない。

縁が細かいギザギザの葉っぱは無柄で多数互生する。

葉っぱは上のほうにいくほど小型になる。

茎は無毛で、枝分かれしない。

その代わりでもないとおもうが、花びらの縁は毛がいっぱいだ。

濃紫色の花が多数、下から上へ咲き進む。

花の形はミゾカクシ属独特のものだ。

沢に咲くキキョウのような花なので、サワギキョウの名。

でも私の見たところでは、葉っぱの付き方と色ぐらいしか・・・

ハルリンドウの別名にサワギキョウというのがある。

こちらはリンドウ科だが、キキョウの花に似てなくもない。

サワギキョウは湿原内に固まって咲くところがあり壮観だ。

 

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2019.10.06 葦毛湿原

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2015.10.04 葦毛湿原

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2015.10.04 葦毛湿原

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2015.10.04 葦毛湿原

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2013.09.28 葦毛湿原

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2017.10.01 葦毛湿原

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2012.09.22 葦毛湿原

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2013.09.28 葦毛湿原

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2017.10.01 葦毛湿原

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2013.09.28 葦毛湿原

 

背が高いので、風の影響で行儀悪くなることもある。

自然界では少数派の紫色の花はよく目立つ。

秋のサワギキョウはとても涼しげだ。

シラタマホシクサ 葦毛湿原の花

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2012.09.15 葦毛湿原

 

シラタマホシクサ

 

ホシクサ科 一年生草本

高さは20~40㎝。

花期は8月下旬~10月。

ただし、花期が終わってもドライフラワーのように残る。

酸性土壌の湿地、しかも東海地方だけにに生える。

花は直径6~10㎜と小さい。

花の中に黒く見えるのは葯だそうだ。

根元から細長い葉っぱが放射状に伸びている。

一見、茎が細く、ひ弱く見えるがとても丈夫である。

花茎にある4~6本の稜がねじれて細い花茎を補強している。

葦毛湿原に群生する花と聞いて、一番に思い浮かぶ花である。

 

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2020.09.21 葦毛湿原

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2013.09.28 葦毛湿原

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2015.10.04 葦毛湿原

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2011.09.18 葦毛湿原

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2012.09.15 葦毛湿原

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2012.09.15 葦毛湿原

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2013.08.14 葦毛湿原

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2011.09.18 葦毛湿原

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2020.09.21 葦毛湿原

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2020.09.21 葦毛湿原

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2017.10.01 葦毛湿原

 

白玉星草、なんとかわいらしい名前を・・・

でこぼこした花は金平糖のよう。

群生するさまは、天の川 満天の星をおもわせる。

 

トンボソウ 葦毛湿原の花

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2012.07.22 葦毛湿原

 

トンボソウ

 

ラン科 多年生草本

高さは15~30㎝ほど。

花期は7月中旬~下旬で、咲いてる期間は短い。

湿り気のある林内を好むようである。

湿原内は、日当たり良すぎで、気に入らないのか見つからない。

沢近くの林内にまとまって生える場所がある。

そこの地面は、ぐじゅぐじゅに湿っている。

水がたいそうのお好みのようである。

葉は下の方に2枚つく。

淡緑色の花を行儀よく並べて咲かせる。

まわりの緑に溶け込んで、花は目立たない。

素直にまっすぐ上に花穂を伸ばすものが多い気がする。

名前は花の姿がトンボに似ることからだそうだ。

私には残念ながらトンボに見えない。

オタマジャクシかウーパールーパーに見える。

私だけかもしれないが・・・

 

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2018.07.16 葦毛湿原

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2015.07.12 葦毛湿原

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2012.07.22 葦毛湿原

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2018.07.16 葦毛湿原

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2014.07.21 葦毛湿原

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2015.07.12 葦毛湿原

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2014.07.21 葦毛湿原

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2013.07.21 葦毛湿原

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2011.07.24 葦毛湿原

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2015.07.12 葦毛湿原

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2018.07.16 葦毛湿原

 

この花を見ると ”蚊” を思い出す。

写真を撮っている間、ずっと蚊にたかられる。

おっ!餌がきたー! いつも一人だから集中砲火。

虫よけスプレーも効き目なしだ。

耳元でブンブン、集中力をそがれる。

花が蚊に見えてくる・・・

 

