これはノンフィクションです。
登場人物の紹介
老人ホーム→湯婆婆の館
看護師→S子
美容師→美容師おば
美容師→美容師姪
では、始まり
玄関で
S子の見知らぬおばちゃんが
「看護師さんですよね」
S子「そう…で…す…けど……」
「救急車で運ばないといけないかどうか判断して下さい。」
S子「❓❓⁉️あの〜、どちら様ですか❓」
「あ〜、美容師ですはははははは」
S子「・・・」
湯婆婆の館に出入りする美容室は数件あって、S子が直接美容師さんと関わることはない。
だからS子は美容師さんの顔を知らない💦
でも美容師さんはS子の事を看護師と認識していたみたい💦
なぜ、笑われたのか❓〔まあ、いいか〕
〔介護士さんが言ってた調子が悪い美容師さんをみて欲しいってことだろう〕とS子はすぐに理解した。
S子「救急車って…どういう事ですか❓」
「仕事中に調子が悪くなって、今、車で横になってるんですけど、救急車の方がいいなら救急車を呼んで欲しいんです。」
S子「❓❓❓」
〔全部、S子任せ❓❓❓呼んで欲しい❓いやいや自分で呼んでよ〜〕
S子は駐車場まで行き🅿️
体調が悪いと言っている美容師さんに声をかけた。
S子「大丈夫ですか❓分かりますか❓」
「あ〜、大丈夫です。」
〔普通に会話できるし大丈夫だろう。でも見た目はかなりの高齢💦だから介護士さんが玄関の外まで誘導したのかぁ〜と納得‼️〕S子は受診したほうがいいと判断した。
S子「救急車は必要ないと思いますけど、かかりつけがあるなら受診してあげたら…と思いますけど…」
「かかりつけ…どこかな❓」
S子「あの〜失礼ですけど、お二人は親子ではないんですか❓」
「おばと姪です。」
S子「そうなんですね。とりあえず受診を優先に考えてあげてください。もし悪化したら大変ですから」
そう言って、S子は業務に戻ろうと思い、駐車場を後にした。
すると
美容師姪もS子の後をついて来てるではありませんか
S子「あの〜、一緒にいた方がいいと思いますよ。」
美容師姪「いいえ、私は仕事がありますから」
S子「仕事…利用者のカットですよね❓」
美容師姪「そうです。それが私の仕事です。」
S子「カットより、仕事より、優先するべきだと思いますけど…もし何かあったらどうするんですか❓」
美容師姪「いいんです。いいんです。今、迎えに来るように頼んだので、仕事があるから‼️」
S子「そうなんですか。じゃあ、そのお迎えが到着するまで、一緒に居てあげたらどうでしょうか❓」
美容師姪「いやいや、いいです。仕事があるので‼️」
S子「カットはしばらく中断する事を伝えますので、車で待機して下さい」
美容師姪「大丈夫ですから」
頑なに拒否する美容室姪
美容師おばはかなり高齢者だ💦
ハンカチを口に当て、気分悪そうにしている💦
誰が迎えに来るのか知らないけど…
仕事って…入所者の散髪✂️
少しくらい穴が空いても問題ない仕事だ。
やっぱり優先順位が間違っている。
仕事、仕事って…確かに、コロナウイルスの影響でみんな髪は伸び放題だから忙しいのはわかるけど
逆を言えば、それだけ放置しても問題ない業務だったって事だから
やっぱり優先にすべきは体調の悪い美容師おばのそばに居ることだとS子は思う。
でもね、結局
美容師姪は美容師おばを放置したままだったんです💦
ある意味、仕事熱心ですけど…無責任とも言えますよね❓
S子には「救急車…」なんて言ってたのに…
今でもS子は美容師おばのそばにいて欲しかったなぁ〜って思います。
S子の癒し
怒ってるみたい。
笑笑