【Kenshiプレイ日記】MOD作成:無人の遺跡に人を住ませて街にする
今回は「無人の遺跡に人を住ませて街にする」方法を紹介したいと思います。
1. はじめに
今回の内容としては "MOD作成者 - 初級レベル" くらいの内容なので、MOD作成や編集を何度も行っている方は既に知っている情報ばかりだと思います。
また、独学で覚えた内容もあるので非効率だったり誤ったりしている情報があるかもしれません……もし何か気付いたことがあればコメント頂けると嬉しいです。
2. 下調べ
今回使用する遺跡は「古い前線跡」にします。
住人がいなく、建物も崩壊しているような遺跡です。
[Shift]+[F12] キーを押下して、開発者モードを起動します。
この遺跡にある建物の種類と、その種類ごとに設定可能なインテリアの確認を行います。(外装はついでに)
「監視塔」
「バグハウス」
「古びた掘立小屋」
3. MOD作成
①FCSを起動して、右側にある「Create new mod file」ボタンを押下します。表示されたダイアログにMOD名を入力して、「Create」ボタンを押下します。これで新しいMODが生成されました。
②右側にある「Select/Deselect all mods」ボタンを押下して一旦全選択を解除します。今回はほかのMODとの関連付けは必要ないからです。その後、先程生成したMODにチェックを入れて「DONE」ボタンを押下します。*1
③「Towns」の中にある "古い前線跡" を開きます。このTOWNオブジェクトで住人の管理をしています。
④「古い前線跡」は一旦置いておきます。「Faction - Squads」を選択し、リスト内で右クリックして「Columns - Add」を選択します。
⑤リストから「layout interior」を選択し、「Add」ボタンを押下します。
⑥「layout interior」の列が追加されたので、タイトル行の「layout interior」を押下してソートさせます。その後、「監視塔」で選択可能なインテリアのデータを選びます。今回は "Barracks" を持っている "Slaver Barracks" にしました。
⑦"古い前線跡" に戻り、右上のリストから「residents」を選択して「Add」ボタンを押下します。表示されたリストから "Slaver Barracks" を選択して「Ok」ボタンを押下します。
⑧"古い前線跡" の「residents」に "Slaver Barracks" が追加されました。
⑨この調子で「バグハウス」で選択可能なインテリアの "Weapon Shop" を持っている "weapon vendor UC big" 、「古びた掘立小屋」で選択可能なインテリアの "Bar" を持っている "worlds end Bar" を追加します。
⑩どうせなので少し弄っておきましょう。"Slaver Barracks" の1つ目のパラメータ(件数)を "2" に変更しておきます。これで "Slaver Barracks" は2件出来ているはずです。その後、左上の「Save」ボタンを押下して保存します。
4. 動作確認
作成したMODが選択されていることを確認し、ゲームを開始します。
崩壊していた建物が復活しています。建物の中から住人も出てきました。
でも「監視塔」ではなく「バグハウス」2件が奴隷商人の酒場になっているので、こっちに "Slaver Barracks" が入っちゃっているようですね……
「バグハウス」も "Barracks" のインテリアが選択可能なため、このような状態になってしまったようです。こういう場合はどこに入るかはやってみないとわからないんですよね……(自分が知らないだけかもしれません)
5. MOD修正
「監視塔」に "Slaver Barracks" が入ることは確認したいと思います。そのためMODを少し修正します。
"weapon vendor UC big" の1つ目のパラメータ(件数)を "3"、2つ目のパラメータ(優先度)を "3以上" に変更して「バグハウス」を "weapon vendor UC big" で専有してしまいます。「監視塔」と「古びた掘立小屋」の両方で "Weapon Shop" のインテリアは選択出来ないので、これで大丈夫なはず……
Kenshi再起動。右奥の監視塔が復活していますね。
バグハウスは3件とも武器屋になっていました。このとき気が付きましたが、右のバグハウスは入り口が埋まっていて出入り出来ないんですね。
奥の監視塔は奴隷商人の酒場になっていました。
もう1件の奴隷商人の酒場は、街の外にある監視塔に入っていました。ここも「古い前線跡」の建物だったんですね。
地図で街の情報を見るとこんな感じ。完全に街として機能していることがわかると思います。
6. 最後に
こんな感じで、無人の遺跡にも住人を設定すれば街として復活することがわかります。
Kenshi世界には無人の遺跡があちこちにあるので、それらを復活させて自分だけのKenshi世界を創るのも楽しいと思います。
TOWNオブジェクトを編集してやれることはもっと色々あります。自分が知っている範囲でまたそのうち何か紹介出来たらなと思います。
では。
*1:一覧にある「ja_JP translation」は「Kenshi\locale\ja_JP\ja_JP.translation」を「ja_JP translation.mod」にリネームしてMOD化したものです。これがあるとアイテム名やキャラ名などが日本語訳されます。一部日本語訳から戻して自分が使い易くカスタムしています。なくても大丈夫です。