サギソウ 葦毛湿原の花

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2011.08.14 葦毛湿原

 

サギソウ 

 

ラン科 多年生草本

日当たりがよく、水がたまっているような低地の湿地にはえる。

そんなややこしい条件の所は限られてくる。

開発により湿地が減少し、自生地が少なくなっている。

加えて心無い乱獲も手伝って、絶滅してしまった地区もある。

この言いようのない美しく完成された造形美が災いしている。

誰が何の為にこの形を生み出したのだろうか。

花の形が、翼を広げた白鷺(シラサギ)にそっくりだ。

ここまで名前と花姿が一致し、命名に合点がいく花を他に知らない。

一度名前を聞いたら、誰もたぶん忘れないないだろう。

高さは15~40㎝。花期は7月下旬から8月中旬。

お盆休み前後がちょうど花の見ごろとなる。

花は1~4個付き、白色で直径約3㎝。

花の下の距は3~4㎝で垂れ下がっている。

この距でやじろべいのようにバランスをとっているように見える。

地下にまるい球根(球茎)があって、そこから細い地下蔔枝をのばす。

その先に新しい球茎をつくり、群落をつくっていく。

なぜか葦毛湿原では単発で咲いているものが多い気がする。

いつまでも咲き続けてほしい美しい花である。

ところでシラサギの飛翔姿、リアルに見る機会は少ない。

そこで、シラサギを図鑑で調べてみてびっくりした。

シラサギという名前の鳥はいないのだ。

いろんなサギの仲間の白いものは、みんなシラサギと呼ぶのだそうだ。

長年の思い込みと無知がとても恥ずかしい。

 

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2005.08.15 葦毛湿原

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2011.08.14 葦毛湿原

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2011.08.14 葦毛湿原

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2016.08.14 葦毛湿原

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2013.08.15 葦毛湿原

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2005.08.15 葦毛湿原

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2013.08.15 葦毛湿原

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2005.08.15 葦毛湿原

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2019.08.12 葦毛湿原

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2005.08.15 葦毛湿原

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2012.09.22 葦毛湿原

 

最期の一枚は、季節外れに咲いていた花だ。

卑屈になることなく、堂々たる飛翔である。

エンシュウムヨウラン 葦毛湿原の花

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2013.05.26 葦毛湿原

 

 

エンシュウムヨウラン

 

ラン科 多年生草本

林内の日陰に生える腐生植物。

葉緑素を持たず、菌から栄養をもらって生活しているらしい。

分布は愛知県と静岡県とする説が多かった。

近年、いろんなところで見つかっているとのこと。

ここでは駐車場から湿原にいたる林道脇で見られる。

最初ムヨウランと聞いて、役立たずの無用蘭かとおもった。

大変失礼した。葉っぱがない無葉蘭だった。

地味な色合いで、土の色に同化して見つけにくい。

腰をかがめて探すと、けっこうな数が見つかる。

高さは15~30㎝。20㎝前後のものが多い気がする。

花期は4月下旬~5月下旬。

花の長さは1.5㎝くらいで、色は淡褐色から黄褐色。

完全に平開する花は少ない。

たいがいは、半開きかつぼんでいる。

地味だが、近づいてよーく見ると確かにランの花だ。

花後の種の姿は、なかなかしゃれている。

花といっしょに写ってる種は、前の年の花後の姿だ。

さいごの写真は全草黄色のキイムヨウラン。

もしかしたらキバナエンシュウムヨウラン。

ムヨウランは、なかなかきれいに咲いてくれない。

天候、気温、湿度、時間など、開花の条件があるようだ。

 

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2013.05.26 葦毛湿原

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2012.05.27 葦毛湿原

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2013.05.26 葦毛湿原

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2012.05.27 葦毛湿原

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2013.05.26 葦毛湿原

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2011.07.10 葦毛湿原

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2012.05.27 葦毛湿原

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2018.04.29 葦毛湿原

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2018.05.20 葦毛湿原

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2014.05.31 葦毛湿原

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2012.05.27 葦毛湿原

この花、なぜか虫に好かれる。

しかもアブラムシのような、良からぬ虫だ。

なかなかきれいな花を見つけられない、幻の花。