リフォームで窓を小さくしたい!!あなたの希望を叶える窓はどれ?
開放感があって、明るい室内を演出してくれる大きな窓。
でも場所によっては、窓が大きいために不便を感じる場合もありますよね。
窓が大きくてお困りなら、窓を小さくするリフォームをオススメします。
でも、窓のサイズを変えるなんて本当に大丈夫なの!?と思ってしまいますよね。
大丈夫です!!
窓を小さくする分には壁部分が増えることになるだけなので、構造上の問題を特に気にする必要はありません。
今回はそんな窓を小さくするリフォームについてご紹介します。
窓を小さくしたい!大きな窓のデメリット
窓が大きくて太陽光がたっぷり室内に入ってくる部屋は、明るくて開放感があって…とメリットもたくさんありますが、デメリットももちろんあります。
窓を小さくしたい!と願う人は、そのデメリットに悩んでいる人ですよね。
では、大きな窓にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
・冷暖房効率が悪い
・西向きの窓の場合、光の差し込みがきつい
・外から家の中が丸見えになってしまう
・家具などのレイアウトが難しい
通りに面した窓や西日の強さ、北側の冷え込みなど、窓の方角や位置によってはこのように大きな窓が悩みの種になってしまいます。
窓を小さくするリフォームすることで、大きな窓のデメリットを解消もしくは軽減することができるんです。
窓を小さくする方法
窓を小さくするために、既存の窓サッシはどうすればいいのでしょうか。
窓サッシを撤去する方法と窓サッシはそのままにする方法、どちらでも窓を小さくすることは可能です。
実際のリフォーム例は後からお見せするとして、まずはそれぞれの特徴とメリット、デメリットについてご紹介します。
■既存の窓サッシを撤去して窓を小さくする方法
窓サッシを撤去するためには、壁を壊して窓サッシを取り外す必要があります。
この方法をはつり工法と呼びます。
はつり工法はどのような手順で行われるのか見てみましょう。
1.窓サッシを撤去する
2.新しい窓枠を施工し、サッシを取り付ける
3.窓を小さくするために塞ぐ部分に断熱材を敷き詰める
4.窓の周囲の止水処理を行う
5.塞いだ部分の壁の内側と外側の仕上げ
止水処理とは、雨水が室内に入り込まないように行う処理のことです。
窓枠と壁の接する部分はどうしても雨漏りしやすい部分なので、このような処理をします。
はつり工法は、窓サッシの回りの壁を切り取るように壊して窓サッシを撤去しなければならないため、大がかりな工事だと言えます。
また、内装、外壁共に仕上げが必要になります。
では、メリット、デメリットについても見てみましょう。
・窓を小さくするために塞ぐ部分を壁にするので、見た目がよい
・窓を取り付ける下地になる部分に腐食がある場合、併せて修理できる
・壁を壊さなければならない
・費用が高い
・2階の窓の場合は、足場が必要
窓を小さくするために塞ぐ部分を壁にするので窓を小さくした形跡がわかりにくいのがメリットですが、窓だけをリフォームする場合は、内装、外壁共に窓周辺だけが新しい仕上げになってしまいます。
そのため、壁紙や塗料の色を合わせても経年変化した周囲とはうまくなじまずに目立ってしまう場合もあります。
はつり工法で窓を小さくする場合は、内装、外壁の仕上げについてもしっかり検討する必要があります。
■窓サッシをそのまま使う場合
既存の窓サッシは撤去せずにそのままにしておいて、窓を小さくするために塞ぐ部分をはめ殺しのパネルなどで塞いでしまう方法もあります。
このように既存の窓サッシの上から新しいサッシを被せてリフォームする方法をカバー工法といいます。
1.窓の障子を撤去して窓サッシだけの状態にする
2.新しい窓サッシを既存の窓サッシを覆うように取り付ける
3.新しい小さい窓を取り付ける
4.窓を小さくするために塞ぐ部分にFIXパネル(はめ殺しのパネル)を取り付ける
カバー工法では壁を工事することはありませんので、窓サッシや窓、パネルなどを取り付けるだけで完了します。
その分、はつり工法よりも負担の少ない工事だと言えます。
では、カバー工法のメリットとデメリットについて見てみましょう。
・壁を壊さずに見た目を新しくしたり、窓を小さくできる
・はつり工法に比べて費用が安く済む
・2階での作業でも内側から行えるため、足場が不要
・窓周辺の腐食に気づかない
・窓を小さくするために塞いだ部分がパネルなので目立つ
窓だけを工事するため、周辺の壁に影響が出ないので内装、外壁の仕上げなどは必要ありません。
ただ、パネルは壁とは異素材の材料で開いた面を塞ぐため、塞いだ部分ははっきりとわかってしまいます。
あまり表から見えない場所で、見た目が特に気にならなければ、カバー工法はとても手軽です。
小さな窓の種類
ひと昔前は、一般的な住宅では小さな窓も大体が2枚のガラス障子をスライドさせて開閉する引き違い窓がほとんどでしたが、今は様々な形の窓が採用されています。
大きな窓を小さくするなら、どんな形の窓を選びますか?
