私は雨の日も雪の日も、豪雪の日も、ほぼ自転車で会社に通勤するのだけど、その際は、鳥取市随一の繁華街「弥生町」の一角を通ることになる。以前、その弥生町のど真ん中で、県外から来たらしいお兄さん二人組みに
「すみません、飲み屋街はどこら辺ですか？」
と聞かれたことがあり申し訳ない気持ちになってしまうほど普段から静けさを売り物にしているかのようなそんな繁華街ではあるが、我々鳥取のものにとっては、その辺りの様子は立派な景気のバロメーター。世の中の様子を肌で感じたいという思いで、夜は必ずそこら辺りを通って帰る際に、ふと、いい匂いが漂ってくるものだから匂いの発生源の店を覗いてみる。
店内は明るく雰囲気は悪くない。
よし入ってみよう、これは景況感の視察である。妻には会議があると云ってあるのだ。いや、実際に会議はある、私の脳内でな。などと言い訳しながら着席しビールを一杯。出てきたお通し、ホタルイカの沖漬けをつまむとこれがああ、美味。ビールで喉を潤し
「１時間程度の会議になるな、こりゃ」
と改めて注文した鯛の造りは身がプリプリとして新鮮な甘さがほんのり感じられる。その横に添えられているフライは何ぞや、それは鯛のフライですサービスですと云うわけだから、一口何も付けずに齧ると、身がふわりホロリと口の中でほどけるのだ。さらにレモンを絞り、私の好物、タルタルソースをつけるとこれがもう、これさえあればタルタルソースを丼何杯でもいけるのではないかと思えるほどのベストなマッチングで、どんどんビールが進んでハイボールも美味しいし、もう会議なんてどうでもいいや。事件は会議室で起こっているのではない、この脳内で起こっているのだなどと、店を出る頃には相当酔っ払っている。
「ごちそうさまレした」
と舌が回らない自分に気付き、これじゃあ会議していたどころではないな、また、妻に叱られる。と一瞬、何かにひるむがどうせ怒られるなら！ という開き直りでもう一軒、馴染みのスナックにふらりふらりと足を向ける。
というようなことが、皆さんにはないだろうか？ 多分、サラリーマンなら多少それに似たような経験があるとは想像する。
私にはない。
いや、妻や私に関連したり何かしらスパイ属性のある人たちがこのブログを読んでいる可能性があるからそう云っているのではなく、本心、妻の美味しい料理が食べたいのだ。子供たちと和やかな食卓を囲みたい。ああ、今日もこんなことがあった、先生が褒めてくれた。学校でうんこを漏らしてしまった。部長がくさいなど、あんなことこんなことを無我の境地で聞き入る。そんな晩餐が今日も私を待っている。一刻も早く帰宅したいのだ。
そんな思いで、今日も弥生町の一角をふらりふらりと帰宅の途中、普段と比べても一層閑散とした通りに、若者の集団が目立つ。これは、あれか、新歓コンパだな。こんな時に、一体、どういう了見だ！
オリエント
RN-AA0D14G
４５，０００円＋税
「KING DIVER」 復刻モデル
数量限定１，０００本
主なスペック
ケース素材：ステンレススチール
ガラス素材：球面無機ガラス
駆動方式：機械式（手巻付）
防水：２０気圧防水
１９６５年に誕生したオリエントのダイバーを復刻したモデル。
見た目がまさに、昔の時計っぽくっていいですねえ。
文字盤中央下に「２２」の数字。
これは中のムーブメントの番号らしいです。
サファイアガラスはコスト的に厳しかったのでしょう。でも、無機ガラスも味わいがあります。傷がつくのは仕方がありません。
日付と曜日がついていますが、これも、ちょっとアンティークぽいんです。
ISO規格に準拠したダイバーズウオッチではありませんが、２０気圧防水あれば、ガシガシ使えます。
EPSONですよ、EPSON。オリエントの時計にEPSONの刻印！
電子精密機器製造の国内大手メーカーEPSON の機械式時計。この刻印がいいんです。
シリアルは
０００１/ ６０１０
と見える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私には見えない。
価格が４５，０００円と手が出しやすいので、２本目３本目の時計にいかがでしょう？
オリエント
RN-AA0D14G
４５，０００円＋税
「KING DIVER」 復刻モデル
数量限定１，０００本
商品についてなど詳しくは、
担当 たくお まで
お問い合わせフォームはこちら
電話 0857-23-5221
株式会社 中井脩
鳥取市栄町623番地
ご連絡お待ちしています。
とは思わない。
私は若者が集団でワイワイ騒いでいる様子が嫌いではない。それは、集団で騒ぐことのできる若者を妬ましいと思わないからかもしれない。集団でワイワイできるその素直さは、歳とともに失くしてしまったものではなくて、わたしが持っていなかったものではないかとも思う。あー楽しそうでいいなあという感じで、普段なら目を細めるだろう。
が、今はまさに新コロ騒動で世の中がひっくり返りそうなのだから、やっぱり、新歓コンパはいかんだろう。新入生を歓迎して、お土産に新歓コロナをお持ち帰りいただきました(ワラ
と言える状況ではないのだ、今は。
というのが、大方の捉え方だと思うが、さて、ここでもし、自分がそのような状況におかれた場合のことを想像すると、話は別の様相を呈してくる。
私が今年の新入生だとすると、やっと苦しい受験も終わって新しい生活が、ああ、この新しい土地で始まるのだ。まずは街を歩いてみよう、と人がいない、これは新コロの影響かと思ったもののどうやら、多少いつもより静かだがさほど変わらないと鳥取出身の同級生が語る。鳥取とはこんな田舎だったのか。人がいないのだ。やばい。とにかく大学でサークルにでも入らないと、孤独で気が狂ってしまうかもしれないし、彼女だって欲しい。まずはテニスサークルだなとりあえずということで入会して会った女の子たちが何だかすごくかわいく見える。鳥取には人がいないのだ。こりゃあ、楽しいことになるかも、いや、これを逃すと気が狂うという状況での新歓コンパ開催の案内をLINEで受けた。どうする。初動が遅いとやられる。新コロか新歓か。新コロにやられるか同級生にやられるか、二者択一。
というような状況だと結構、迷うんではないだろうか？ あるいはそれが関西や関東だとしても、自分なら大丈夫ではないか。政府の新コロ対策が後手に回ってしまった今、自分の新生活対策まで後手に回るわけにはいかないのだ。
という風な妄想力を働かせてみると、横浜で起こった研修医のクラスターの件も、危機感・自覚が足りないと批判があるのは大いにわかるが、同時に、自分がもしそんな研修医で、コンパに参加の異性がちょっぴり素敵だったりしたらどうだろう？ 他にライバルもいるのだ。『トップナイフ』のように医療のライバルであると同時にそれは恋のライバルなのかも知れず、先を越されてしまうかもしれないという別の危機感との天秤がぐらぐらと揺れて、気づくと、カラオケでJUJUの"STAYIN' ALIVE" を熱唱していたということもあるかもしれない。
だから仕方がない、というわけではなく、なんとかみんなが危機感をもって自重していかなければならない。ただ、時には自重も難しい場合があることは想像してみる必要があると思う。
長い戦いになるのであれば、批判ばかりで気難しい世の中になるよりも、対策を意見し合う方が建設的だ。
みなさんはどうだろう？ 若かりし頃、上記のような異性が絡む煩悶には大きく判断力を鈍らせてしまうということを多少なりとも経験しているのではないだろか。
私はない。
面白かったら１ｸﾘｯｸ！
