辞書引きにハマるゴン太
ゴン太はディスレクシアはないのですが、手先の不器用さゆえに気を抜くと文字がミミズののたくり。漢字も突き出してはいけないところが突き出してしまったりするため、「きちんと書こう」ということに集中力の全てが使われてしまうため、漢字を覚えるところまでしっかりできなかったりします。
なので…今学年の漢字のおさらいをさせていますが、まあ、かなり抜け落ちていました。ふぅ。
手先の不器用な子に「何度も書いて慣れろ!」と言っても意味がないのです。これは全てのLDのお子さんたちに共通しています。大切なのは鉛筆の太さや硬さ、漢字のマスが大きくするなどの「適切な支援」です。
でも私はゴン太に関しては漢字の枠を大きくするなどの配慮以上に「漢字と言葉のイメージをつなげる」ということが必要だなと。漢字自体は覚えていても、それが熟語などで出題されたときに言葉の意味が分からず、それゆえに正解が書けないことがよくあるのです。
たとえば「ぼうはてい」という言葉の「は」を「波」と書くこと。
これは「ぼうはてい」というものを知っていて、それの役割や形状などをイメージできていないと漢字になどできません。
そこで私はゴン太に「ひたすら漢字を練習すること」よりも、「辞書引きをして意味を確認しながら漢字を書く」ことをすすめました。
これが、ゴン太には大ハマリでした。元々ゴン太はWISCでも言語能力が大きく凸になっていた子でした。言葉に対する興味が強いのです。
「漢字練習」という苦行が、辞書引きによって「言葉の世界」と繋がります。
あれだけ時間がかかっていた漢字練習が、辞書を引きながらやることでスラスラと進むようになりました。
こんな風に、凸の部分だとしても、やり方をうまくしないと本人の「楽しい」をつぶしてしまうことってたくさんあります。
LDっ子には「ひたすら反復させればなんとかなる」という考え方はご法度なのです。
本日も読んでくださりありがとうございました。
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