ふーやんのマレーシア移住日記

インドネシア駐在を中心に30年以上アジア業務に携わってきました。昨年よりマレーシアに移住しています。

ALHAMDULILAH by TOO PHAT プロモーションビデオ

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このビデオは、マレーシア語のグループレッスンで先生より紹介された曲だ。

オリジナル曲は、2014年にリリースされているが、私も今回は初めて聞いた。歌詞の内容自体は、宗教的な教えが強いが、メインのパートはラップで歌っているほか、前後のメロディーも非常にきれいなのでとても印象に残る曲だ。

この曲のオリジナルバージョンを歌っているのが、マレーシアのラップ、HipーHopデュオのTOO PHAT、とインドネシアの女優、歌手であるDIAN SASTRO、及びシンガポールYASINグループだ

今回、私がいちばん興味深かったのは、オリジナル曲に参加しているDIAN SASTROと、上記のカバーバージョンが、私が8年近く駐在したバンドンで撮影されている点だ。

DIAN SASTROは、彼女が20才(2002年)のときに主演した映画"ADA APA DEGAN CINTA"一躍有名になった。主人公の女子高生チンタの恋愛と、恋人との別れ、そして再会を描いたものだ。

インドネシアは、イスラム教の伝統的な価値観が強く、保守的な考えが大多数を占める中、この映画では、宗教的な色合いはまったくなく、自由に恋愛の表現がなされており当時のインドネシアとしては、画期的な作品だった。

当時、この作品がインドネシアで大ヒットしただけでなく、その幻想的なメロディーの主題歌も空前の大ヒットを記録した。

日本の映画祭へも出品され、主演女優のDIAN SASTROも日本へ何回も訪れ、日本でも人気となった。私も、ビデオを買って繰り返して鑑賞、その主題歌もカラオケでよく歌ったことを覚えている。

ちょうど、主題歌も大ヒットした日本の"東京ラブストーリー"とイメージが重なるところがある。

カバーバージョンの撮影場所は、アジアアフリカ会議博物館の周辺が使われている。

 

アジアアフリカ会議の行われたバンドンの会議場は、バンドンの中心地のアジアアフリカ通りにあり、現在記念博物館として観光名所となっている。

多くの日本人は、アジアアフリカ会議の名前だけは、世界史の教科書に掲載されていたので、覚えている人が多いと思う。

アジアアフリカ会議は、第二次世界大戦後独立したインドのネルー首相、インドネシアスカルノ大統領、中国の周恩来首相、エジブトのナーセル大統領らが中心になって行われた会議の総称だ。

第1回会議がバンドンが開催され、その後の非同盟諸国首脳会議につながっていった。

先日もテレビでコメンテーターが、最近のインド、中国紛争に関連し、どうしてこれだけ国境紛争に明け暮れているのに、裏では、気脈が通じているいるところがあるのは不思議だ、といった内容の発言をしていたが、この、非同盟諸国の連帯意識が根底にあるのだと私は思う。

バンドン会議には、29か国が参加し、戦後植民地主義から独立を果たした、各国の若きリーダーたちは、バンドンの地に集まり、建国の夢を語りあったわけである。恐る恐る参加した日本の代表団は、アジア民族解放の盟主として非常に歓迎されたそうである。

2015年にインドネシアジャカルタとバンドンで開催された60周年首脳会議には、安倍首相が参加されたが、残念ながら安倍首相はバンドンには来られなかったので、地元の日本人会は残念な思いをした。

バンドンの中心地であるアジアアフリカ通り周辺は、近年整備が急速に進み、観光地化が推進されている。ただし、バリのように外国人観光客はまだ少なく、主に、ジャカルタ等近隣からの観光客が中心である。

従って、コロナ感染問題が一段落すれば、国内観光客の割合が多いだけに、他の地域に比べ経済の回復は案外早いのではないかと思う。