逃げ回った三味線の稽古 (2話) | ギターを持った蔦音次郎のブログ

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趣味でクラシックギターを弾いて楽しんでいます。
ギタキチです。ギター大好き人間様、チョコチョコお立ち寄り下さい。

 ≪三味線の出会い≫

 

中学校を卒業して、伯母さんより三味線を習わないか?と言う、お勧めが有った。

 

伯母は長唄の師匠です。

稀音家淨観(稀音家六四郎)と言う文化勲章を戴いた方の門下。

家元の師匠より直接、長唄を伝授されたと聞いています。

伯母の家の玄関には稀音家六千代の表札が掛かっていました。

お弟子さんが何人か習いに来ていました。出稽古もやってました。

 

伯母の子供達は三味線に全然興味有りませんでしたのです。

16歳の私に三味線を持たされたのです。

渋々と畳に正座され、つま弾きで、初めて音を出したわけです。

正座は10分もしないうちに足がヒビレを切らし、嫌々でした。

2回目から適当な都合を付けて逃げ回っていましたヨ!

伯母は、私がギターが好きで一生懸命に弾いているのを聞いて、

この私に三味線を教えて、長唄の名取にさせて

後を継がせたかったのでしょうか・・??。  ムリ・ムリ

結局、奨められても自分は興味を示さず、伯母も諦めた様子! 

三味線の音色事態が嫌いだったのです。

 

さて次は伯母の実妹の私の母に長唄を勧め、

母が三味線を習うようになったのです。

母は実姉である伯母から長唄を習い、

可也の腕を上げたように感じました。

 

この長唄は20分のロングですので,飽きたらSTOPして下さいねぇ~・・

長唄なんて時代遅れに感じちゃいますから、適当にOFFしてね!(笑い)

どうですかぁ?・・私の母が演奏した貴重な録音の音源です。

今は母はあの世に旅経ちましたが、

門下生として伯母から、ここまで三味線を弾けるようになったのだから

褒めてやって下さい。(笑い)

 

今、思うと三味線は嫌い!と拒否していましたが、

この歳になると、「ぁあ長唄もなかなか粋で良いじゃないか」

と感じるようになりました。

 

でも自分にはギターがあるから、これで満足しています。

ギターは永遠の恋人のようなものです。