換気や目隠しなどの機能面はもちろん、デザイン性にもこだわりたいですよね。
様々ある窓の種類の中から、大きな窓から小さな窓に変更するのに適した窓の種類をいくつかご紹介します。
■引き違い窓
引用:YKKap
一番一般的なタイプの窓です。
2枚のガラス障子を左右にスライドさせることで開閉を行います。
【最小サイズ】幅640mm×高さ370mm
■縦すべり出し窓
引用:YKKap
左右に移動する垂直の軸にガラス障子が留めつけられた窓で、ガラス障子の角度によって風を自由に調節することができます。
外に向けて開くため、網戸や面格子を外部に取り付けることは困難です。
【最小サイズ】幅300mm×高さ770mm
■横すべり出し窓
引用:YKKap
上部の水平軸にガラス障子が留めつけられた窓で、ガラス障子の角度によって風を自由に調節することができます。
縦すべり出し窓と同様に外に向けて開くため、網戸や面格子を外部に取り付けることは困難です。
【最小サイズ】幅405×高さ370mm
■内倒し窓
引用:YKKap
窓上部にあるラッチと呼ばれる部材で開閉をし、ガラス障子が室内側に倒れるように開きます。
窓が開く角度は一定で、高所への取り付けの際は、フック棒というラッチに引っ掛けて開閉をする専用の棒が必要になります。
【最小サイズ】幅405×高さ370mm
■上げ下げ窓
引用:YKKap
ガラス障子が上下で2枚になっており、上下にスライドさせて開閉を行います。
上下の窓が共にスライドできる両スライドタイプと片側のみがスライドできる片スライドタイプがあります。
【最小サイズ】幅300mm×高さ770mm
■ルーバー窓
引用:YKKap
羽根状のガラスが重なり合っている窓です。
ガラスの角度を変えることによって通風や換気を調節できます。
通風、換気を行いながらも室内側が見えにくいという目隠し効果があります。
【最小サイズ】
・最小幅 幅300mm×高さ570mm
・最小高さ 幅405mm×高さ370mm
■はめ殺し窓(FIX窓)
引用:YKKap
1枚のガラスをはめ込んでいるため、開閉はできないので採光のために設置されます。
また、丸型などデザイン性の高いものもあるため、装飾的に用いて空間のアクセントとして利用されることもあります。
【最小サイズ】
・最小幅 幅300mm×高さ970mm
・最小高さ 幅405mm×高さ370mm[/box]
窓を小さくするリフォームまとめ
今回は窓を小さくするリフォームについてご紹介しました。
明るくて開放感のある大きな窓にもデメリットがあり、それらを解消したり軽減するには窓を小さくするのが効果的です。
窓を小さくする方法は、主にはつり工法とカバー工法があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
小さくしたい窓が目立つ位置にあるのか、また大規模リフォームと一緒に行うのかなどによって、選択する方法は異なりますので、それぞれにあった方法を選択するといいでしょう。
また、最近は住宅にも様々な形状の窓が採用されています。
せっかく新しくする窓ですから、機能面やデザイン性を兼ね備えたあなたの希望を叶える窓を実現できるといいですね♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。