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2020年11月22日

ステージ４の腎臓がんから生還して15年…長生きしてます

テーマ：★つ・ぶ・や・き★(538078)

カテゴリ：何気ない日常

11月〇〇日に7●歳の誕生日を迎えました。
こんなに長く生きるとは、しかもこんなに元気で…
気持ちはメチャクチャ若いから～

15年前にステージ４の腎臓がんで右腎臓を全摘しました。
摘出手術が決まっても医者は病名を言わなかったのよ。

私自身は薄々「ガンらしいな～」とは思っていたんですが…
医者が「良性か悪性は取ってみないと分からないんですよ」
と言うの。

　

ある日、先生が持ってたカルテに「腎臓ガン」って書いて
あった。

ヤッパリね～って感じで気持ちは冷静だったわ。死という
のも自分とは無縁と思ってた。楽観的なのよ私って。

夫と父が呼ばれて医者と長い事話していたのも、そんなに
気にしてなかったわ。

まさか「リンパにも転移してるので厳しい状態」なんて言
われてるとは。

1年前に尋常じゃないお腹の痛みで、救急病院に行って「明
日は必ず専門病院に行って下さいね」と言われたのに、痛み
が収まったて、そのまま放置する事に。

やっぱり、家事が心配だったのね。高齢の父がいたし…
そんな事もイザとなれば何とかなるものだって、後で実感し
たわ。

私は家事から解放され、個室に入れてもらって快適で楽し
い入院生活を送っていたの。

退院したくないので手術前の検査入院（1日）の後、手術日
まで６日ほどあって、一時退院を進められたけど「病室が空
いてたらこのまま入院していたいな」と医者にお願いして。

検査も治療も無い６日間を楽しく・自由に過ごしたわ。
病院が新宿にあったので外出許可をもらってデパートに
行って買い物なんかしちゃったりしてました。

そして手術前夜は、部屋に来てくれた婦長さんが精神安定剤を
くれて「夢さんは前向きな人だから大丈夫ね」と励まされ
ぐっすり眠りました。

婦長さんが言った言葉がちょっと引っかかりましたが…

スタスタ元気に歩けるのにベットからストレッチャーに乗せ
られて手術室に向かいました。

まだ安定剤が効いてるのか（そんな訳ないけど）恐怖心は
ゼロでしたよ。

　　　

私のがんを告白された夫の友人に「号泣してたよ！」と夫の
通夜の日に聞かされて、自分が重病だった事を始めて知ったんだわ。

退院してから、やたらと優しいのでちょっと違和感はあったけど
居心地が良いので「私、ダメなの？」とは聞きませんでした。

娘に確認したら余命も聞かされていたって。
私のがん細胞を全部取ってくれた遠藤医師に感謝よね。

医者に再発の確率をきいたら「貴女にとってはゼロか100％だから
知っても意味がないよ」と言われて「なるほど」と納得したの。

でも、10年たった時に「完治ですよ」って。
嬉しかったわ。
今度、ガンになったら「新しいガンですから」って。

もう怖くないし、苦しくて体力を落とす治療もしないの。

静かに消えて行くのを待つんだわ。

　　　
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